2018年12月23日出発ツアー添乗員レポート

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。

添乗員／大藪 和彦（おおやぶ かずひこ）

皆様、お元気ですか？先日は阪急交通社クリスタルハート「ナイル川クルーズを楽しむエジプト8日間」にご参加下さいまして、誠にありがとうございました。お約束通り「旅日誌」を製作いたしましたので、ご笑納下さい。エジプトと言えば古代の遺跡や世界一長いナイル川、アラブの国の一つでイスラム教徒が多い国・・・このところ世界情勢があまり良くない部分もあり、ツアーご参加に際してご心配の事もあったかとおもいますが、「百聞は一見にしかず」というように、皆様もエジプトを旅して見学し、散策し、感動し、心配なことなくお楽しみいただいたことと存じます。毎日見た青空、４千年の歴史の重み、人類が作った驚異的な建造物、そして毎日モスクから流れてくるアザーンとガイド「ワエル」さんの興味深い説明と優しい笑顔・・・皆様が一時の休日を、良い想い出としてお話し下されば幸いです。

1日目

12月23日/小雨/4〜12℃

今日はいよいよツアー出発日。今回は２１時２０分出発予定のナイトフライトですので、ご集合も１９時２０分と遅めです。地方から来て下さるお客様も、前泊することなく、また関東圏のお客様も仕事をしたり、お風呂に入ってからお集まりになれる集合時間でした。その頃にはすでにチェックインを待つエコノミークラスのお客様の長い列ができていましたが、今回はビジネスクラス限定のツアーですので、皆様は待つことなく、行列を横目にチェックイン。そして出国後、全日空のラウンジでカレーやラーメン、いなり寿司やサンドイッチと共に、エジプト航空ではサービスされないお酒もいただけたのではないでしょうか？ フライトはほぼ予定通りに成田空港を離陸いたしまして、１３時間３０分のエジプトの首都カイロまでの直行便の空の旅をお楽しみいただきました。

今回はエジプト航空の空の旅

スフィンクスとピラミッド

2日目

12月24日/晴れ/9〜23 ℃

早朝の５時にカイロに到着した我々はアシスタントにVISA代一人２５ドルを渡し、無事にエジプト入国を果たしました。そして乗り継ぎ便にてカイロから約７００キロを飛んでルクソールへ。ここは新王国時代（紀元前１５５０～１０６９年頃）に繁栄した古代の首都で「テーベ」と呼ばれた町。 到着後荷物の整理をしてカルナック神殿へ。歴代の王が寄進して増改築を重ね、拡張されてきた巨大な建造物であり、アメン神にささげられた大列柱室が有名で、幅１０２メートル、奥行５３メートルの敷地内に１６列も配置された１３４本の巨大な円柱が見ものでした。壊れたオベリスクやスカラベを見学し、一旦クルーズ船「ファラハ号」にチェックイン。 少しご休憩いただき、ご昼食後の夕方はルクソール神殿を観光してマジックアワーをお楽しみいただきました。夕食後はアラビアンナイト、ベリーダンスなどがありましたね！

カルナック神殿観光中！

ルクソール神殿観光中！

3日目

12月25日/曇りのち晴れ/9〜23 ℃

ルクソールの東岸は生きている町、昨日は神殿観光をお楽しみいただきましたが、今日は西岸のいわば死者の町となり、最初の観光地は２体のアモンホテップ３世の像で通称「メムノンの巨像」約２０メートルの高さがあります。 次はいよいよ王家の谷へ。ビジターセンターから電気カートにのって入り口へと移動し、ラムセス４世、ラムセス９世、ラムセス７世のお墓と共に、ツタンカーメンのお墓へも入場観光！ミイラと共に美しい装飾がなされていましたね。 さらにハトシェプスト女王葬祭殿を観光し、最後は王妃の谷へ。ここでは今回のハイライトの一つネフェルタリのお墓にお参りを・・・まるで昨日色を塗ったような美しい壁画が残っていました。王妃の谷への入場料は１００ポンド（６５０円）ですが、ネフェルタリのお墓に入るのに１２００ポンド！（７８００円）もかかるとは！観光後はアフタヌーンティを楽しんだり水門を見たりいたしましたね！

我々のクルーズシップ「ファラハ号」

ハトシェプスト葬祭殿観光中！

4日目

12月26日/曇り/8〜24 ℃

朝食後、エドフで下船した後は馬車でホルス神殿へ向かいます。村の様子も垣間見れましたね。ただ、やたらバクシーシ（チップ）を請求されるのには閉口いたしました。 ホルス神殿観光後、船内でお勧めの軽くて壊れないお土産、ポロシャツやティシャツのご紹介もあり、またサンデッキではアイスクリームタイムもありました。夕方はコムオンボ神殿へ。下船してすぐ歩いて行けるところに、紀元前３３２年～３２年にかけて建てられた珍しい二重構造の神殿があるとは！なにしろ驚きです。世界最古といわれる医療器具のレリーフやワニのミイラがポイントでしたね。帰船したらちょうど夕日の時間でしたね。ご夕食はエジプシャン・ビュッフェ！エジプト人のソウルフードであり、国民食の「コシャリ」もありましたよ！夜はガラベイヤパーティー！怪しい添乗員も出現したようですが、翌朝が早いので我々のグループのお客様はお先に夢の中へ・・・

ホルス神殿観光中！

ポロシャツ、ティーシャツ考慮中！

5日目

12月27日/晴れ/9〜25 ℃

今朝のモーニングコールは午前４時半！ご協力いただき６時に下船して、カルトゥーシュのお店に寄ってからアスワンハイダムのご観光へ！ナイル川では毎年夏に洪水が発生し、これがナイル川流域に肥沃な土壌を形成することに役立っていましたが、１９世紀に灌漑用水の水路を作り、水をコントロールするためにこの大きなダムを造ったのです。なにしろ堤高１１１メートル、堤頂長３８３０メートル、底部最高幅９８０メートルという巨大なもので、これによってできたのがナセル湖という最長５５０キロ、最大幅３５キロ、最深部は１８０メートルという巨大な湖でした。 今日の観光はそのナセル湖に沈む運命だったアブシンベル神殿！旅のハイライトともいえるこの壮大な神殿で、皆様のご協力を得て全員で撮影！観光後は砂漠の道をアスワンへと帰り、オールドカタラクトホテルにチェックイン、夕食は少しおしゃれして「１９０２」レストランにて。

夕日の中のファアハ号！

アブシンベル大神殿で団体撮影！

6日目

12月28日/晴れのち曇り/8〜21 ℃

オールドカタラクトホテル、スィートルームはいかがでしたか？朝食を野外で食べていたら寒くなってしまいましたが、今日はまずイシス神殿へ。ここもアブシンベルと同じようにユネスコが移築した建造物で、船に乗ってフィラエ島へとまいりました。観光後は未完のオベリスクを見学し、香水瓶のお店も訪れてご昼食へ。昼食はナイル川中洲のエレファンテ島でしたので、趣向を凝らし「ファルーカ」に乗ってヌビア人達と踊りながら渡りましたね。 昼食後は飛行機で一気にカイロへ帰り、今日はそのままリッツカールトンホテルへチェックイン。カイロはエジプトの首都、アフリカ、そしてアラブ世界で最も人口の多い大都市で、都市圏の人口はなんと１７００万人！この地域を代表する世界都市の一つでアラブ連盟の本部の所在地。アラブ文化圏の中心都市となっています。アラビア語でカーヒラと呼ばれ、現在はミスルという通称が使われています。

イシス神殿レリーフ見学中！

切りかけのオベリスク観光中！

7日目

12月29日/曇り/9〜18 ℃

今朝は優雅な朝食をいただいて、手荷物を預けて徒歩でエジプシャンミュージアム（エジプト考古学博物館）へ。 １１６周年を迎えた壮大な博物館は全て見るには一週間以上かかるという場所。もちろん展示物は全て本物（唯一ロゼッタストーンだけはコピーでしたが！）ハイライトはツタンカーメン王墓からの出土品で黄金のマスクは輝いていました。さらにミイラ室も！ ギザへと移動してお昼をいただき、午後はクフ王のピラミッドの玄室への入場や、三大ピラミッドのパノラマ写真も！そして圧巻はスフィンクスの観光ですが、クリスタルハートは通常は行かない「足もとまでの」特別入場！離れた柵がある展望台から大勢の観光客が写真を撮っているのをしり目に、我々だけはスフィンクスを下から見上げるような特別感！ 最後はパピルスのお店を訪問してカイロに戻り、フォーシーズンスホテル内での中華懐石！夕食後は空港へ、・・・

エジプト考古学博物館観光中！

スフィンクスの足元へ！！

8日目

12月30日/曇り/5〜20 ℃

カイロ空港では皆様ビジネスクラスのツアーですので、専用カウンターでのチェックイン。免税店とラウンジをご案内した後はフリータイム。真夜中のフライトですが、ビジネスクラスですから帰りもワクワクですね！今回は８日間で能率よく、ポイントも絞り、またナイル川クルーズを楽しむ・・・といううたい文句通り、お楽しみいただけたことと存じます。 エジプトやアラブ諸国、そしてイスラム社会は私も大好きな地方でしたが、今回はワエルさんという優秀な現地日本語ガイドが初日から最終日まで来て下さいましたので、私の出番は少なかったですが、その分、皆様から色々楽しいお話やご意見をいただき、想い出深い楽しいツアーになったと思っております。2019年度も皆様のクリスタルハートのご利用を心よりお待ち申しております。たくさんの想い出、本当にありがとうございました！また、世界のどこかでお会いしましょう！

不思議発見？古代のワイファイ？

ファルーカで踊ったナイル川！