ログイン
会員登録
メニュー

2018年12月3日出発<エミレーツ航空利用>青い街シャウエンのリアドとサハラ砂漠に泊まる8つの世界遺産を巡るモロッコ大周遊12日間

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。

2018年12月3日出発ツアー添乗員レポート

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
添乗員/金光 早苗(かねみつ さなえ)
0.jpg
「青い街シャウエンとリアドとサハラ砂漠に泊まるモロッコ12日間」の旅日記をお届けします。書きたいことが多すぎて、400文字内に収めるのに大変苦労しました。旅の思い出がぎゅっと詰まった旅日記を通して、共に過ごした時間を楽しく思い出して頂けたらとても嬉しいです。お天気に恵まれた今回の旅。この時期、雪で道が閉鎖されてしまう事もあるアトラス山脈越えも、遠くの山にうっすら雪が見えただけ。寒くて着るものがないといけないので防寒着は必要ですが、出番がないとかさばる分申し訳ない気持ちでいっぱいになります。サハラの朝日鑑賞で、お持ち頂いた防寒着を使う機会に恵まれたてホッとしました。
1日目
12月3日
★成田空港→ドバイ(機中泊)エミレーツ航空にてドバイへ。夜の出発なので、集合時間にゆとりがあってよかったとのお声が聞かれました。今や世界全大陸、62ヵ国100都市以上に運航するまで成長したエミレーツ航空。世界中から400以上の賞を受賞し、航空会社世界トップ5の収益を誇ります。ビジネスクラスには機内にラウンジがあり、シャンパン片手に撮った写真をリアルタイムでWifiで送る事もできます。イスラム教徒の女性が肌を隠すために着用する「ビジャブ」と呼ばれるものをモチーフにデザインされたエミレーツ航空の制服は、フライトアテンダントが選ぶ航空会社の制服ランキング3位!いつかあの帽子をかぶった写真で、旅日記の表紙を飾ってみたいです。
11.jpg
エミレーツ航空の赤・黒・緑・白の4色のデザインは、アラブ首長国連邦の国旗をイメージしたもの
12.jpg
憧れのエミレーツの制服。いつかあの帽子を被って写真を撮ってみたいです。
2日目
12月4日/晴れ/12〜24 ℃
★ドバイ→ラバド(ファラー泊)ドバイの空港で無事関西国際空港からお越しの6名様と無事合流。日本全国から集まった21名の旅仲間とのモロッコの旅、はじまりはじまりです。「近代都市と歴史的都市が共存する首都」として文化遺産に登録されているラバト。「ムハンマド5世の霊廟」では、騎馬兵の衛兵交代が見られ、ラッキー!とウキウキしながら霊廟の向いにあるハッサンの塔へ。12世紀に世界最大のモスクにするべく建設が始まりましたが、時のスルタンが亡くなり未完のままに。完成すれば88mの予定だったハッサンの塔は44m。フランスからモロッコの独立を勝ち取ったムハンマド5世と2人の息子が眠る霊廟内部の装飾の美しさに感動していたら「国王が来るから閉めますよ!」と無慈悲に追い出されてしまいました。黄金に輝く天井やステンドグラス。細かなタイルや漆喰細工。最高の技術が用いられた霊廟、もう少しゆっくりご覧頂きたかったです。
21.jpg
ムハンマド5世霊廟の騎馬兵の交代
22.jpg
最高の技術を駆使して造られたムハンマド5世の霊廟内
3日目
12月5日/晴れ/11~24 ℃
★ラバト→テトゥアン→シャウエン(リアドダールエクシャウエン泊)砂漠のイメージが強いモロッコですが、実は国の労働力の40%が農業部門。オリーブオイルの生産量も世界6位を誇っています。レコンキスタでスペインから逃れてきた人々が住み着いたテトゥアンは、スペインのアンダルシアを思わせる白い街。モロッコの重要な港のひとつで、メディナ(旧市街)の市場にも新鮮な魚貝類並んでいました。種がいっぱいでしたが、「サボテンの実」美味しかったですね。 昼食後は、今回の旅のハイライトのひとつ「青い街シャウエン」へ。ポルトガル人の侵攻を防ぐための要塞でもあったシャウエン。青い街になった理由は諸説あります。昔は水溶性の青い塗料が使われていましたが、現在はペンキが使われているところも多く、同じ青でも昔と印象が変わってきたとガイドのタキさん。夕食のチキンタジン。お肉が柔らかくとても美味しかったですね。

31.jpg
テトゥアンの魚市場の店番の猫
32.jpg
ユダヤ人が移り住んだ際聖なる青に塗られた・虫よけ・光を和らげるため・・いろんな説があるシャウエンの青
4日目
12月6日/晴れ/7~26 ℃
★シャウエン→ボルビリス遺跡→メクネス→フェズ(ル・メリニデス泊) 星が光り輝く静かな街に響く、祈りの時を伝えるアザーン。アザーンを聞くと、イスラム教の国に来たのだと実感します。ホテルからシャウエンの駐車場まで歩くとかなり距離があるので、今回はタクシーを利用。カーレースを思わせるスリリングな運転に、一気に目が覚めました。 イタリアのポンペイ遺跡を思わせる、古代ローマ遺跡が残る「世界遺産 ボルビリス遺跡」は、20世紀に発掘され今も発掘作業が行われています。ボルビリス遺跡専属ガイドのフランス語訛りの英語に四苦八苦しながらご案内。ラバトとフェズの間にある街メクネスは、メクネスワインで有名です。イスラム教の国なのに?と思いますが、フランス保護領時代にワインやビール造りが伝わったようです。フェズの旧市街を眼下に望む素敵なホテル ル・メリニデスで夕食前にひと休み。早めのホテル到着と2連泊は嬉しいですね。

41.jpg
ボルビリス遺跡と番のコウノトリ
42.jpg
ゲゲゲの鬼太郎のネズミ男の服のモデルでもある「ジャラバ(モロッコの民族衣装)」
5日目
12月7日/晴れ/7~25 ℃
★フェズ(連泊) モロッコで最も古い都フェズは「世界一複雑な巨大迷路の街に1000年以上刻まれた都市文化」として、1982年に世界文化遺産に登録。まずは、新フェズにある王宮・旧ユダヤ人居住区メッラを訪れ、フェズの街や私達のホテルが見渡せるパノラマポイントへ。陶器やさんでフェス・ブルーの陶器やジェリージュの作り方などを見せてもらい、その後カラウィーンモスクやムーレイ・イドリス廟へ。なめし工房タンネリに立ち寄った後昼食にイワシのタジンを頂きました。フェズの旧市街の狭い路地には車が入れないので、ロバやリヤカーが往来。 午後は、フェズ最大の馬蹄型の門ブージュルドー門(表がフェズの青・裏がイスラムの色緑)を通り、14世紀に建てられたマリーン朝最大の神学校(現モスク)ブーイナニア神学校へ。よく歩いた1日でしたが、ハミッドさんの入れてくれたミントティーとおもてなしに疲れも飛んでいきました。
51.jpg
臭い消しのためのミントを素直に鼻に詰めていたのは私だけとは・・・
52.jpg
今回の旅で一番印象に残ったハミッドさん宅でのティータイム
6日目
12月8日/晴れ/8~23 ℃
★フェズ→イフレン→エルフード→メルズーガ(オーベルジュ・ドゥ・サッド泊)  朝食会場は開いているのに、ロビーは真っ暗。この時期、日の出は7時過ぎ。刻一刻と色を変えていく夜明けの空が私は大好きです。本日は、3000mを超えるアトラス山脈の峠を越え、サハラ砂漠に向かう400kmを超える遠距離移動日。フランス統治下の保養地であり、現在王族・政府要人・富豪の別荘地となっているイフランで休憩後、アトラス杉の写真ストップ(アトラス杉よりも猿の撮影に夢中でしたが・・・)。 モロッコのモンゴルと呼ばれる景色や美しい雪山を眺めながら昼食会場へ。マスのグリル。日本から持ってきたポン酢とお箸が大活躍でした。エルラシディアで休憩後、可愛い子供達に迎えられたズィズ渓谷で写真ストップし、エルフードで4WDに乗り換え砂漠にあるオーベルジュへ。満天の星の美しさに、寝袋にくるまって、一晩中星を眺めていたい気分でした。

61.jpg
薄っすらと雪を被ったアトラス山脈
62.jpg
可愛い子供達が迎えてくれたズィズ渓谷
7日目
12月9日/晴れ/4~24 ℃
★メルズーガ→エルフード→トドラ渓谷→ワルザザード(ベルベルパレス泊)  4WDに乗ってラクダステーションへ。朝日が見えるポイントまで、ラクダか歩きで移動。最初は砂に足を取られおぼつかない足取りだった私ですが、慣れてくると走るのも苦にならず、ラクダに乗る皆様を写真に収める為駆け回り「砂漠の兎」という異名を頂きました。 朝食後エルフードで4WDからバスに乗り換え、カナート(地下水路)で写真ストップ。昼食のケフタタジンが大好評。ミントティーのポットが倒れるハプニング付きの昼食でした。オアシスのパノラマポイントで写真ストップして、モロッコのグランドキャニオントドラ渓谷へ。トドラ渓谷は、高アトラス山脈とサグロー連山が亀裂してできた巨大な断層。ロッククライミングをする人の姿も見られました。途中立ち寄ったタデスは、クレオパトラも愛したダマスクローズの栽培で有名です。長いバス移動、大変お疲れさまでした。

71.jpg
星が瞬く中、日の出に向けて出発
72.jpg
サハラの日の出
8日目
12月10日/晴れ/23 ℃
★ワルザザード→アイトベンハッドゥ→ティシュカ峠→マラケシュ(ラディソンBLUカレエデン泊) 映画の街ワルザザード。私達が泊ったホテルの中にも、映画に使われたセットが置かれていました。ティフルトゥトのカスバを見学・・・と思ったら、開館時間を過ぎているのにドアが開かず。さてどうするか・・と思っていたら、寝坊したのか朝食らしい袋片手に走る係の姿。こういう出来事もまた旅の思い出のひとつです。 アラビアのローレンス等の撮影にも使われたアイトベンハッドゥのカスバ。竹や粘土を使った屋根の部分に、当時は存在しなかった物が!「世界遺産に登録されているのにいいのか?」というお客様の問いかけに「見えないところだから問題ない」との回答が(笑) あぶり出しの絵や、パノラマからの景色をご覧頂きベルベル人のお宅訪問訪問後、ティシュカ峠を超えマラケシュへ。

81.jpg
ティフルトゥトのカスバ
82.jpg
アイトベンハッドゥのカスバで撮影された数々の映画
9日目
12月11日/晴れ/6~22 ℃
★マラケシュ(連泊)  フェズに次いで2番目に古い街マラケシュ。この地方で最も重要なオアシス地方として発展してきました。また、モロッコという国名は、ヨーロッパの人々がマラケシュを訛って発音した事に由来するとも言われています。 まずは、イブ・サンローランが愛した「マジョレル庭園」へ。この庭園は、オリエンタリズムに大きな影響を受けたフランス人画家ジャック・マジョレルによって20世紀に造られました。セビリアのヒラルダの塔のモデルにもなったクトゥビアの塔で写真ストップの後、アグノウ門・サーディン朝の墳墓群へ。オスマン帝国の拡大の阻止とソンガイ帝国を滅ぼした王朝として知られるサーディン朝の歴代のスルタンが眠る廟の内装の美しさにうっとり。元大臣アハメッド・ベン・ムーサが4人の妻たちの住居として建てたバビア宮殿の女性的な装飾も素晴らしかったですね。夕方眺めの良いカフェからフナ広場をご覧頂きました。
91.jpg
クトゥビアの塔
92.jpg
サーディン朝歴代のスルタンが眠る霊廟
10日目
12月12日/晴れ/7~21 ℃
★マラケシュ→エッサウィラ→カサブランカ(ファラー泊) モロッコと言えばアルガンオイル。アルガンの樹が育つのはモロッコでも特に乾燥が激しい地域で、地中深く根を伸ばし、丸1年以上雨が降らなくても枯れないと言われています。100年前の半分ほどの面積に減ってしまったアルガン生息地域。世界的なアルガンオイルの人気を受け、政府は国をあげてアルガンの生息地域の保護や資源活用に力を入れています。また、ベルベル人女性によるベルベル人女性の地位向上やフェアトレードの活動にも、アルガンオイルは活躍しています。世界遺産に登録されている港町エッサウィラ。15世紀にポルトガルが築いた城砦をベースに、18世紀フランス人の建築家テオドール・クールニュの設計でつくられた城塞都市として発達しました。港町ならではの、魚のスープ・シーフードフライを頂き、走れ走れでカサブランカへ。長い移動お疲れさまでした。
101.jpg
木登り上手なヤギとアルガンの樹の前でハイチーズ
102.jpg
エッサウィラの店番猫。ただ今シエスタ中。
11日目
12月13日/くもり/23 ℃
★カサブランカ→ドバイ  白い家という名前のカラブランカは、モロッコの商業・金融の中心地です。ムハンマド5世広場で写真ストップの後、ハッサン2世モスクへ。フランスからの独立を勝ち取ったムハンマド5世。そして、ムハンマド5世の跡を継ぎ、その後のモロッコを支えたハッサン2世は、モロッコの英雄のひとりです。1986年から8年がかりで完成したハッサン2世モスク。モロッコ最大のモスクで、20世紀最高の芸術作品のひとつとも言われています。モロッコ全土から最高の職人と芸術家を動員し、基礎材料のほとんどがモロッコ産。コーランの一説「神の座は大水の上にある」に倣い、海の上にモスクを造りたいというハッサン2世の願いを叶え、大西洋に突き出た形になっています。スーパーでモロッコのお金を使い切り空港へ。ずっとご一緒して下さったガイドのタキさんともお別れです。
111.jpg
やっと家族に会える!そんな喜びが伝わってくる、ムハンマド5世広場で鳩と戯れるガイドのタキさん。
112.jpg
モロッコ最大のモスク「ハッサン2世モスク」
12日目
12月14日
★ドバイ→成田国際空港/関西国際空港  イングリッド・バーグマン ハンフリー・ボガード主演の映画「カサブランカ」を通し、モロッコの名前は知っていても訪れた事が無い方も多いモロッコ。砂漠のイメージが強いですが、実際訪れたモロッコには、緑豊かな大地が広がっていました。大西洋を望む海岸沿いの町では、魚市場で猫が見張り番。柔らかなバラ色や美しい青い街に響くアザーン。壮大な自然が広がるアトラス山脈やローマ遺跡。日本人に馴染みのない食事は好みが分かれましたが、違うからこそ面白いのが海外旅行。交通網が整備され、移動時間がもっと短くなったら更に魅力的な国になると思います。通訳ではないので、英語ガイドさんのお話しを判りやすく日本語でご案内できたか判りませんが、少しでもモロッコの魅力をお伝えできることができたなら嬉しいです。クリスタルハートのツアーや説明会・懇親会等で、またお会いできる日を楽しみにしております。
121.jpg
英語とティフィナグ文字(ベルベル語の文字)で書いた「サハラ」。サハラとは砂漠という意味。
122.jpg
砂漠を走り回るのは疲れましたが、ラクダに乗る皆様をカメラに収める事ができて嬉しかったです。

旅はもっと、おもしろい。
阪急交通社クリスタルハート

YouTube facebook instagram

ありふれたツアーでは物足りない。思い出に残る旅がしたい。クリスタルハート海外旅行は、そんなお客様の声にお応えいたします。イタリアやスペインなどヨーロッパから、アジア、南米まで豊富なツアーをご用意しております。