2018年7月9日出発<スイスインターナショナルエアラインズ利用>3つの特急でアルプス4大名峰を巡る 憧れのクルムホテルに泊まるスイス10日間
※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
2018年7月9日出発ツアー添乗員レポート
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- 添乗員/白石 和見(しらいし かずみ)
- この度は、阪急交通社クリスタルハートツアーにご参加頂きまして、誠にありがとうございました。このコースは、ただ展望台に行くだけではなく、鉄道、クルーズ、ハイキングとスイスの景色を様々な角度から楽しんで頂けるように作られており、参加した皆様にもそれを体験して頂けたと思っております。また、お食事、ホテルもクリスタルハートならではのこだわりで、皆様が選んだ理由もまさにホテルとお伺いしましたので、その期待通り満足して頂くことができ嬉しく思います。どの場所も「いいね!」と言って頂ける景色でしたが、やはり一番は皆様と一緒に360度の山々の朝日と夕暮れの刻々と変わる景色をクルムホテルより眺めた事です。忘れられない思い出となりましたね。楽しい思い出にご一緒させて頂きありがとうございました。
- 1日目
- 7月9日/晴れ
- 成田空港よりスイスインターナショナルエアラインズにて、スイスの玄関口チューリッヒへ。 7月はスイスも夏休みとなり、子供連れなどで賑わっています。また2018年サッカーワールドカップも真っ最中。日本もベスト16進出となりましたが、スイスも頑張っておりました。その代表チームも利用するバスが迎えにきてくれ、サンモリッツまでの移動です。渋滞を避けてドライバーさんが選んだ道は、まさかのチューリッヒ中心部。チューリッヒ中央駅などを車窓で楽しみながら、山に牧草地、チューリヒ湖、ワーレン湖の湖の色に感動し、アルプスの少女ハイジの故郷マイエンフェルト近くでトイレ休憩です。標高を上げ森林限界を越し、ユリア峠2284mを越えたら、サンモリッツはすぐそこ。移動のバスの車内からカメラのシャッター音がたくさん聞こえてきました。さあ、明日から本格的な旅が開始します!
- 送迎に利用された代表仕様のバス
- 車窓からの景色
- 2日目
- 7月10日/晴れのち一時雨/5〜23℃
- 朝は気温が低い標高1700mのサンモリッツ。朝は一枚上着が必要ですが、日中は半袖でも過ごせます。 最初の写真ストップは、こんな近くに氷河が!と驚いたモルテラッチ氷河です。その後は、一気にロープウェイにて2980mのディアボレッツア展望台へ。高地に上がる時は大きく深呼吸が大切です。到着後は、目の前に広がる4000m級の雪山ベルニナアルプスの景色に見とれましたね。標高2980mの展望台は無風で寒くもなくラッキーでした。ラホスボーキア湖畔のレストランにてオシャレなカルパッチョなどの昼食後、スイスの国境を越え、お隣の国イタリアのティラーノへ。一気に街の雰囲気や建物の色が変わりました。ベルニナ線の駅には、姉妹鉄道でもある箱根登山鉄道から寄贈された日本語看板がありました。列車内、左右に広がる景色を楽しみながらサンモリッツへ。ホテル周辺も散策でき充実した初日でした。
- まるで鏡のような湖面のサンモリッツ湖
- 湖畔レストランでの前菜。マスのカルパッチョ
- 3日目
- 7月11日/晴れ/8〜23℃
- 世界で最も遅く走る氷河急行全線に乗車し、ツェルマットへ。クリスタルハートで利用する3つの特急は全てパノラマ車両の為、お天気が良いと帽子、サングラス、扇子などの日除けグッズが必要です。全線乗車の8時間はあっという間だったねと皆様におっしゃって頂けて良かったです。氷河特急は、8時間のあいだに291の橋、91のトンネルを通過します。前半は世界遺産アルブラ線の三連ループ、ランドヴァッサー橋が見どころです。落ちついた頃に、列車内でのテーブルクロスを敷いたランチを楽しみながら、景色はライン河沿いの景色に変わります。そして列車は標高を上げ2033m最高地点のオーバーアルプ湖へ。この時にテーブルを飾るのがあの斜めの氷河特急グラスで、勾配で傾いても中のワインがこぼれないようデザインされています。食後は、谷が広がり集落が点在し景色がみるみると変わりました。終盤は谷に入り、バリスの山々が皆様をお出迎え。荷物を持ち列車を乗り換え、山に感動しながら標高3100mに建つクルムホテルへ。
- 3100mに到着時のマッターホルンとの記念撮影
- 氷河特急内でのランドヴァッサー撮影タイム
- 4日目
- 7月12日/晴れ一時雨/5〜28℃
- 朝焼けを見るためには早起きが必須です!早朝は冷えるので完全防寒しチョコを食べながら朝焼けを待ちます。雲ひとつないバリス州の3000m以上の山々に少しづつ朝日が浴びる姿をじっと眺めます。まだかなとマッターホルンに目を向けると、標高4478mの角に陽が当たり始めました。今日は幸運にも濃いめのオレンジとピンク色。カメラを向けては皆様で感動していましたね。クルムホテルに宿泊する特典は何よりも、時間帯の違う360度パノラマの山々の景色を満喫できる事です!少し寝不足になりましたが、深夜から早朝にかけては綺麗な星空を眺めることもできました。皆様の部屋番号は全て、部屋に付けられた山の名前とその高さでしたが、何という名前のお山だったか覚えてらっしゃいますか?設備も食事も、ここが山の上のホテルかと思うほどでした。ハイキング中は湖面に映る逆さマッターホルンも見ることができ、憧れのマッターホルンも飽きてしまうほどに望むことができたお天気でしたね。お昼を兼ねてツェルマットの街の散策も楽しみ、山のホテルに戻ります。
- ホテルより撮影した、夜の山々
- ハイキングコースの一部 前方はマッター谷
- 5日目
- 7月13日/晴れ一時雨/3〜25℃
- 2日連続、今朝の朝焼けも最高でした。今日はユングフラウ地方に出発します。今日のメインはトゥーン湖ランチ遊覧です。乗船前のトゥーンの街散策では、お城や水量調節の木造橋なども見て頂きました。1800年代に貴族達が山々を湖から楽しむために船ができたそう。クラッシックな外輪蒸気船ブリュムサップ号に乗込み遊覧スタートです。爽やかな風が入る中、ランチをしながら湖畔の景色を楽しみました。船の構造は中々興味深かったですね。途中、ガソリン車乗り入れ禁止の村ミューレンにも立ち寄りました。今夜の宿泊地は、標高2000mエリアにあるクライネシャイデックです。山岳ホテルのなかでも、英国風バスタブ、調度品など、建物全体全てがクラッシックなホテルにご宿泊。沢山の注意事項や床の軋む音を聞いた時はびっくりされていらっしゃいましたが、滞在する事でこのホテルの伝統を残す勇気や良さを感じると言って頂くことができ、とても嬉しかったです。
- 朝焼けとヤギ
- トゥーン湖クルーズ 湖面がエメラルドグリーン
- 6日目
- 7月14日/雨のち晴れのち雨/0〜23℃
- 今朝は山の頂に雲がかかり、急に雨まで降り始め…どうなる今日の天気?という感じでしたが、100年前に作られた列車に乗り3454mのヨーロッパ最高地駅へ。到着後、空を見上げるとなんと、雲が取れてるではありませんか!しかも、世界遺産アレッチ氷河側には青空まで見えます。山は来てみないとわからないですね。山頂でのんびり過ごしたあと、クライネシャイデックに再び戻れば、ユングフラウ3山の姿が見えました!昼食中には雲がびっちり張り付いていたアイガーも完全に姿を見せたりして、写真とランチと皆様大忙し。さあ、食後はハイキングです。メンリッヘンから山と高山植物を楽しみました。今日はトレイルランの大会があり、私達がのんびりハイキングを楽しむ中、追い抜くようにランナーが走っていきます。ハイキング終了間際には雨が降り出しましたが、間一髪間に合いました。雷まで鳴っていたのに2時間もしたら晴れてきて、山の天気に驚かされる一日になりましたね。
- 朝の光を浴びたクライネシャイデックと3山
- 自由食でチョイスしたマッシュルームスープ
- 7日目
- 7月15日/曇り晴れ/10〜28℃
- アイガー山のほぼ真下を通りながら、グリンデルワルドの村へ列車で移動です。ユングフラウの山とはお別れし、ゴールデンパスラインに乗車してレマン湖のほとりにあるモントルーへ。私達の車両はほぼ誰もいなかった為、ロマンスカー並みのパノラマ席にも座ったりして、最後尾に広がる景色を楽しみました。目的地のレマン湖が見え始めると、世界遺産でもあるラヴォーの葡萄畑、対岸にはフランスの村々も見えました。列車のあとは、ドライバーさんの粋な計らいで、モントルーの車窓観光、レマン湖の白鳥と称されるシヨン城に立ち寄りながら、最終目的地のフランスはシャモニーへ。到着後、皆様と街の散策に出かけた時は、街の通りは静かですが、カフェ、バーといった場所にはテレビに釘付けになる人々でいっぱい。それもそのはず、今日はサッカーワールドカップの決勝戦、フランス対クロアチアです。点が入ると歓声が湧いていましたね。モンブランの山もそっちのけでした。
- ゴールデンパスライン
- 2018年サッカーW杯 優勝の新聞
- 8日目
- 7月16日/晴れ/−2〜27℃
- シャモニー周辺は針峰群と呼ばれる山々が多く見られます。その中でアルプスの女王モンブランは唯一?ふわっとした山でした。見分けるコツはモンブランの右側稜線にある2つのこぶ。エギーユドゥミディ展望台へは、ロープウェイで一気に2800メートルを上がって向かいます。初日より高度順応してきたので、安心して展望台でも過ごして頂くことができました。朝早く出発したおかげで、3800mの展望台では、スリル満点なガラス張りの場所でのお写真も撮っていただけましたね!並ぶと長蛇の列で撮れない事もあるので、ラッキー!しかも、遠くには数日前朝焼けに感動したマッターホルン、三大北壁のグランドジョラスも見え、もちろん雲が取れたモンブランの頂きも満喫して頂きました。さあ、次はフランス最大氷河を見にモンタンベール鉄道へ乗車です。氷河の後退が著しくわかる階段で下り氷河に入りました。最後の日も自然に大満足な日でしたね。
- アルプスの女王 モンブラン
- ガラス張りテラス。皆様もこの上に立ちました
- 9日目
- 7月17日/晴れ
- 旅も帰国の時となりました。楽しい思い出を胸にシャモニーを離れ、スイスのジュネーブへ移動します。夏休みの空港は大混雑していましたが何とかチェックインを済ませて、ジュネーブよりチューリッヒ空港へ。国内線の移動中も上空からスイスの景色を楽しんで頂けたのではないでしょうか?猛暑の日本から考えると過ごしやすいスイスも今年は気温が上がっていた為、銘菓チョコレート類はなかなか旅行中に購入して頂けませんでした。ですから、お菓子類などは空港が最後のお買い物チャンスでしたね。ツェルマットでは溶けない手軽なお土産として、スイスを代表するお土産の1つであるアーミーナイフなどの刃物類を購入された方もいらっしゃいました。機内にてゆっくりお過ごし頂き成田空港へ帰ります。
- 出発時シャモニーのホテル前からみる山々
- モンブランケーキ
- 10日目
- 7月18日/晴れ
- 成田空港に到着です。スイスでの楽しい10日間があっという間に過ぎてしまいました。お別れの際、皆様に楽しかったよ!と口にして頂け、大変嬉しく思いました。本当にありがとうございました。スイスは天候が旅を左右する部分が沢山あります。山の気候は変わりやすいので、予報が雨でも晴れて山が見えると信じてください!と毎日言い続け、その言葉通り日々自然を皆様と一緒に堪能できました。いま、この文章を書きながら思うのは、一緒に楽しんだ旅の思い出をもっと書きたい、写真もまだまだ載せたいとこればかりです。またいつか、別の場所で皆様と一緒に感動できたら嬉しく思います。旅の締めくくりはこの2枚を選ばせて頂きました。改めて、ご参加頂きましてありがとうございました。
- 3454mユングフラウヨッホの雪原にて記念撮影
- クリスタルハートのフェイスブックにて沢山のいいね!を頂いた景色
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