2018年4月18日出発<ANA往復直行便利用>珠玉の名画の数々を巡るオランダ・ベルギー・ルクセンブルク10日間
※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
2018年4月18日出発ツアー添乗員レポート
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- 添乗員/木藤 久美子(きとう くみこ)
- わずか7週間だけ開園する世界最大の球根公園キューケンホフ公園、色鮮やかな生花で飾られた山車や車が約40㎞を1日かけて巡る1日だけの「春のフラワーパレード」に合わせた行程で、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、ドイツ4か国の見所を巡る春のツアーに行って来ました。春の訪れが遅く常に傘の携帯が必要になる夏平均気温22度の国ですが、天候に恵まれ、30度近くまで上昇。開花が遅かったお花たちも大喜びのように咲き乱れ、虹色の球根畑、木々の若葉の新緑、車窓からは牧草、麦畑、菜の花畑など、寒くて長かった冬から急にベストシーズンを迎えたようでした。珠玉も名画の数々を堪能し、中世の古都もゆっくり散策。明るい笑顔がこぼれ、つい何度もカメラのシャッターを切ってしまう毎日。写真の出来栄えが楽しみですね。
- 1日目
- 4月18日/晴/24℃
- ANA成田→ドイツ・デュッセルドルフ直行便ビジネスクラスで出発。優先手荷物検査を通過し、ラウンジで軽食と休憩時間を過ごしていただいてから出発。約12時間の空の旅。ライン・ルール工業地帯国際大都市で、各国の企業、そして7千人もの日本人が住むデュッセルドルフ到着後は、帰宅ラッシュに重なり、制限速度のない高速道路アウトバーンもノロノロ渋滞。オランダ、ベルギーとの国境が近い街で、同じくEUそして国境手続き不要のシェンゲン条約国オランダへノンストップで入国。今回の旅行は4ヵ国とも、国境は目印の看板を見逃しそうなスピードでビュンビュン通過して行きます。島国日本では経験できませんよね。通貨も全てユーロで楽々便利です。宿泊は、アーネム郊外の緑豊かな自然公園に隣接した静かで素敵なホテルです。鳥のさえずりが長旅と時差の疲れを癒して、明日からの観光に備え良く眠れそうな環境です。お疲れ様でした。
- オランダ・キューケンホフ公園(3日目より)
- ベルギー・ゲントの街並み(6日目より)
- 2日目
- 4月19日/晴/12〜26℃
- この辺りは、広大な国立公園があり、オランダで最も標高が高い地域。と言っても300m強。国土の1/2が水面下だった土地にダムと堤防を造り、排水して乾かした国土のため、今でも1/3が海抜0m以下のネーデルランド(低い土地)という不思議な国。この国立公園はもともと実業家クレラー氏の個人所有で、ミュラー夫人の趣味の美術品コレクションを収納・展示するために美術館を建て、やがて森林と美術館ごと全て国に移管。ゴッホコレクションが270点以上あったというから、まさにまだ評価が低かったゴッホの最初の理解者、収集家だったのです。ということで、クレラーミュラー美術館を観光し、午後はうさこのミッフィー作者ディック・ブルーナーさんの故郷ユトレヒトへ。童心に返ってミッフィー博物館とアトリエを見学しました。アトリエには日本のミッフィーファンから送られたギフトが沢山ありました。街には可愛いミッフィー信号もありました。
- クレラー・ミュラー美術館の「夜のカフェテラス」(ゴッホ)
- ユトレヒトにあるオランダで一番高い教会塔「ドム塔」(112m)
- 3日目
- 4月20日/晴/9-25℃
- 東京ドーム7個分の広いキューケンホフ公園へ。球根花が700万株以上植えられ、ちょうど見頃の花々と業者の屋内展示パビリオンを自由見学。周辺の球根畑は、花が咲いてるうちに刈り取ってしまうため、わずか2週間のチャンスと言われますが、虹色ラインのキレイなフラワーカーペットを見ることができました。午後は、国立美術館にて世界三大名画レンブラント作「夜警」、フェルメールなどの絵画を鑑賞、世界遺産アムステルダムの街並みを運河クルーズで日本語案内を聞きながら巡りました。東京駅がモデルにした中央駅をはじめ、素敵な街並み。何より印象強かったのは自転車の多さ。自転車専用レーンでは凄いスピードで飛ばしてくるのでスリル満点。クルーズは安全で安心して景色を眺められます。ゴツンと他のボートとの接触がありましたが、そんなこと気にしない(笑)ボート生活も覗けて、個性あふれる人間・生活ウォッチングが楽しい街でした。
- アムステルダムの国立博物館
- 見頃で鑑賞日和に訪れたキューケンホフ公園
- 4日目
- 4月21日/晴曇/9〜24℃
- 年に一度の春のフラワーパレード開催日。北海沿岸の球根栽培地区ノールドワイクからハーレムまで42㎞を約12時間かけて、生花で飾った20の山車と30の花車が音楽と共にパレード。出発前に道路に列を作っているノールドワイクでゆっくり写真を撮り出発を見送りました。その後、国会、中央官庁、外交機関の行政中心地で王宮があるロイヤルシティ・ハーグで、フェルメール、レンブラント、ルーベンスの絵画鑑賞と宮殿ホテルクールハウスで北海の人気ビーチ海岸を眺めながらランチを楽しみました。産業革命以前は1万基もの風車が干拓、産業用に活躍していたとか。19基も並ぶキンデルダイクは見事でした。海抜-2mで灌漑・排水用に利用していたものですが、現在は機械化のため、風車は住宅として利用されているものもありました。それもまたなかなかユニークな生活ですね。
- キンデルダイク風車群
- 春の花パレードの山車
- 5日目
- 4月22日/曇晴/9〜25℃
- ベルギー第2都市で最大の港町アントワープ観光へ。印象的な建物は、国の重要文化財で『鉄道の大聖堂』と別名がある世界で最も美しい駅の一つ。そしてもう一つは、フランダースの犬の物語の中でネロ少年が銀貨が払えずなかなか見れなかったルーベンスの4大作の祭壇画があり、ネロ少年とパトラッシュが天に召される何度見ても涙がでるあの感動シーン舞台の大聖堂です。今日は、市内マラソン大会で大賑わいでした。「北のベニス」「水の都」「屋根のない博物館」と賞されるベルギーで一番人気の古都ブルージュは旧市街に連泊です。ホテルから世界遺産歴史地区を徒歩観光。風情ある中世の街に馬車が走る音が響きます。夕食には名物ムール貝を頭が入りそうな大鍋いっぱいとフリッツ。日中賑わう観光客がいなくなって静まり返った夜、ライトアップされた街を希望者と一緒にもう一度散策に出かけました。
- 水の都ブルージュ旧市街
- 夜のブルージュ旧市街
- 6日目
- 4月23日/晴/8〜17℃
- 午前は、アントワープに次ぐ港湾都市でベルギー3番目のゲントへ。紡績、織物産業の商業都市として13世紀まではモスクワ、ロンドンより大きくパリに次ぐ大都会だったとか。5年毎に有名な国際フラワーショーが行われる花の都で、ベゴニアとアザレアの花の出荷量はヨーロッパ一。15世紀フランドル絵画最高傑作の細密画「神秘の子羊」祭壇板絵が有名な聖バーフ教会内部には、復活祭に飾られたお花がまだ残っていてラッキーでした。午後は、ブルージュに戻り、半日自由行動です。ホテルが徒歩圏の旧市街地にあり、散策、買物、ひと休憩などに便利でした。街を縦横に流れる運河に50以上の橋が架かる町の名前ブルージュはオランダ語で「橋」。30分の運河クルーズが好評でした。ボビンレース、ゴブラン織り、ワッフル菓子、チョコレート、ビールなどのお店があちこち。歩き疲れては甘い物で元気を補給し、お買い物もたっぷりお楽しみいただけたようでした。
- ゲントにあるフランドル伯の居城
- 復活祭の花飾りが残っていた聖バーフ教会内部
- 7日目
- 4月24日/雨曇晴/10〜14℃
- 寒い季節が長く雨が多いベルギーでは、今が道路工事の時期でもあり、高速道路も街も渋滞。EUの主要機関EC,NATO本部など国際機関、王室があり、アールヌーボー建築の街並みが美しい「小パリ」と呼ばれる文化都市ブリュッセル。文豪ビクトル・ユーゴーが「世界で最も豪華な広場」、小説家ジャン・コクトーが「世界一美しい劇場」と称賛したグランプラス、小便小僧、小便少女を見学。ワッフル屋とチョコレート店などベルギーを象徴するものが溢れワクワクする街。午後は、ベルギーの1/3を占める森と川と丘陵アルデンヌ地方へ。新緑がきれいでした。丘の上の要塞とムーズ川沿いの断崖岩壁沿いに細長くつくられたディナンは、絵のような町で、真鍮ディナンドリーとサックスフォーンの発祥地。小麦粉とはちみつだけで作るクッキー「クックディナン」が中世からの素朴な伝統菓子。まるで大きい木彫りのよう。今夜は、GDP世界一のルクセンブルク泊。
- グランプラスのギルドハウス
- サスソフォーン発明者アドルフ・サックスが生まれたディナン
- 8日目
- 4月25日/曇晴雨/12-15℃
- 三方を深い渓谷と川に囲まれた緑豊かな要塞都市ルクセンブルクには世界の金融機関が集まり、EU議会事務局・裁判所などがあるEU第2の首都。神奈川県位の小国の58万人中半数が世界170ヵ国からの外国人。小学校で3か国語、中学校でもう一か国語と最低4か国語を義務教育で学ぶ教育熱心な国。日本人も600人程暮らしているそうです。八重桜が満開の春の巡礼期。移動遊園地やマーケットで賑わっていました。午後は、ベルギー第5都市、製鉄兵器産業のリエージュへ。司教が君主の宗教都市だったため、教会、修道院が多く、パリのノートルダム寺院より大きかった大聖堂は革命で破壊されたものの、壮大な君主司教宮殿が裁判所と州庁舎になっていました。古い街並みとは対照的なギマン駅はユニークなモダンアート建築でした。今夜は、緑の森に囲まれた古城ホテル「ファンケンブルグ」泊。果樹園を眺め、広いアパートメントタイプの素敵お部屋でした。
- ルクセンブルク大公宮殿
- 崖と川に囲まれたルクセンブルク・グルンド
- 9日目
- 4月26日/曇晴一時雨/9〜14℃
- オランダ・マーストリヒトは、10℃強の寒い日。先週は30℃を越えという異常気象。冬はマイナス20℃にもなります。世界一美しい書店「ブックハンデルドミニカネン」は700年以上前に建てられた修道院の教会。2000年、美しさと神秘的な異空間に転用した素晴らしい創造性にうっとりしました。総合大学があり1万5千人の学生が暮らす街には、かつて50もの教会があったようですが、学生の街に相応しい転用になるほど~。オランダ一古い13世紀の石橋聖セルファース橋の一部も船通行時に上に上がる仕組みに変えながら古い建造物を保存していました。最後の観光地は、ドイツライン川流域のケルン。ゴシック建築では世界最大、黒ずんだ砂岩の大聖堂が大迫力で、中のステンドグラスも素敵した。車窓からは満開の菜の花畑が大きな黄色いカーペットのようにあちこちに広がり、牧草地、麦畑などの緑とのパッチワークのようで、とてもキレイでした。
- 宿泊した古城ホテル「シャトーセントヘルラー」
- 世界一美しい本屋「ブックハンデルドミニカネン」
- 10日目
- 4月27日/晴曇/25℃
- 真夏の平均気温をだいぶ上回った異常気象の暑さと青空続きに始まり、後半はうんと涼しくなり、準備万端の全ての衣類を着まわしたツアーでした。曇天気を「晴」と言うほど青空は少なく、「晴れても傘を忘れるな」というほど雨が多いエリアにしてとても天候に恵まれたツアーでした。こちらも25度以上の夏日が続いている日本に無事帰国。成田空港では、春の日本に遊びに来た外国人のわくわくする姿が多く目立ちました。ゴッホの時代のようなジャポニズム(日本趣味)潮流で訪日外国人数記録はすごい勢いで更新続け、嬉しい限りです。今回の旅行では、旅好きで明るく優しい皆様の雰囲気とご協力に感謝しながら、会話と観光を一緒に楽しみながら過ごさせていただきました。是非、またご一緒できる日が来ることを願ってお待ちしております。ツアーにご参加いただきましてありがとうございました。
- キューケンホフ公園の今年のテーマ「ロマンス」(3日目より)
- 虹色に広がる球根畑(3日目車窓より)
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