2018年6月26日出発ツアー添乗員レポート

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。

添乗員／藤井 博志（ふじい ひろし）

初夏の中欧ヨーロッパ。一年を通して一番季節の良い６月に クリスタルハート「ハルシュタットに泊まる2連泊3回でゆったりする旅・中欧3カ国周遊１０日間」にご参加くださいましたお客様に心よりお礼申し上げます。 ４日目までの前半の行程では天候が芳しくない日もありましたが、オーストリアに入った５日目からは初夏らしい爽やかな天候になり、観光に最も適した気温の中で素晴らしい景色や世界遺産を満喫することができました。 このツアーの最大の魅力はなかなか団体旅行ではホテルの手配が難しいハルシュタットに宿泊できることやドナウ川クルーズもブタペスト（ハンガリー）の夜景クルーズのほかにヴァッハウ渓谷（オーストリア）のドナウ川クルーズも行程に組み込まれていることだと思います。 ツアータイトルにある２連泊が３回もあり、お体にやさしい日程でゆったりと１０日間の行程をご参加くださいました皆様が満喫できたものと思います。

1日目

6月26日/晴れ/21℃

成田空港の集合は７時５０分と早朝ではありましたが、皆さま集合時間に遅れることなくご集合いただき、フィンランド航空にてヘルシンキ経由にて空路チェコの首都プラハへ向かいました。 フィンランド航空（ヘルシンキ経由）はロストバゲージ（預け荷物の紛失）がほとんどない航空会社で添乗員として安心できる航空会社であり、ヨーロッパ都市への成田空港出発便では最速の航空会社でもあります。 成田を出発して約１６時間後、プラハに到着したのは１８時４５分（時差対日本マイナス７時間）の定刻でした。この季節の日没は２１時１５分！スムーズな移動でプラハのインターコンチネンタルホテルに到着した後、まだまだ元気なお客様は旧市街へ繰り出していきました。

プラハ・マサリク駅

プラハ　聖ヴィート教会

2日目

6月27日/晴れのち雨/13～21℃

観光初日の本日の午前中はいきなり自由行動です！（笑） 本来の行程ではプラハの市内観光は午前中ではありますが、本日は聖ヴィート教会が特別ミサの宗教行事の関係で午前中は閉館のため、午後の自由行動の行程が午前中に入れ替わりとなりました。 インターコンチネンタルホテルは旧市街に位置しており、自由行動には最適なホテルであります。昨夜すでににぎやかな街へとお出かけになったお客様も全員ご一緒に旧市街広場を中心に市内を散策し午後より観光ガイドのサワハタMRさんと共に王宮よりカレル橋まで旧市街を全域にわたって歩きました。午前中のミサの関係で午後に入場となりました聖ヴィート教会のステンドグラスの素晴らしさは息を呑むほどの美しさがそこにはありました。

プラハ・王宮

聖ヴィート教会　内陣　ステンドグラス

3日目

6月28日/雨/12～19℃

行程3日目の本日はあいにく雨模様のなか８時３０分にチェスキークルムロフへ向けてプラハを出発いたしました。 １１時過ぎにチェスキークルムロフに到着した私たち一行を待ち受けていたものは大雨でした。それでも心は元気に晴天気分で（笑）、現地ガイドのロマーノさんとチェスキークルムロフ城のイギリス庭園から観光をスタートしました。 雨模様の天候でもチェスキークルムロフ城の展望台から眺める薄もやの旧市街はとても幻想的でヨーロッパらしい風情がありました。 昼食後、チェスキークルムロフをあとにして一路ザルツブルクへ向かい本日の夕食はザルツブルクの老舗「シュティフツケラー・ザンクトペーター」にてターフェルシュピッツ（ビーフの煮込み料理）をお召し上がりいただきました。

高台から望むプラハの街並み

チェスキークルムロフの街並み

4日目

6月29日/雨のちくもり/10～20℃

昨日から降り出した雨はまだ止む気配がなく、本日もザルツブルクの空が泣いてる天候の中、モーツァルトの誕生の地の観光が始まりました。ザルツブルクの観光ガイドはキミジマさんです。とても耳に入りやすい口調の案内のもとミラベル庭園、モーツアルトの生家、大聖堂入場観光と回りザルツブルクをあとにして一路、ハルシュタットへ向かいました。 ハルシュタットに到着した私たちは宿泊ホテルにてハルシュタット名物'マス料理'をお楽しみいただき、その後ヨーロッパ最古の塩抗であります、ハルシュタット塩抗の観光に出かけました。塩抗まではケーブルカーを利用します。昼食後に雨が止み、そこから眺めるハルシュタット湖は何とも言えない幻想的な景色で忘れられない思い出となりました。

モルダウ川

ザルツブルク　ミラベル庭園

5日目

6月30日/くもりのち晴れ/12～22℃

天候が回復した行程5日目、ハルシュタットを出発してお昼にメルクへ到着した時には完全に晴れ渡ったコンディションの中、メルク修道院の入場観光です。メルク修道院にはハイシーズンのみ日本語ガイドがおりまして、今回はその日本語ガイドさんヨシコさんにご案内していただきました。 その後、世界遺産にも登録されておりますヴァッハウ渓谷のドナウ川クルーズにてターキー（七面鳥）のグリルのランチをお召し上がりいただきながらのクルージング。天候が回復してくれて本当に良かったと思う瞬間でした。 クルージングを終えてデュルンシュタインという小さな町にあるワイン工房でワインのテイスティングをお楽しみいただきました。ヴァッハウ渓谷はオーストリアでも有数のワインの産地なのです。 私たち一行はウィーンに移動して、この日の夜は楽友協会にてオーケストラコンサートをお楽しみいただき優雅なひと時をお楽しみいただきました。

チェスキークルムロフ旧市街（行程３日目）

ウィーン　楽友協会

6日目

7月1日/晴れ/12～２４℃

昨夜の楽友協会でのモーツァルトオーケストラコンサートの素晴らしい余韻が残る中、本日行程6日目は終日ウィーンの滞在で午前中は現地ガイドの日本語を流暢に話すクローサーMRさん（ユニークなオーストリア人でした）と共にベルヴェデーレ宮殿とシェーンブルン宮殿（公開されているすべての部屋）のグランドツアーと豪華な二つの宮殿の入場観光。そして本場名店「ザッハーホテル」にてウィーン名物のザッハトルテケーキをお楽しみいただきましたあと、ウィーン中心地にて自由行動となりました。 自由行動では本日が日曜日とありまして、セントピーター教会にてパイプオルガンコンサートが15時より無料公開となっており、思いかけず素晴らしいパイプオルガンのコンサートを鑑賞できることとなりました。

ハルシュタット湖（行程４日目）

ウィーン・ベルヴェデーレ宮殿

7日目

7月2日/晴れ/16～28℃

早いもので本日は最終観光地のブタペストへ向けて約３００キロのバス移動です。オーストリアからハンガリーに入りランチのためエステルゴムという小さな町に立ち寄りました。ここエステルゴムには大聖堂があり、そのすぐ眼下にはドナウ川が流れており、そのドナウ川の対岸がもうスロバキアという国境に面した街であります。 昼食後にこの大聖堂とドナウ川の展望をお楽しみいただき、近くにある町センテンドレへ向かい、可愛らしい牧歌的な街並みのセンテンドレを散策いたしました。このセンテンドレに到着したころには旅の前半では信じられないほどの暑さとなっており、なんと気温は２８度まで上がっておりました。 アイスクリームがとても美味しかったセンテンドレの散策でした。

マルクト広場

エステルゴムのドナウ川からスロバキアを望む

8日目

7月3日/晴れ/14～29℃

昨夜、ドナウ川沿いにあるブタペスト屈指の絶好の立地にあるインターコンチネンタルブタペストにチェックイン。 淡い光でロマンチックにライトアップされている王宮やくさり橋をお部屋から眺める贅沢な時間。そんな昨夜のロマンチックな余韻に浸り、観光最終日の朝を爽やかに迎えました。 観光最終日の本日はブタペストの旧市街観光の後、午後はフリータイムという行程です。本日ブタペストの市内をご案内してくださる現地ガイドはアニコさんです。彼女もまたウィーンのガイド・クローサーさんにも勝る流暢な日本語でのご案内でした。王宮の丘にあるマーチャーシュ教会は入場観光で外観からは想像できないほど素晴らしい内陣に皆さま感動されておりました。 午後の自由行動では中央市場などを散策したり最後の観光を満喫いたしました。

ブタペスト　王宮の夜景　インターコンチネンタルホテルより

ブタペスト国会議事堂内部

9日目

7月4日/晴れ/22℃

昨夜の夕食はブタペストの名店中の名店・最高級レストラン「GUNDEL」にて優雅なディナータイムをお楽しみいただきました。そして旅のラストを飾るドナウ川ナイトクルーズでお部屋から眺める夜景とはまた違った角度からのブタペストの素敵な夜の景色。特に国会議事堂の夜景は一生忘れることのできない素晴らしい夜景となったに違いないでしょう。 そんな夢のようなひと時を過ごした昨夜、本日はついに帰国の朝を迎えてしまいました。 お客様から「帰りたくなーい」とブタペストの空港へ向かうバスの中でおっしゃられておりました。添乗員として本当に嬉しい一言でした。 私たちのフライトは定刻にブタペストを発ちヘルシンキ経由で成田空港へ帰国の途となりました。

ドナウ川ナイトクルーズ　国会議事堂の夜景

ブタペスト・レストラン「GUNDEL」の料理　カマス（魚）のグリル

10日目

7月5日/成田・くもり/26℃

無事に定刻通り成田空港に到着したのは朝8時。 今回の旅をふり返り島国である日本とは違い、今も昔もどこかの国と陸続きの国境を持つ、チェコ・オーストリア・ハンガリー。古（いにしえ）の文化と複雑な歴史。言語もまたスラブ語（チェコ）・ドイツ語（オーストリア）・マジャール語（ハンガリー）とそれぞれ違う言語を持つ現在は独立国家である中欧3カ国。 歴史の重さが現在このような魅力ある素晴らしい観光地となり、東洋人と限らず世界から魅了されるこの国々を１０日間の日程で無事ツアーを終える日を迎えました。 今回この出発日（６月２６日発）を選んでご参加くださいました１３名の皆様、本当にありがとうございました。 心より御礼申し上げます。 そしてまたクリスタルハートの旅でお会いしましょう。

ドナウ川とフランツヨーゼフ橋の夜景（ブダペスト）

ブタペスト・マーチャーシュ教会のステンドグラス