2018年9月24日出発<イベリア航空利用>聖地へ続く道100kmを歩くスペイン巡礼の旅10日間
※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
2018年9月24日出発ツアー添乗員レポート
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- 添乗員/荒武 由夏(あらたけ ゆか)
- 「聖地へ続く道100kmを歩く スペイン巡礼の旅10日間」一緒に歩いてきました。9月も下旬にさしかかる頃、まだまだ沢山の巡礼者達が歩いていて賑わいを見せていました。サンティアゴデコンポステーラまでの100km、なだらかな大地が続くスペイン北西部のガリシア州は比較的降水量が多い所で、1週間も滞在してれば雨が降るのは覚悟して行きますが、今回は珍しく一切雨に降られる事なく良いお天気に恵まれました。また、このエリアにしては珍しく日中最高温度30℃越えの日もありましたが、カラッと爽やかで歩きやすかったと思います。お天気に恵まれ、皆様無事に聖地に辿り着きました!
- 1日目
- 9月24日
- 昨年より就航しているスペインの航空会社イベリア航空は成田空港から出発します。日本から1番遠いヨーロッパの空港マドリッドまで約14時間の空の旅です。マドリッドに到着し入国審査、無人のシャトルでサテライト移動し、ターミナル4の本館にて荷物検査。手続きが終わりサンティアゴ行きまで乗り継ぎ時間がありました。イベリア航空は中近距離はほとんど機内食ドリンクも含め有料です。23時過ぎやっとサンティアゴデコンポステーラ空港に付き専用車にてホテルへ。お泊まりは巡礼者という意味のPEREGRINO ホテル、着く頃には日付も変わってしまいました。体は疲れてるのに明日から始まる巡礼ウォークにドキドキワクワク。あまり寝れなかった方も多かったようです。
- 巡礼ウォークスタート地点のフェレイロス
- サンティアゴまで100km地点 落書きだらけ!
- 2日目
- 9月25日/晴れ/12〜27℃
- サンティアゴよりバスで出発してサンティアゴ迄100km地点のフェレイロス村へ。巡礼路にはモホンというサンティアゴ迄何キロと書いてある道しるべがあり、距離を知ることができ、励みになります。そして100km以上歩いて巡礼路をサンティアゴ迄行くと巡礼証明書がもらえます。 ポルトマリンというダムの上ある街迄歩いてランチタイム。ダムは干ばつの影響でダムの底がむき出しでした。ランチの後約1時間歩いてトシボ村で歩き終えました。歩き終えて再びバスでポルトマリンの街へ。街の聖ニコラウス教会が16時から開くそうで、行ってみました。現在ダムがある昔の街にあった教会で、街はダムに沈みましたが、この教会は移築して大事にされています。そこで巡礼手帳にスタンプを押してもらいました。 お泊りはルーゴのグランドホテルルーゴで、4連泊です。
- 若者も沢山歩いてました
- ポルトマリンでランチの後、坂道が続きます
- 3日目
- 9月26日/晴れ/9〜31℃
- 巡礼ウォーク2日目、昨日のゴール地点トシボから歩き始めます。1時間程歩いてゴンザール村のアルベルゲ(巡礼宿)兼バルにてトイレ休憩。巡礼路沿いは公衆トイレはほとんどありませんが、道中にあるバルでトイレ利用しがてら休憩します。毎日利用するので最後にはバル利用もすっかり慣れてしまいます。 休憩後坂を登るとそこにはケルト時代にルーツを持つ遺跡があります。丘の上にある遺跡で眺めがとても良いです。途中のどかな酪農の村を通ると放牧地へ向かう牛の行進にも出会いました。今日はブレア迄17km以上歩き、歩き終わって15:30頃と遅めのランチでしたが、歩き終わった安心感でお食事も美味しく感じられます。 ルーゴのホテルへ戻り少し休憩してルーゴの旧市街に行ってみました。ローマ時代の城壁が約2.5kmぐるりと街を取り囲み、世界遺産に登録されています。城壁の上を歩いたり立派な大聖堂を訪れ旧市街を散策を楽しみました。
- カストロマイオール ケルトにルーツを持つ遺跡
- ルーゴ旧市街にある市庁舎
- 4日目
- 9月27日/晴れ/14〜28℃
- 昨日の時点で今日の天気予報は晴れ。この先の予報もずっと晴れで、お天気良すぎて怖いくらいです。その為すっかり雨具の準備を忘れてた添乗員。するとガイドさんが朝方雨が降るかもと。雨具準備して歩き始めましたが結局使うことはありませんでした。 道中よく見かけるのがオレオという高床式倉庫。民家の軒先にあり、中にトウモロコシなど入れて保管します。また、民家の畑ではケールみたいな野菜も栽培していて、ガリシア風スープの具材になります。半自給自足の生活ぶりが垣間見られます。 今日のゴールはメリデ。この辺りでは大きな街でレストランや巡礼宿も沢山あります。また、この街の名物は海から離れてますが、タコです。歩き終わった後のランチはガリシア風タコとタパス。タコは軒先で茹でてハサミでザク切りにして木のお皿に並べ、オリーブオイルをかけ岩塩を振って最後パプリカを少し。爪楊枝で頂きます。柔らかくて美味しいです。
- 高床式倉庫 オレオ
- ガリシア風タコの専門店でランチ
- 5日目
- 9月28日/霧のち晴れ/14〜28℃
- 朝方特に霧が発生しやすいガリシア州。今日は濃霧の中スタートしました。昼頃まで霧がありましたが、昨日30℃越えの好天の中歩いたので日除けになって霧の中歩くのも良いかもしれません。 今回歩く中では急な坂道が続く所もあり、1番きつい日です。メリデを出発してしばらくするとサンティアゴ迄あと50km地点を超えます。一歩一歩サンティアゴに近づいてる実感が湧いてきます。 今日ものどかなガリシアの大地を歩きます。途中牛が出産したばかりの所に遭遇。母牛が胎盤を食べてました。牧草地で人の介助なく自然にお産をする、日本ではあまり見られない光景でした。 アルスーアの街でランチを頂き、食後プレグントーニョ迄歩いてゴール。 ルーゴ4泊最後の夜です。旧市街にはバルが沢山あり夜21時過ぎると地元民で大混雑です。夕食も自由食で、毎日バルに通ってルーゴのバルを大満喫された方もいらっしゃいました。
- 生まれたばかりの子牛と胎盤を食べる母牛
- 馬巡礼に遭遇。
- 6日目
- 9月29日/晴れ/14〜34℃
- 巡礼ウォーク5日目。だいぶ歩き慣れてきた頃でしょうか。お客様の歩みも軽快です。今日は軽快過ぎてほとんど休憩なしで歩いてしまい、添乗員も心配してしまいました。ここまで来ると、長距離毎日歩いても筋肉痛にさえならない方、マメが出来たり足の痛みと戦いながら歩かれる方とお客様のコンディションにも差が出てきます。添乗員は大体後ろを歩いてるのでお客様の歩いてる姿を見てますが、その頑張りは感動的です。のどかな景色に癒される事もあれば、毎日長距離歩いて辛い事もあるはずです。きっと歩ききった時の感動や達成感はひとしおでしょう。 今日のランチは歩きの途中で頂きました。地元の人にも評判のレストランで、ポークリブの直火焼きを頂き、食後小一時間歩いてペドロウソでゴール。ゴール地点はサンティアゴ迄20km切りました!
- 朝霧の中歩く巡礼者
- 途中の小川、水量少なめ
- 7日目
- 9月30日/晴れ/14〜28℃
- 巡礼ウォーク6日目。サンティアゴまで残り20km弱です。今日歩いたら明日は5キロ弱でゴール。聖地サンティアゴまであともう少しです。モホンの数字もあと10何キロと少なくなり減っていく数字が嬉しくもあり、寂しくもあり複雑な心境です。今日もアップダウンというよりアップアップな道が多かったですが、一歩一歩踏みしめながら歩きました。 ゴールはモンテドゴゾ。歓喜の丘という意味です。長い巡礼路を歩いてこの丘まで辿り着くと、聖地の大聖堂が見え、歓喜に沸いたということから歓喜の丘と呼ばれるそう。辿り着いた丘からは確かに大聖堂が見えました。丘の上にはヨハネパウロ2世が訪れた記念碑とちょっと離れて2人の巡礼者のモニュメントがあり聖地を指差しています。聖地へのゴールまでもう少しと実感する場所です。 お泊まりはモンテドゴゾにあるリゾートホテルのロスアベトス。昨日から2泊して頂きました。
- 金網にかけられた十字架
- 大聖堂を指差す巡礼者
- 8日目
- 10月1日/晴れ/9〜26℃
- 巡礼ウォーク7日目。モンテドゴゾからサンティアゴ旧市街のオブラドイロ広場まで約5km。もう森や畑もない、市街地を歩いていき旧市街へ。ゴールを前にすでにウルウルしてるお客様も。一緒に歩いた仲間と手を繋いでゴールしました!大聖堂も正面外観の修復が終わり、美しい姿で私達を迎えてくれました。 巡礼事務所で巡礼証明書を発行してもらい、大聖堂へ。ヤコブ様の像に感謝のハグとお墓参りをして12時からの巡礼者のミサに参列。ミサの最後にはボタフメイロの儀式も見れました。美しい賛美歌とパイプオルガンが奏でられる中天井高く振られるボタフメイロ。100km歩いて見るこの神聖な儀式、どんなお気持ちでしたか? 歩いた後のご褒美ランチはガリシアの海の幸を堪能して頂きました。ホテルは旧市街近くのコンポステーラ。夜まで休憩したりお散歩したりお土産探しに出かけたり、自由にサンティアゴの街をお楽しみ頂きました。
- 大聖堂内部
- ゴール地点。大聖堂をバックに集合写真
- 9日目
- 10月2日/晴れ
- 昨晩は最後のディナーを旧市街のレストランで頂きました。特別にパエリアも用意させて頂き最後の晩餐です。巡礼の旅の感想をお一人ずつ語って頂いたり、歩き終わった後の感動と安心感、達成感に包まれたステキな夜でした。食後にライトアップされた大聖堂もとても綺麗でした。 ゴールの余韻に浸りながらサンティアゴ空港へ。イベリア航空マドリッド乗り継ぎで日本に帰ります。
- ガリシアの海の幸
- 夜の大聖堂
- 10日目
- 10月3日
- 予定通り無事成田到着しました! この度はスペイン巡礼ツアーご参加ありがとうございました。聖地サンティアゴまで100km歩くという目標に向かって7日間歩いて頂きました。途中ゴールが遠く思えたり疲れや痛みがあった事かと思いますが、皆様が無事にお怪我もなく最後ゴールできた事、本当に嬉しく思います。 巡礼の旅を終え、それぞれ思う事があると思います。普通の旅では味わう事の出来ない特別な時間をお過ごし頂けて、いつまでも心に残る旅となれば幸いです。 最後にこの先の皆様の道が明るく照らされる事をお祈りして、毎日交わしたこの言葉を贈ります。 BUEN CAMINO!
- 巡礼路沿いに咲く遅咲き紫陽花
- ルーゴのローマ時代城壁
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