2018年2月6日出発 羽田発着 <ルフトハンザドイツ航空利用>時を紡ぐ北スペインとポルトガル9日間
※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
2018年2月6日出発ツアー添乗員レポート
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- 添乗員/木藤 久美子(きとう くみこ)
- 緑豊かなポルトガル周遊と北スペインの聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラに行って来ました。街郊外、高速などあちこち黄色いミモザが満開。とってもキレイなのですが、アレルギーの私はくしゃみ連発の毎日。南仏ニースで行われる2月のカーニバルで撒く花で、春の訪れに先立って大木に咲き乱れます。椿、エニシダ、アーモンドも咲いていました。ヨーロッパ各地、日本でも寒波が続いていますが、傘のお世話になることも殆どなく、緑の多さと古き良き時代の面影を残すわびさびを感じる街並みをゆっくり観光し、美味しい魚介類、肉類、スイーツそしてワイン、ポートワインをたくさん美味しくいただき、お買い物も楽しめ、毎日笑顔と話題の絶えない9日間でした。
- 1日目
- 2月6日/0/ ℃
- 羽田空港→(ルフトハンザ航空)ドイツ・フランクフルト→ポルト泊 ユーラシア大陸西の果てポルトガルへは、直行便がないため、空路、バス移動ともに無駄がないルート取りで、ドイツにてEU入国手続きをして乗継ぎ、北の都市や北スペインに向かいやすい第2都市ポルトに入りました。ヨーロッパ便では珍しく、ドイツ航空ではヨーロッパ線でもサンドイッチとアルコールのサービスもありました。時差が日本より9時間遅れのため、今日は一日33時間。ホテルに到着したのはシンデレラタイムでした。ロビーでは、ウェルカムドリンクに早速甘いポルトワインを頂き、無事の到着と明日から素敵な旅になることを祈って乾杯!
- アズレージョが綺麗なアヴェイロ旧駅舎(5日目より)
- リスボン旧市街を走るトラム.(7日目より)jpg
- 2日目
- 2月7日/0/ 3〜13℃
- ポルト観光(連泊) ボンディーア!連泊で荷造り不要、種類豊富な朝食をゆっくりお取りいただいて9時半出発ということで、余裕の朝でお疲れの様子がありませんでした。世界で最も美しい本屋のひとつでハリーポッターのモデルにもなったレロ・イ・イルマオン図書館は10時開店前には既に大行列なのが、今日はそんなに長くありません。ではせっかくなので入場しましょう。観光目的の方が多くなり入場料がかかりますが、本を購入すると返金してくれるシステムでした。赤いカーペットの木製階段、ステンドグラスの天井はまるで劇場のよう。サンベント駅は歴史と生活をテーマにした2万枚のアズレージョが美しくまるで博物館、サンフランシスコ教会は木製に金泥を塗る装飾に元は金を600kgも使ったという贅沢さ、丘が多くドウロ川に鉄橋ドンルイス1世橋が架かる街並みはうっとりするほど素敵で、ポルトワイン工場の試飲に景色に酔いしれる一日でした。午後の自由行動は、ドウロ川クルーズとゴンドラに乗り、街の絶景を堪能しながら、鉄橋を歩いて渡って、歴史ある大聖堂を見学しました。
- ドウロ川に浮かぶポートワイン運搬船ラベーロとドン・ルイス1世橋
- 劇場風のレロ・イ・イルマオン書店
- 3日目
- 2月8日/0/4〜9 ℃
- ポルト→ギマランイス→<スペイン>サンティアゴ・デ・コンポステーラ(国営ホテルパラドール泊) ギマランイスは、ポルトガル建国王家誕生の地。最初のブルゴーニュ王朝と最後のブラガンサ朝を開いた町で10世紀のお城と15世紀ブラガンサ公爵の館が歴史的建造物として高台にあり、花崗岩のお城からは、城壁に囲まれた旧市街と丘陵地帯ののどかな景色を一望。国境ミーニョ川を渡ると、深い入り江リア(リアス式海岸の語源)で箱舟の養殖が盛んなスペイン最大の漁港ヴィークを通過。雨・湿気多いグリーン・スペインのガリシア地方にある巡礼地サンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かいます。サンティアゴ=大ヤコブ(キリスト12使徒のひとりで福音史家ヨハネの兄)の墓がある大聖堂前広場は歴史的建造物で囲まれ、最低でも100キロ以上は歩いてくる巡礼者はどこから広場に入っても真ん中を目指し、感極まって大の字になって涙を流すドラマが一日中繰り広げられています。そこに面したかつての王立救護施院がスペインで2つしかない5つ星パラドールの一つ。立地、建物、お料理、雰囲気も素晴らしいホテルでした。夜は厳かなミサに参列しました。
- 初代国王が生まれたギマランイス城
- 初代国王の洗礼礼拝堂と最後の王朝ブラガンサ侯爵の館
- 4日目
- 2月9日/0/ 5〜12℃
- サンティアゴ・デ・コンポステーラ→<ポルトガル>ヴィアナ・ド・カステロ(国営ホテルポサーダ泊) ガリシアらしい雨と霧。こんな天気が多いことから花崗岩の旧市街にはアーケード通りがあります。大聖堂には、祭壇にあるヤコブ像に後ろから抱きついてお願い事、お礼参り、地下墓地でお墓参り。天井から下がる1.5m53kgの巨大な香炉を8人の男性ティラボレイロがロープを引っ張って翼廊を何度も往復させるボタフメイロ儀式の特別ミサはなく、宝物館を観光して、町の台所市場へ。青果、肉、魚介、チーズなど新鮮なものが何でも揃います。ランチは、やわらかいガリシア風タコ、魚介サラダ、海老グリル、サーロイン牛と銘菓アーモンドケーキ。午後はポルトガルに戻り、ヴィアナ・ド・カステロの丘に聳えるサンタルチア教会と街、リマ川、大西洋を見下ろす高台のポサーダに宿泊。眺めが良く、エレガントな内装で、素敵なパーティーが行われていました。夕日と景色がマッチして、優雅でロマンチックな夜でした。
- ヴィアナ・ド・カステロの丘にあるポサーダとサンダルジア教会
- パラドールの入口
- 5日目
- 2月10日/0/6〜13 ℃
- ヴィアナ・ド・カステロ→アヴェイロ→コインブラ→ナザレ泊 朝日を待っていたらリマ川とエッフェル橋がまるで血の川のように真赤に染まっていました。「お城にいるアナ姫を見た!」という意味の街の名前だそうですが、霧で覆われることも多く、夕日・朝日が本当に幻想的な所。塩田と水鳥、運河にカラフルな観光用モリセイロ(美味しそうな名前の船)が浮かぶ水の都アヴェイロは、アズレージョが見事な白と青の駅舎が見どころで可愛い小さな町でした。ポルトガル最古コインブラ大学は街を一望する高台の王宮を転用したもので、現在も学位授与式や試験で使用する歴代国王・大学総長の肖像画がある試験の間、帽子の間が見事。800年以上前の手書きの蔵書まで収められたジョアン5世の図書館は、温度と湿度管理のために内部は木造で価値ある蔵書を虫から守るために、なんと今でもコウモリを飼っているとか。学生牢をまわり、図書館は完全予約制のわずか10分間の見学でした。コインブラでごっそり購入したお土産は、本家本元の金平糖。
- アヴェイロの運河とモリセイロ
- コインブラ大学ラテン回廊
- 6日目
- 2月11日/0/ 8〜14℃
- ナザレ→オビドス→リスボン泊 ナザレのホテル周辺には朝からカーニバルの衣装を着た地元民が歩いていました。ファドの女王のアマリア・ロドリゲスが歌う「暗いはしけ」が挿入歌の1954年フランス映画「過去を持つ愛情」に出る浜辺の景色を眺めてから、コインブラ大学を創設したディニス王と王妃イザベラがハネムーンで訪れて以来王妃にプレゼントした城壁の町オビドスへ。さくらんぼのお酒をチョコのおちょこで飲むジンジャをはじめ、可愛いお土産屋が軒を連ねた人気の町で買い物とフリータイムはあっという間。いよいよ最終目的地の首都リスボンです。大航海時代の詠歌を物語るマヌエル様式の最高傑作ジェロニモス修道院、発見のモニュメント、司馬遼太郎が「テージョ川の貴婦人」と称賛したベレンの塔の見学の合間には、秘伝のレシピでポルトガル一美味しい元祖エッグタルトの老舗「パスティス・デ・ベレン」はパリッフワッウマッ!連日大行列。「CLUB DE FADO」のファドショーは切々と歌う表情、歌声がゾワッと心に響いて聴き入ってしまい、23時半までたっぷり遊んだ一日でした。
- お買い物が楽しい可愛い城壁の町オビドス
- ジェロニモス修道院
- 7日目
- 2月12日/0/ 6〜13℃
- リスボン→ロカ岬→シントラ→リスボン観光(連泊) いよいよユーラシア大陸最西端の崖に大西洋が広がるロカ岬到達。石碑には、16世紀の詩人カモンイスの1節「ここに陸つき、海始まる」(地の果て)と刻まれていました。風も穏やかで晴天なり。イギリスの詩人バイロンが「エデンの園」と讃えたシントラにある王宮に入場観光した後、リスボンに戻ってみんなで頂いた「カタプラーナ(魚介煮込み)鍋」が好評でした。 ミゲル君の消臭力のCMが撮影されたアルカンタラ展望台からの眺め、当グループでトラムを貸し切って周った坂道の多い旧市街の雰囲気、時には駐車している車が邪魔で待たされ、暢気に2階のベランダの人と会話をしている運転手の日常的な様子など、思わず笑ってしまう光景も。最後の夜は、スーパーで缶詰、ヴィーニョヴェルデ(若い緑ワイン)、オリーブオイル、チーズなどたくさん買物をしてスーツケースをパンパンに荷造りに格闘されていたようです。
- シントラの王宮内部
- ユーラシア大陸最西端ロカ岬
- 8日目
- 2月13日/0/ 7〜12℃
- リスボン→(ルフトハンザ航空)ドイツ・フランクフルト→ 9時15分空港へ出発です。ボリュームある朝食も最後。ハム、ドライミート、チーズの種類が多く、朝からエッグタルトや甘いスイーツもたくさん並んでいます。3食美味しい物をたくさん食べてワインもたくさん飲んだツアーでお腹もパンパン。あっという間にもう帰るのかぁ~と名残惜しいご様子。お買い物もだいぶできていた印象でしたが、空港ではまたお土産買いに火がついてしまいました。今日は渋滞も手続きの混雑もなくて時間ができましたからね。 軽くて液体を通さないコルク製品は、置物だけではなく傘、帽子、靴、財布などの実用製品に加工されたものと多種多様で人気のお土産品。バルセロスの伝説から幸運のシンボルになった雄鶏、アズレージョ、金銀細工フィリグラーナ、陶器、お菓子など両手に大荷物を抱えて再集合する皆様のパワーにほっこり和みました。記念の品を見て、楽しかったポルトガル旅行を思い出してくださいね。
- カタプラーナ(魚介煮込み)
- コルク製品土産
- 9日目
- 2月14日/0/ ℃
- 羽田空港到着 無事到着。妙に荷物の多い皆様。スーツケースに詰め替えたり、荷物は開けたら閉まらないからもう無理!なんて言いながら、1個は無料サービスの宅配へ、あとはサンタさんのように大きな手荷物を担いで帰って行く皆様の後ろ姿をお見送りさせていただきました。会話が弾んで大きな笑い声で盛り上がる明るい皆様の雰囲気と優しさに感謝しながら、改めて旅の出会いって素敵だなぁ~と嬉しくなりました。一緒にいろんな会話を楽しみながら、日々勉強させていただいております。是非、またご一緒できる日が来ることを願ってお待ちしております。ご参加ありがとうございました。
- 4日目ポサーダのレストラン
- 大航海時代記念碑発見のモニュメント(6日目より)
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