2018年1月27日出発ツアー添乗員レポート

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。

添乗員／木藤 久美子（きとう くみこ）

阪急交通社創業７０周年記念企画のスペシャルツアーにご参加いただきましてありがとうございました。ビジネスクラス利用で６日間滞在と短い期間でしたが、バチカン市国のサンピエトロ寺院からすぐ、前の道からクーポラが大きく見える立地のホテルに４連泊。３日間の観光は、バチカン市国、ローマ市公認日本語ガイドの詳しい説明で、通常非公開のバチカンとローマの隠れた見所を特別見学したり、小回りが利いて、中世の小路もスイスイ。観光地横付けのミニバンで楽に有意義により沢山ご覧頂けるプログラムで巡りました。自由食、自由行動やお買い物もお楽しみいただけたご様子。通常大混雑する所も全て運良く並ばずゆっくり見学していただけ、毎日お天気が良く、皆様の日頃の行いが良く、幸運をお持ちのメンバーに恵まれたようです。

1日目

1月27日/0/ ℃

羽田空港に１３名様お集まりいただきました。１０時過ぎ頃から順に、ルフトハンザ航空のチェックイン手続きをお済ませいただき、全日空ビジネスクラスラウンジでお寛ぎ頂いてから、ドイツ・ミュンヘンまで約１２時間の空の旅。ＥＵ入国手続きを済ませて、ローマまでは１時間半。予定より少し早めに到着しました。バスがローマの空港を出発したのは２２時頃。道も空いているため、４０分もかからずにホテルに到着しましたが、少しイタリアのインフォメーションをお話ししていると、頭ががっくり倒れて寝入っていました。ホテル前にバスが停まると、すぐ前にサンピエトロ寺院のミケランジェロが設計した丸屋根クーポラがライトアップされてドドーン！これでテンションがあがって目が覚めたでしょうか。明日からをお楽しみに、ゆっくりお休みください。ボナ・ノッテ～（おやすみなさい）

４連泊ホテル客室壁の壁はサンピエトロ寺院

ホテル玄関前から見えるサンピエトロ寺院のクーポラ

2日目

1月28日/晴れ/５－16℃

「小回りの利く黒ミニバンで楽々、ローマ観光デー♪」 ３日間案内してくださる公認ガイドのＭｓ市川さんと、スーツでビシッときめたフランコ親子が運転する８人乗りミニバンが２台迎えに来てくれました。本日と明後日のローマ観光は、このミニバンのおかげで、歩数と体力と時間がセーブされ、ＶＩＰのお通り～と、バスでは通れない狭い路地ではジロジロ見られながら人をかき分けて、観光地横付けで止まります。パンテオン、ベルニーニ作のオベリスク像、アンジェリコのお墓があるミネルバ教会、トレビの泉、コロッセオ、マルタ騎士団の鍵穴からサンピエトロ寺院を覗き、真実の口...と、午前中でこんなに下車・入場観光できました。スペイン階段からは、自由行動です。昼食、夕食も自由食。スパゲッティ―などのパスタ類、ローマ風・ナポリ風ピザ、ティラミス、ジェラートを食べたり、観光や買い物をしたりして、殆どの方がホテルまで散歩がてら歩いて戻られたようです。初日から１万５千歩以上軽く歩いたでしょうか。

コロッセオ

トレビの泉

3日目

1月29日/晴れ/５－16℃

「バチカン市国たっぷり観光デー♪」 　ホテルから歩いてサンピエトロ広場、空港同様の手荷物検査を受けて、バチカン市国用イヤホンガイドを借りて、カトリック教総本山かつ世界一大きなサンピエトロ寺院では、ミケランジェロ作「哀しみのピエタ像」、ベルニーニ作大天蓋、天国の鍵を手にし、巡礼者に触られて足がすり減って光っているサンピエトロ像などを見学。ご希望の方とは、エレベーター+３２０段の階段で大天蓋を観ながらクーポラに登り、バチカン市国とローマの３５０度大パノラマを眺めました。 バチカン美術館は、通常観光+ラファエロの間、１代目の教会時代に飾ったジョットの祭壇画などがあるピナコテカ、システィーナ礼拝堂の他に、特別予約をした当グループのためにわざわざ鍵を開けて見学させてくれたところが２カ所！アンジェリコ最高傑作のフレスコ画で埋め尽くされたニコリーナ礼拝堂と、このサンピエトロ寺院を造るにあたって設計を担当した主任建築家ブラマンテの大螺旋階段。願い年月と共に主任建築家が、ラファエロ、ミケランジェロ達に代々代わっていきますが、彼らや、上からと下からが同じ軸で螺旋になっている立体駐車場での螺旋を生み出したダ・ヴィンチにも大きな影響を与えているルネサンス芸術家の大作です。足が棒のようになる程歩いた一日でしたが、この特別入場とじっくり時間をかけたヴァチカン観光は、私の経験上初めてで大変充実した満足度の高い貴重な一日でした。グラツィエ！

サンピエトロ寺院の内陣と天蓋

バチカン美術館内ブラマンテの螺旋階段

4日目

1月30日/曇晴/5－14℃

「カラヴァッジョ・ベルニーニ芸術デー♪」 『ベルニーニは、ローマのために生まれ、ローマはベルニーニのために造られた』と言われるほど、あちこちで観られるバロック芸術の巨匠ベルニーニの彫刻、建築はまさに芸術の奇跡と称賛されます。バチカン市国サンピエトロ広場、ナヴォーナ広場やスペイン広場の噴水などあちこち。中でも彫刻最高傑作を始め、２月８日まで、ルーブル美術館をはじめ、外国からもベルニーニの作品を集められた「ベルニーニ展」が開催中のボルゲーゼ美術館は、大好評のため、全ての予約を２時間入れ替え交代制。太腿を力づくで抱える指跡と支える足の躍動感とダフネが月桂樹になっていく大理石の傑作は、まるでやわらかい物を掘ったかのような鼓動を感じる繊細さに圧巻でした。宗教画家カラヴァッジョの絵画が観られる教会も３ヵ所ミニバンで周りました。どの教会も現役のお祈りの場でありながら、建築・絵画の美術館のようで見応えがあり、ローマは１週間の滞在でも全然足りないくらいです。個人旅行では、ここまでたくさん見学することは到底できません。トレビの泉でコインを投げたことですし、またきっと訪れるチャンスがくるでしょう。複数回目の方も、今まで見ることができなかった所がたくさん見れて、内容の濃い３日間になったようでした。

ベルニーニ作『プルートとプロセルピーナ』

ボルゲーゼ美術館内ベルニーニ最高傑作『アポロンとダフネ』

5日目

1月31日/曇/ ℃

朝８時出発。滞在中、素晴らしい天気に恵まれましたが、お別れを悲しむかのように、今日皆様が出国してから３日間傘マークとなっていました。フィウミチーノ空港（別名レオナルド・ダ・ヴィンチ空港）にバスで到着すると、ダ・ヴィンチの大きな像が「アリヴェデルチ～！」と手を上げて見送ってくれました。道路、空港チェックイン、手荷物検査もスイスイ過ぎて、空港でつい最後のお買い物がはずんでしまったでしょうか。乗継ぎ地ミュンヘン空港もトランジットがラクチンで、ビジネスクラスラウンジでゆっくり休憩してから、長い国際線フライトへ。さすがドイツ！空港にまでビール醸造所があり、ヴァイツェンビール（白ビール）とソーセージを召し上がっている方もいらっしゃいました。ヨーロッパからの帰りは、気流に乗って約４０分も早く、１１時間強の空の旅です。

ハリーズバーのディナーテーブルセット

ボンゴレスパゲティー

6日目

2月1日/曇/ ℃

無事、時間どおりに羽田空港に到着。出発４，５日前には、関東は４年ぶりの大雪で、２０センチもの積雪で交通機関に大きな影響があり、空港も閉鎖されていました。今日の夜もまた積雪予報がありましたが、当ツアーには全く影響なく、皆様の幸運とご協力のお陰様で全て順調に、何の心配事もなく毎日楽しく笑顔でお過ごしいただけました。一か所滞在型、楽に多くの観光地を巡りながら、自由食と自由時間もあることから、イタリア数度目のリピーターの方、旅慣れた方、初めての憧れのローマをじっくりゆっくり過ごしたい方と、目的は様々のようでしたが、それぞれ思い思いに楽しみ、毎日笑顔でお過ごしいただけ、疲れた様子もなく思い出とお土産の詰まった荷物を持って通関する姿を見送らせていただきました。またご一緒させていただける日を楽しみにお待ちしております。チャオ～♪

クーポラから眺めたサンピエトロ広場（３日目より）

サンタンジェロ城