2018年9月9日出発 <中国国際航空利用>天空列車とエベレスト~ラサからカトマンズを駆け抜ける3,200kmの旅13日間
※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
2018年9月9日出発ツアー添乗員レポート
- ※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
- 添乗員/大藪 和彦(おおやぶ かずひこ)
- ツアー終了後、いかがお過ごしでしょうか?先日は阪急交通社クリスタルハートをご利用くださいまして誠にありがとうございました。またネパールに急遽抜けられなくなりましたがご参加頂き感謝しております。旅日誌を製作いたしましたので、思い返して頂ければ幸いです。思えば13日間という長いツアーで、天空列車、ポタラ宮殿、そしてチョモランマ(エベレスト)をハイライトに標高が高いところを旅する行程で、出発前から心配してらっしゃったお客様もいらっしゃったと思いますが、徐々に高度を上げながら、少しづつ行動する…という行程のツアーだった事、平均年齢73,22歳のお客様自身も無理をされず、気をつけて下さったおかげもあり、最後まで元気にツアーにお付き合いして下さったことに添乗員としても感謝いたしております。また、次の機会がありましたならこのメンバーでツアーに行ってみたいと思いました。数々の想い出を本当にありがとうございました!
- 1日目
- 9月9日/晴れ/8~22℃
- ツアー出発日は早い集合で、成田空港ご集合は6時50分!個々にチェックインをされたあと、中国国際航空460便にてまずは成都へと飛んでまいりました。成都の空港で入国審査や手荷物検査を済ませ、再度搭乗…。しかし同じ便名なのに機材は変わり、新しい搭乗券に書かれたお席番号がない方も?もう、とりあえずあいてる席にお座り頂きまして、中国の航空会社らしく自由席になって西寧へ。西寧ではポーさんとトウさんの二人のガイドさんが待っていてくださり、バスに乗って「ハラル料理(イスラム用)」のご夕食を頂きました。このレストラン「小園美食城」はお泊まりのホテルからほど近く、夕食後は歩いてホテルへとご案内いたしました。「青海貧館」はWIFIも無料で使え、無料のミネラルウォーターもあり、コーヒーポットもある、西寧では厳選されたホテルです。今日は長い空の旅、お疲れ様でした。明日から楽しみましょうね!
- 今回は中国国際航空の空の旅!
- 初日のお泊まりは青海賓館、夜はライトアップされて!
- 2日目
- 9月10日/晴れのち曇り/8~22℃
- 今日の観光はゆっくりと12時に出発してまずはタール時へ。観光前に西宮賓館にて中華料理をいただき、そのままチベット仏教ゲルク派六大寺院の一つで創建は1560年のタール寺へ。チベット名ではクンプム・チャンバリンと言われ「十万の獅子仏像の寺」という意味。広い敷地内のいくつかのお寺、建物の内部を観光し、その後は西寧に戻って「東閑清真大寺(青海省最大のイスラム寺院)」の観光へ。1038年の創建で900年の歴史を持ち、イスラム教の学問センターの役割を担ってきました。夕食は「八方美食城」でアルコール販売のないイスラム地区の精進料理を。隣のスーパーで何か買い込んで西寧駅へ。駅では個々にスーツケースを運んでいただき、安全検査を受けて駅構内に入って荷物の整理とフリータイム。天空列車といってもコンパートメントは狭いので、一泊分の必要な物を手荷物にして頂きました。スーツケースをポーターに任せていよいよ乗車です。
- タール寺観光中。ガイドはポーさん。
- いよいよ天空列車に!
- 3日目
- 9月11日/晴れ/6~21℃
- 天空列車とは実は弊社企画担当者の松宮が名付け、日本にはやらせた名前です。中国語では青蔵鉄路と呼ばれ、全長1956キロの高原鉄道で青海省の省都、西寧からチベット自治区の首府ラサを結ぶ鉄道で標高3000メートル以上を走っていく魅力ある鉄道で、2006年7月に営業を開始しております。午前3時過ぎにゴルムド駅に停車して、中国製の機関車をより馬力のあるアメリカ製の機関車に付け替えました。起きていらっしゃったのはKさんだけでしょうか?朝食は7時と聞いていたのですが9時になったり、お昼も1時間の遅れ!軍人さんがたくさん乗っていらして優先関係があったとのことでした。18時過ぎにラサ(3650メートル)に到着して、スーツケース持ってバスへ。夕食は人民社交高王府で「きのこ鍋」をいただきました。ホテル到着後は医師、ガイドのトウさんと共に部屋周りをしながら問診を・・・治療を受けられた方もいましたね!
- 天空列車一等車の四人部屋!
- 天空列車食堂車にて・・・
- 4日目
- 9月12日/雨のち晴れ/7~23℃
- ラサはチベット語で「神の地」を意味するチベット自治区の首府。まずはセラ・ウツェ山の麓に建つセラ・ゴンパ(セラ寺)観光へ。1419年に創建されたゲルク派の大寺院で問答修行で有名な寺院。そしてお昼をいただいて、いよいよポタラ宮観光へ。ラサ市街の西部にあるマルポ・リ(紅い山の意)の南斜面に建つダライ・ラマの宮殿は壮大な宮殿!ポタラとはサンスクリット語のポタカラ(観音菩薩が住む山の意)からきているそうで、我々もこの標高が高いラサで計約300段の階段を上ったり下りたりせねばなりません。しかも世知辛いことにミネラルウォーターの持ち込みも禁止されているとは・・・。でも中庭で購入が出来て良かったです。紅宮と白宮観光後下山して最後は大昭寺の観光へ。五体倒地でお祈りする方々が多かったですね。八角街でフリータイムのあと1名様と待ち合わせが出来ず焦りましたが、お客様の機転でホテルに戻られており、最後には合流ができてよかったです。
- 砂で描かれたタンカ観光中
- 八角街で休憩中は皆様いらっしゃったのですが・・・
- 5日目
- 9月13日/曇り時々晴れ/6~24℃
- ラサを出発し、今日は色々な絶景ポイントで写真ストップを入れながら、シガツェへ向かってまいります。カンパラ峠展望台では海抜4441メートルの淡水湖「ヤムドック湖」も見られましたが、それよりも10元払って写真が撮れるチベット犬(ライオンじゃないしぬいぐるみでもないですよ~)やヤクの方が人気でしたね!ランカツェの成都大酒店で郷土料理をいただいて、午後は標高約5040メートルのカローラ氷河展望台へ。最後はギャンツェの14世紀からのギャンツェ・ゾン(ギャンツェ城)の写真ストップ。そしてラサから西へ230キロ、標高3900メートルでチベット第二の町シガツェに到着!ヤルツァンボ川とその支流のニャンチュ川の合流地点の町シガツェはチベット語で「土地が豊かな荘園」という意味。ホテル到着後、夕食前にリップクリームや日焼け止めクリームなど買いにいったり、スーパーマーケットを訪れたりしましたね!
- ポタラ宮の前の広場で全員撮影!
- 人気のチベット犬
- 6日目
- 9月14日/晴れ/6~20℃
- シガツェでは午前中、ガイドのトウさんと添乗員はエベレスト入山許可証を取得するため、朝から公安へと行ってきました。そこでも「なぜこうなるんだろうか?」という面白い話もあるのですが、とりあえず標高にも慣れてきて11:30から観光へとご出発。1447年にゲルク派の開祖ツォンカパの高弟であるゲンドゥン・トゥプ(ダライラマ1世)によって創建された「タシルンボ寺」へ。ここは最盛期には約4500人の僧侶がいて、現在でも1000人近くが生活しており、チベットで最も活発な寺院といわれています。ポタラ宮には及びませんが、タシルンボ寺院も広い敷地を持ち、いくつかの建物に入場しましたが、カメラ券やビデオ券の高さが気になりました。お昼をいただいてシガツェ城に上り、パノラマ写真を撮り、最後は農業自由市場を散策。一度ホテルに入ってから再度スーパーマーケットを訪れて明日のおやつを購入しましたね!
- タシルンボ寺院観光中
- 自由市場散策中
- 7日目
- 9月15日/晴れ/6~20℃
- シガツェからバスを走らせ、今日の最初の写真ストップは国道318号線で上海から5000キロの看板の前でした。改めて中国の大きさ(960万平方キロで日本の約25倍)を感じた瞬間でしたね。その後ツォラ峠を越えてサキャへ。チベット語で「灰白色の土地」を意味するサキャは小さな村ながら、チベット仏教四大宗派の一つ、サキャ派の総本山があり、今日はそのサキャ南寺の観光をしました。赤、白、黒が塗られた城壁は赤が文殊菩薩、白が観音菩薩、黒が金剛手菩薩を表しており、これがサキャ派の重要な特徴となっています。ラツェの「蘭州牛肉拉面」店で手作りラーメンを頂き、ギャツオラ峠でエベレストは雲で見られませんでしたが夕方にはシカールのホテルにご到着。明日に備えてゆっくりお過ごしいただきました。
- サキャ寺からチベットの青い空も!
- 手作りで時間はかかりましたが美味しかったラーメン店
- 8日目
- 9月16日/晴れのち曇り/2~20℃
- 今回のツアーのハイライトを3つに絞るなら、天空列車とポタラ宮、そしてエベレストとなるんではないでしょうか?そのエベレストベースキャンプへと、今日は早朝5時50分の出発です!それでもホテルでは朝食を出してくれましたよ!軍の検問所では初めて全員でバスを降り、一人一人パスポートを見せてチェックをうけましたね。そしてジャウラ峠!朝日が出るまで待ちましたが寒かったですね~!しかし展望台からはチョモランマが見られ、朝日があたり、少しづつ色を変えるヒマラヤは素晴らしかったです!そしてベースキャンプに到着してからは雲が出て、目の前にあるチョモランマが見られませんで、そのぶんアンモナイトに目が行ってしまったようです。テントでラーメンを食べて、帰りに聖水をくんで、ロンボク寺からはチョモランマが見えてまいりました!お泊まりはオールド・ティンリのユキヒョウ賓館・・・ホテルの庭では夜、星空が綺麗でした!
- タルチョの中からチョモランマが!
- ベースキャンプのテントの中は熱い商談が!
- 9日目
- 9月17日/晴れ/1~13℃
- このあたりのホテルは電話もございませんので、連日モーニングコールは添乗員のドアノックです。今日は朝食後オールドティンリの丘の上から写真を撮り、そのあと標高5026メートルのトンラ峠で青空トイレと写真ストップ!今回のツアーはネパール側の国境付近のがけ崩れのためにネパールへは行けず、ここからUターンしてラサへと向かいます。ペクツェ湖で時間をゆっくり取り、散策とフリータイム。この時間にご昼食はガイドのトウさんが用意してくれたパンやお菓子、ソーセージにリンゴなどなど…。椅子もベンチもないところなのでバス内でお召し上がりいただいたり、湖沿いで昔を思い出してロマンチックにいただいたり、それぞれでしたね。ここでゆっくりしたあとシェカールに戻り一昨日泊まった懐かしい珠峰賓館にお泊りです。
- 本来ならチベットから見られる最後のエベレスト!
- ペクツェ湖畔にてご昼食
- 10日目
- 9月18日/晴れ/2~18℃
- 今朝のモーニングコールのドアノックはなんと4時半!6時に出発したのはシガツェまで遠いことと、今日こそベースキャンプに的を絞ってチョモランマを目の前で見ること!ネパール側に行けなかった怪我の功名というのでしょうか?今回はもう一度エベレストベースキャンプに行く機会ができて、この10日目、早朝からご協力いただいてベースキャンプを訪れましたね!今日は快晴!まさに世界最高峰が目の前に!ここでは今回二回目の団体撮影にもご協力いただきました。皆様のリクエストにお答えしてロンボク寺でも時間を取り、お寺の仏舎利塔を入れながらのチョモランマの写真はネパール側からは見られないもの!ということで、これもまた怪我の功名でしたね。皆様のご理解とご協力により、シガツェには18時半ころ到着して(当初の予定は21時!?)、美味しい夕食をいただいてホテルへと。チョモランマも綺麗にみられてほっと安心です。
- エベレストベースキャンプで団体撮影!
- ロンボク寺とともにチョモランマ!
- 11日目
- 9月19日/晴れ/6~20℃
- 今日はラサへと戻る日です。ホテルを出発してバスを走らせ、途中「鳥葬の山」をご紹介いただき、写真を撮っていたら、軍人に注意されてしまいました。近くに軍の施設があったようで、それを写真に撮っていた?と誤解されたようです。ガイドのトウさんが潔白を証明してくれました。がまだまだ規制の多い国だと実感です。夕方ノルブリンカ宮殿へと到着しました。ノルブリンカ宮殿はダライラマ7世が1740年から造営を始めたもので、完成後はチベット暦の4月~9月までの間の夏の離宮として使われました。ここの最大の見どころはやはりダライラマ14世が実際に生活していたタクテン・ミギュ・ポタンでチベット語では「永劫不変の宮殿」を意味します。夕食は2度目のきのこ鍋でしたが、今日は個室をとって、12日間一緒だったガイドのトウさんにねぎらいの歌のプレゼント「今日の日はさようなら」を、Mさんのハーモニカに合わせて皆様で歌い盛り上がりましたね!
- ノルブリンカ宮殿観光中
- ガイドのトウさんに感謝して・・・
- 12日目
- 9月20日/晴れ/8~21℃
- 今日はゆっくり出発してラサの最後の観光は「デブン寺」へ。1416年にツォンカパの弟子であるジャムヤン・ジュチェによって創建されたゲルク派の寺院で、特にショトン祭の初日にタンカが出され、それを見たい人々でごった返すというお寺です。高地には慣れ、ポタラ宮ほどではないにしても、デブン寺も階段が多くてお疲れになった方も。そして空港近くで「ヤクのバーガーと春雨スープ」をいただき、四川航空のフライトで標高500メートルの成都に向かいます。成都に到着して、ホテルの前を通り過ぎて市内のレストランにいくのは、もったいない気もしましたが、移動が長い分、成都のガイド王さんのここでしか聞けない話、中国人の本音など聞くことができて勉強になりました。また、洗練された「陳麻婆豆腐店」の四川料理夕食も(辛くて?)美味しかったですね!
- デブン寺でお祈りを・・・
- デブン寺観光中!階段つらい!?
- 13日目
- 9月21日/晴れのち曇り/16~26℃
- 成都は天府の国と呼ばれてきた四川盆地の中心地。街の歴史は古く、2500年前にはすでに城壁で囲まれた大規模な街だったといわれます。日本人観光客からすれば、パンダの故郷、激辛の四川料理、そして三国志というイメージですが、今回は帰国に際して少し立ち寄っただけでした。次回、それこそパンダ繁育研究基地や武侯伺博物館、そして九塞溝や黄龍などの観光の拠点として訪れていただきたい場所です。今日はゆっくり出発をしてお昼は「三顧園」での飲茶、それよりパンダのぬいぐるみの方が気になったお客さまも多かったようですが、たっぷりお召し上がりいただいた後、空港へと向かいました。日本に帰国したら雨?あとはどうか気をつけてご自宅までお帰り下さいね~!今日まで本当にお疲れ様でした。そしてまたいつか皆様とご一緒できる日を心待ちにしております!数々のご理解とご協力、そしてたくさんの想い出を本当にありがとうございました!
- スーパーで気になったお菓子?何のビスケット?
- 成都らしい「パンダバス」
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