2018年6月9日出発 <ANA国際線往復直行便利用> 印象派の愛したノルマンディーからケルトの薫り漂うブルターニュ10日間
※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
2018年6月9日出発ツアー添乗員レポート
- ※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
- 添乗員/鈴木 美津子(すずき みつこ)
- この度は「印象派の愛したノルマンディーからケルトの薫り漂うブルターニュ10日間」にご参加くださいまして誠にありがとうございました。 今回は、北は山形、南は徳島からお集まり下さった13名(女性9名、男性4名)のお客様とご一緒させていただきました。 「ノルマンディーとブルターニュ地方だけを正味8日間をかけて巡る」という目的地をグッと絞り込んだ企画でしたので、やはり皆様、過去に何度もフランスにいらっしゃった方がほとんどで(なかには留学されていたお客様も!)『目的がはっきりされているなあー』と初日から感服いたしました。 さてさて、ほんの少しではありますが、お天気に恵まれた10日間を振り返って参りたいとおもいます。
- 1日目
- 6月9日/晴れ/20 〜 22℃
- 羽田空港から12時間のフライトを経て、無事にシャルル・ド・ゴール空港へ到着いたしました。空港のターミナル2のデザインは独特で、宇宙ステーションのようだったのを覚えていらっしゃいますか? ホテルはエッフェル塔近くのノボテルホテル。明日からは郊外にバスを走らせます。パリの市内観光が含まれないツアーは珍しいのですが、目的がはっきりしているのもなかなか良いものですね。 今回の戻りは、最終観光地のナントからシャルル・ド・ゴール空港まで、TGVにて直行するので『パリに来たわ』と唯一感じられるのは、今夜だけ。ですから、エッフェル塔近くのホテルはとてもラッキーでしたね。 それにしましても、エッフェル塔を見ただけで『ああ、パリに来たなあ!』と一瞬で感じさせるこの存在感・力強さというものは素晴らしいですね。さあ、今夜は早めに寝て明日からに備えることにしましょう。改めてどうぞよろしくお願いいたします。
- 1974年、ポール・アンドリュー設計。44年前のデザインには見えませんね
- 毎正時にパリの空に輝く「シャンパン・イルミネーション」
- 2日目
- 6月10日/晴れ/16 〜 23℃
- 今日は、事前アンケートで期待度ナンバーワンのジヴェルニー「モネの庭」からスタートしました。 お天気に恵まれて、花々が生き生きと輝いている様(さま)は別世界のようでした。「水の庭」に咲いていた睡蓮は、まさに私たちがかつて展覧会や美術書で目にしていた「睡蓮」の絵画の世界そのまま。この感動は、やはりここに来ないと味わえないものですね。「花の庭」は春の花から夏の花に移り行く時期で、薔薇を始め沢山の種類を目にすることが出来ました。 続いてはルーアン。ランチの後は、ガイドさんと一緒に街中の観光です。大聖堂向かいの建物の2階はかつてモネのアトリエだったところ。125年前にこの部屋でモネが沢山のイーゼルを並べ、時の移りと共にそれぞれのカンバスに絵筆を取っていたのかと思うと、こちらも感慨深いものがありました。 ジヴェルニーに続き、ルーアンと、今日はクロード・モネを堪能していただく1日となりました。
- 息を呑むとは、このことでした(写真:S様ご提供)
- 125年前のモネの視線と同じアングルで
- 3日目
- 6月11日/くもり/13 〜 18℃
- 昨日からのお泊まりは、ドゥービルの最高級ホテル 「ノルマンディ・バリエール」。あの有名な映画「男と女」の撮影にも使われ、2011年のドゥービル・サミットの宿泊施設にもなったという名門ホテルでした。大変優雅でとても快適でしたね。 そして本日は唯一の連泊日。身軽な気分でエトルタ 〜 ル・アーブル 〜 オンフルール に足を運びました。「エトルタの断崖を見たかった」というお客様。いかがでしたか? 曇り気味の空でしたが、それはそれで風情を増しているな、と感じたのは私だけでしょうか。 お次はル・アーブル。コンクリートの父「オーギュスト・ペレ」によって再建された都市で世界遺産の街でもありました。街全体が共通モジュールを採用していて統一感のある街並みが印象に残りました。最後の聖ジョセフ大聖堂も! コンクリートとステンドグラスの直線的な組み合わせは大変珍しく、皆様、一段と多くのシャッター音が響いていました。
- 名門ノルマンディ バリエールの朝食。
- 印象深かったサン・ジョセフ寺院。
- 4日目
- 6月12日/晴れ/9 〜 17℃
- 今日は、このツアーの目玉の一つ「フランスの最も美しい村」に向かいました。最初のディーヴ・シュルメールの村は美味しそうなパン屋さんと、ディスプレイがおしゃれな八百屋さんが印象的でしたね。続いて向かった先は、ブブロン・オン・オージュ村。昼食までの1時間、ゆっくり過ごしていらっしゃったお客様を嬉しい気持ちで拝見していました。 午後は、シードル工場&試飲。そしてお目当てのお客様も多かった「サン・ヴィゴール・ド・ミュー礼拝堂(林檎の礼拝堂)」。美術家の田窪恭治さんが1989年からご家族を伴って移住し、10年間の歳月をかけて再建された礼拝堂をご覧いただきました。樹齢600年以上と言われている、いちいの樹を見上げながら入った礼拝堂内部の林檎の絵は壁に描かれたものではなく、何色もの色を重ね、最後はそれを削って描いたもの。ここに実際足を運ばないと分からない発見が沢山ありましたね。
- 村の真ん中の広場のベンチで、ノーーーンビリ。
- 仏教用語ではありますが「結界」を感じたアングル。
- 5日目
- 6月13日/晴れ/10 〜 20℃
- 今日は、ノルマンディーと言えばここ!「モン・サン・ミシェル」がメインの1日でした。こちらもまた快晴に恵まれましたね。わたくし自身モン・サン・ミシェルには年間4〜5回は来るのですが、こんなに快晴な日はとても珍しいです。お聞きすれば、お客様の「晴れ女・晴れ男」率の高いこと! 修道院まで階段を上ったり下りたり。私の歩数・階数計(アプリ)では今日の1日は「約18,000歩、階数は23階分に相当」と出ていました。すごいですねー。皆様、大変お疲れ様でした。 ホッとして、召し上がっていただいたのが、本家本元「プラールおばさんのお店のオムレツ」。美味しかったですね!「以前モン・サン・ミシェルには来てオムレツを食べたことがあるけど。全然違うわ!」とお客様。本当に仰る通りでしたね!
- ふっくらふわふわ。本家本元のオムレツ。
- 夕食は「ヌーベル・キュイジーヌ(新しい料理)」の品々をご堪能いただきました。
- 6日目
- 6月14日/くもり一時雨/10 〜 19℃
- 今朝は曇り空を見ながらの出発でした。3カ所目の「美しい村」ロクロナンではポツリポツリと雨が…。とうとう傘を開いてしまいましたが、ランチ中に止んで良かったです。お客様のうち半数近くの方がお求めになった「レインハット」。どれも1点物で本当に可愛い柄の組み合わせ。お客様それぞれの雰囲気に見事にマッチしていました。こういうお買い物が一番思い出になりますよね。 続いて、今回の最西端の訪問地である「ラ岬」へ。何もないところかと思いきや、黄色や紫色の可憐な花が強風に耐えながら見事に咲いていました。ここのフリータイムも思い出に残る時間になったのではないでしょうか。 最後はカンペール。「アンリオ ・カンペール工房」はフランスでも最古の会社と言われていて、この名前が付いているとアンティークでは値段が違って来るそうです。日本でいうところの古伊万里みたいなものでしょうか。
- 今後の行程がうまく行きますように...とお祈りしました。が...σ(^_^;)
- 絵になるフランスマダムに目が行きパチリ。
- 7日目
- 6月15日/晴れ/11 〜 20℃
- 今日は盛りだくさんの1日でした。まずはポンタヴェン。ここはパリ生まれのポール・ゴーギャンが住み「黄色いキリスト」を描いた場所でもあります。美術館が開くまでにちょっぴりお散歩。朝の陽光が木々に、花々に差し込み、空気の透明感は日本では味わえないもの。「フランス・初夏の朝」というのは今朝のことを言うのだな、と感じました。その流れで実際のキリスト十字架のあるトレマロ教会へ。本物を前にゴーギャンの「黄色いキリスト」の絵を見たいと思われた方も多かったのではないでしょうか。(実物はアメリカ・バッファロー、オルブライト=ノックス美術館にあります) 続いて、謎の巨石が並ぶ「カルナック」へ。いろんな説が持ち上がっていますが、本当のことは、「わ、か、ら、なーい」に皆様一同、爆笑でしたね。最後の観光地はヴァンヌ。お城の庭園が見事でした。
- ドライバーさんが、礼拝堂の屋根に登ってくれてビックリ&ありがとう!
- 今夜はシャトーホテルの「ドメーヌ・ド・ラ・ブルテッシュ」。15世紀の城でした。
- 8日目
- 6月16日/晴れ/12 〜 18℃
- 今日は朝一番でゲランドの塩田へ。こちらも楽しみにされていたお客様が多い場所でした。実際に舐めた塩水の苦いこと! 「藻塩」と「浮き塩」の味の違いを知ることも貴重な体験でしたね。スーツケースの重さ制限が頭の片隅にチラつく方続出。「蜂蜜といい、カンペール焼きのお皿といい、どうしてお土産は重いものばかりなのかしら〜」とお客様。確かにそうですね(笑) 次に向かった先が、最後の美しい村「ロッシュ・オン・テール」。駐車場に着いて、すぐ近くのレストランでランチを早速頂きました。食後は皆様と村の城址へ。緑の並木道がこれもまた美しかったです。 そして最後の観光地ナントへ。ガイドさんとホテルで合流して商店街の「パッサージュ・ポムレイ」と、ナントのシンボルでもあるブルターニュ大公城やサン・ピエール・サン・ポール大聖堂をご覧いただきました。
- 1,000年以上前から行われている「引き込み式」の塩作り。
- ハイセンス系の婦人雑誌に出来そうな雰囲気。
- 9日目
- 6月17日/晴れ/16 〜 23℃
- 『最終日は10:30にホテルを出て〜、TGVに乗って〜、シャルル・ド・ゴール空港まで3時間ちょっとかあ〜。バスとはまた違った時間を過ごしていただけるので、楽しみだな〜』という夢は、「TGVのストライキ決行」で叶いませんでした(涙)その前情報は得ていたので、これまでに訪れた教会全てでお祈りして来たのですが力及ばず...(涙)、パリまで陸路で行くことに…。 しかし、ここからは添乗員付きツアーの底力をお見せする場面です! 早めのご出発にご協力いただき、パリ市内観光が実現しました。オペラ座(ガルニエ)で降りて、ご希望のお客様にはモネが描いた「サンラザール駅」を実際にご覧いただきました。トータル6時間近いご移動、大変お疲れ様でございました。 そうして、予定通りにシャルル・ド・ゴール空港に17時に到着。ドライバーさんのパトリックさんが頑張ってくれました。協力的な優しい方で良かったです。
- モネがこのアングルで描きました。駅はストライキなのでひっそり。
- ギャラリーラファイエットの天蓋。見上げられましたか?
- 10日目
- 6月18日/晴れ/23 ℃
- 14:50。無事に羽田空港に到着しました。私の棚の上の荷物が一つ見当たらず(後で出てきたそうで、最終的には無事に受け取りました。)ターンテーブルでのお別れに間に合わなかったお客様もいて、大変ご迷惑・ご心配をおかけしました。伝言をしてくださったお客様ありがとうございました。 当日朝発生した大阪北部地震の影響が地方便も及びましたが、各空港点検終了済みのタイミングであり、皆様それぞれ搭乗できたことと思います。羽田空港ホームページの「出発便」のサイトで該当のお客様のフライトが全便「出発済み」と言う表示を見てホッとし、わたくしも帰途につきました。
- ただいまー、日本。
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