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2018年3月14日出発 北欧オーロラ&フィヨルドクルーズ10日間

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。

2018年3月14日出発ツアー添乗員レポート

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
添乗員/木藤 久美子(きとう くみこ)
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今年の北欧は寒波と大雪が続き、荷造りをしながら調べた訪問地の気温がマイナス26度!入れたり出したり悩みながら、不安と楽しみ半々で出発日を迎えたことでしょう。少人数9名様とノルウェーのフィヨルドから山越えをするベルゲン鉄道乗車、航路の半分が北極圏にある世界最北の美しい航路フッティルーテン船旅、バスにてロシア国境近くを通り、水の国フィンランドのウィンターリゾート地へ。日照時間が12時間以上になり、毎日どこまでも絶景のパノラマが続きました。オーロラは4回チャンスがあったうちの3日も出現!しかも早い時間から形を変えながらの長時間で、皆様が何度も休憩したほどでした。1回目はオーロラベルトに突入する2日も前。夕食直後の船内放送に大喜びでした。気温が上がり快晴で迎えたヨーロッパ最北端岬ノールカップ観光日は、雪崩で道路閉鎖となり、ご案内できなかったことが心残りでしたが、笑顔溢れる「ゆとり旅」となりました。
1日目
3月14日/曇り晴れ/3℃
フィンランドを代表する人気ブランドマリメッコのアメニティーを使ったフィンランド航空にて、日本から近くて飛行時間わずか10時間のヘルシンキへ。出発が遅れ、乗り継ぎは急ぎ足となりましたが、入国審査には日本人用パスポート読み取り機レーン、日本語の案内看板もあり、嬉しいサービスでした。オスロまでは1時間半。街中心部に到着した時はまだ明るく、オペラ、市庁舎、アーケシュフース城、国会議事堂などを車窓観光できました。皆様を歓迎するかのように気温も上がり、水曜日の今日は「小さな土曜日」という飲食に出かける娯楽の夜なのもあって、ジャーナリストや著名人もよく利用するホテルのバーラウンジがおしゃれな雰囲気の人で溢れていました。まるで映画の世界のよう。荷物をお部屋に置いて、早速夜のオスロ散策へ。カールヨハン通り、国会議事堂、王宮、スーパーやレストランもすぐの首都のおへそに位置する便の良いホテルでした。
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トーンブリストルホテルのロビーバーラウンジ
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ホテルから1ブロックのメインストリート
2日目
3月15日/曇り晴れ/-6~3℃
清々しい爽やかな朝、颯爽な足取りで通勤しています。フィヨルド沿いの2都市オスロとベルゲンを結ぶベルゲン鉄道は全長489km最高地点1200m越えを約200のトンネルをくぐりながら進みます。国鉄工事期間のためヴォスでバスに乗り換え、目線と気分も変わってこれも良し。スーツケースは、ホテルの部屋から今夜乗船する船客室まで宅配業者が車で運んでくれるのでラクラクでした。サンドイッチとお菓子ランチを食べながらの列車の旅で日本との大きな違いは、お酒は食堂車以外で飲んではいけないこと。年間2/3は雨のベルゲンも天気良好!ドイツハンザ商人の木造家屋が並ぶブリッケン地区を観光してから、待望のフッティルーテンに乗船。日本人は我々10人のみ。「母を訪ねて三千里」のマルコのように泣いて追いかける人がいないどころか手を振って見送る人もおらず、デッキの乗船客はベルゲンの夜景に「行ってきまーす」の手を振るのでした。
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ベルゲン世界遺産ブリッゲン地区
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オーロラ祈願したブリッゲン地区のオオカミウオ
3日目
3月16日/曇り晴れ/5~6℃
大火災後にアールヌーボー建築で再建されたオーレスンに寄港。全員で散策にでかけました。建物も素敵でしたが、「ノルウェーで一番美しい街並み」に選ばれた全景を見るべく418段の展望台へ登ると、フィヨルドと山に囲まれた地形も素晴らしいこと。船では、皆様のためだけに日本語のオーロラDVD上映をしていただけました。600人以上25~35か国人が乗船する船内イベントは全て英語ですが、大サービスでしょう。夕食はテーブル・時間指定で初日と最終日以外はコース料理。正装不要のカジュアルさが嬉しいとのお声を頂きました。さて、オーロラベルトに入るのは2日後から。なのにオーロラ活動が強くなり、夕食直後のベストなタイミングでオーロラアナウンスが船内に流れたのです。4回制のダイニングでは、まだ半分の人が夕食中だというのに、当グループの皆様はなんて幸運なんでしょう。コートを着てカメラを持ってデッキにゴー!皆様撮影に夢中。
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アールヌーボー建築のオーレスン
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アクスラ山から眺めたオーレスン
4日目
3月17日/曇り晴れ/11~2℃
早朝6時、第3の町そしてノルウェー最初の首都トロンハイムに寄港。ゆっくり豊富なバイキング朝食を頂いてから散策へ。商店街にはセールの張り紙と若者が目立ち、広場ではチーズ、燻製肉と魚、ジャム類などの食の市が出ていました。貴重な太陽の恵みを喜んでいるかのように活気がありました。中世に歴代国王の戴冠式が行われ、聖人列せられた唯一のヴァイキング王が眠る聖ニーダロス大聖堂は国内最大級。大きいながらも簡素な王宮、跳ね橋、倉庫群とカラフルな旧市街など3時間弱ゆっくり周り、運動不足を解消ました。これでまたおいしいランチをたっぷりいただけます。朝昼とバイキングのため、つい食べ過ぎてしまい、日本から持参したおやつを食べるお腹の余裕が全くないとおっしゃっていました。夕食時には、いよいよ北極圏に突入する時間当て。ひとりずつ紙に記入してボックスに投函し、明日6時45分~7時45分の間に答えが出ます。楽しみです。
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船内から眺める景色は飽きません
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トロンハイム大聖堂
5日目
3月18日/曇り雪/-1~1℃
朝からなんだかそわそわ。左舷に注目です。北緯66度33分の北極圏入口には地球儀のモニュメントがあるのです。夏の白夜、冬の極夜の不思議な世界です。7時18分40秒、汽笛が鳴りました。デッキで行われた「北極圏通過セレモニー」には海の神ネプチューンが乗り込み、氷水を乗客の背中に浴びさせる洗礼式が行われました。寄港したボードーは最北の駅がありました。無人で列車は1日2~3本。想像より暖かく雪がぱらつく日曜日。全て閉店で静まり返り、地元の人を見かけません。暖かいお家で団らん日よりなのでしょう。船内では、北極圏切手と記念日付スタンプを押してくれました。ヴェストフィヨルドで揺られながら21時に到着したのは「アナと雪の女王」の製作美術スタッフがインスピレーションを得た、氷河の侵食により形成された山々の風景が美しい、世界でも有数の風光明媚なロフォーテン諸島。雪景色の夜のスヴォルヴァーを少し歩いてみました。
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海の神ネプチューンが乗船して氷の洗礼式
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北極圏北緯66度33分突入モニュメント
6日目
3月19日/曇り晴れ/-4~0℃
オーロラレベルが高くて空さえ晴れたなら...と雪が止むのを期待して祈祷し続けた夜は少し長く感じました。アラスカとアイスランドにいる仲間がオーロラを見ていたから。サンデッキに積もった雪には私祈祷師の足跡だけがたくさん残ります(涙)朝になったら気持ちがスカッ。切り立った岩山が水面に映り日差しが輝く静寂の中を船は進みます。北極圏最大都市トロムソでは、無料美術館でムンクの作品を鑑賞。市バスとロープウェイで展望台に登るとそこには魔法にかけられたような雄大な大自然の中のオアシスのような街が広がっていました。カラフルな住宅街を歩いて夏の生活を想像しながら冬とオーロラがテーマの北極教会、世界最北のビール醸造所マックビールビアホールにてオーロラビールで願掛け。これのおかげでしょう!今夜のオーロラは素晴らしかった!うねりました。舞いました。3日前に練習したカメラの腕も上がったようでガッツポーズです!
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ジオラマのような可愛いらしいフィヨルド沿いの町
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展望台から眺めたトロムソ街並み
7日目
3月20日/曇り晴れ/-7℃
青い海から真っ白な雪山その上に青い空。北極点からわずか2千キロの北緯70度越えでも風力発電が行われ、漁業が盛んです。快晴の中、耳を疑うアナウンス!雪崩でヨーロッパ最北岬への陸路道路が閉鎖です。船内で既にノールカップ切手と訪問記念スタンプ押してハガキの準備もできていたのに残念。寄港地ホーニングスヴォーグの港、白い教会などを散策しました。オーロラコールは基本22時まで。今日も早い時間から出現し、アナウンスで知らせてくれました。2時までシャワー、荷造りと仮眠休憩しながら観賞した方、もう満足して早々にお休みになった方、寒くなく、早い時間に観賞でき、360度どこに出現しても船なら移動しながら見逃さないこんな楽で贅沢なオーロラ観賞はないですね。船室を暗くすると窓からも見えました。なんて幻想的なのでしょう。時々ゾワッと身震いしましたが、何より皆様が喜ぶ笑顔を見ている方がずっと嬉しくて幸せでした。
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すれ違い時に汽笛挨拶を交わす同社船
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ノールカップ岬玄関町ホニングヴォーグ
8日目
3月21日/曇り雪/-13~ー7℃
6泊過ごしたポラリス号とお別れの日。南のベルゲンから北のキルキネスまで34の港に寄港しながら12日間かけて往復する定員619人の定期船ですが、片道だけで下船するのは100人弱でした。レクチャー、ビデオ上映、小イベント、寄港地散策やオプショナルツアー以外、船内では大自然を堪能できるためエンターテイメントがありません。どの窓際も読書、編み物・刺繍、パソコン、一眼レフを持って居眠、景色を眺めてゆっくり時間が過ぎるノーストレスな雰囲気。10月末まで満員とのことで大人気航路です。最北東の不凍港キルキネスは大きなタラバガニ産地ですが一匹約3万円だと!昔は鉱山で栄え、世界最北鉄道がありました。物価が安いロシア、フィンランドとの国境が近く、外国人が多く住んでいるそうです。陸路バス移動中、数回トナカイを見かけ、車道に飛び出したトナカイと接触するハプニングも。夜はサウナ、プールをお楽しみいただけましたか?
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ロシア国境で飼い主のソリを引いていたハスキー犬
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フィンランドで見かけたトナカイ
9日目
3月22日/晴れ/-5℃
最後の夜はオーロラの女神に出会えませんでしたが、朝から快晴。積もった雪の上を歩くとキュッキュッと音がして、ダイヤモンドダストがキラキラ輝いて舞っていました。雪はサラッサラです。ホテル出発時間は12時。まだ遊べます!キレイな雪景色の写真を撮りながら、大型スーパーやお土産屋に出かけました。ノルウェーに比べると物価が安く、最終日なのもあってつい買いすぎたかな?小さなイヴァロ空港からヘルシンキで乗り継いでいよいよ帰国の途へ。日本便が17時半に出発し、お夕食後に一眠りしていると、オーロラが出ているとのアナウンスが!またカーテン状の濃いオーロラの帯がしばらく出ていましたが、覗ける窓が小さくて少ないため、なかなか見れなーい!皆様の滞在中連日オーロラレベルが非常に強く、どんどん強い予報に変わっていき、雲さえ晴れれば見れるはず!とワクワクな毎日でした。暖かい室内で寝ながらコール待ち。楽なオーロラツアー万歳!
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ホテル前メインストリート先は国立公園
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北緯71度で風力発電と干しダラ櫓(7日目より)
10日目
3月23日/晴れ曇り/16℃
寒さも和らぎ、日照時間が長くなったノルウェー、フィンランドは、明るい時間の絶景と日没後のオーロラ観賞の両方を凍えることなくゆっくり満喫できる最高のコンディションでお過ごしいただくことができました。今年は積雪量が多く、春の訪れが遅い北欧にお別れをして帰国すると、日本は急に暖かくなっていて、皆様の帰国を祝うかのように桜が満開になろうとしていました。平年よりだいぶ早い春到来です。10日間でめまぐるしく気温、そして季節が変わりました。急な変化はお疲れの身体には注意が必要ですが、雪景色から目が覚めたら優しい春のお花に囲まれるって、夢のようなとても贅沢な気分でした。思わずまた早速でかけたくなってしましまわれたのでは?皆様からたくさんの元気と笑顔をいただいた10日間、ありがとうございました。またお会いできる日を楽しみにお待ちしております。タック!キートス!
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オーロラ
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オーロラ

旅はもっと、おもしろい。
阪急交通社クリスタルハート

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