2018年5月7日出発 <イベリア航空利用>知られざる北スペイン バスク・カタルーニャ10日間
※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
2018年5月7日出発ツアー添乗員レポート
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- 添乗員/木藤 久美子(きとう くみこ)
- 9名様にご参加いただき、北スペインのバスク地方、リオハ、ナバラ、アラゴン、カタルーニャ州へ行ってきました。皆様、スペインは2度目の旅。歴史、文化、建築、食や買い物の楽しめるスペインが気に入って、日本人が少ない未知のスペインをゆっくり旅して食を楽しみたいとのお声もありました。北スペインは、気候風土が大きく違います。とにかく緑豊か!海側は雨や霧が多いため、激しく変化する天気でしたが、外に出ると傘いらずの感謝の日々でした。毎日お食事がおいしいとついワインがすすんでいらっしゃいました。かつてイベリア半島に君臨したナバラ王国、アラゴン王国、カタルーニャ王国そしてどの言語にも類似しないバスク語を話し、独特の文化を保ってきたバスク地方の魅力をゆっくり旅で楽しんでいただきました。
- 1日目
- 5月7日/曇/15℃
- 17年振りに再就航したスペイン・イベリア航空にて、成田空港からマドリッドへ。直行便で行けるユーラシア大陸では最も西の空港です。さすが他のヨーロッパ諸国の便より長い空の旅は14時間15分かかりました。日本語映画が充実し、機内には、ドリンクやスナック、サンドイッチなどがセルフサービスで用意されていました。モダンできれいなマドリッド空港はとても広く、モノレールで移動して、国内線に乗り換えて、北のバスク地方最大都市ビルバオへ。成田空港集合時間からホテル到着まで22時間の長い移動大変お疲れ様でした。遅延もなく順調でしたが、深夜の到着となり、皆様 だいぶお疲れのご様子。明日からは、お身体に優しいゆとり旅です。元気に遊びましょう。おやすみなさい。
- サグラダ・ファミリア(8日目観光)
- ビルバオの目玉グッゲンハイム美術館(2日目観光)
- 2日目
- 5月8日/曇霧雨/12~18℃
- 市民戦争時の空爆被害ニュースをパリで耳にしたピカソが、悲しみをモノクロの絵画で表現した『ゲルニカ』は町の名前です。絵画はマドリッドの王立ソフィア王妃美術館に常時2人の警備に守られながら展示されていますが、ゲルニカの町角には同じサイズのタイル製絵画がありました。バスク議事堂内部天井の大きなステンドガラスがとてもキレイで、お庭にある空爆に耐え残った民主主義と平和のシンボルの樫の木はもう5代目となります。毎年、長崎、広島との交流が行われ、市庁舎前には広島からの絵が、公園には被爆して1年後に芽吹いた奇跡の木がすくすく成長していました。ビルバオは鉄鋼工業で潤った産業革命時に、頻繁に通る船を避けて人と車が川を渡れるように造られた世界最古の運搬ゴンドラ橋、反面グッゲンハイム美術館、工場跡地を文化芸術都市へと変貌させた古き良き時代の建物と世界中の名建築家のデザインモダンビルなどがあり、近代的な屋根のない美術館でした。
- ゲルニカのタイル絵
- 世界最古の運搬橋ビスカヤ橋
- 3日目
- 5月9日/晴曇霧雨/12-19℃
- BODEGAS CORRALリオハワイナリーを見学。サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の道沿いにあり、畑脇にはホスピスの遺跡。巡礼者がたくさん通過します。セラーで試飲したワインは文句なしに美味しく、ほろ酔いで気分も上々。「ドン・ヤコブ(サンティアゴの意)」ラベルがお土産に最適で好評。ランチは酒盛りパーティーとなりました。(昨日の昼に始まり、毎食のように続いていくことになるとはこの時点では誰も予期せず)産業革命で繁栄し近代アート再生プロジェクト中のビルバオに対して、高級保養都市として人気が出て、「新しい食運動」で「世界一の美食の街」となったサンセバスチャンへ。霧・雨が多い典型的な天気で、モンテイゲルドの丘からはコンチャ海岸がイマイチでした。夜はお楽しみのバル巡り第一弾!1軒で2品ほどと名物チャコリなどを頼んで、次へ次へとハシゴです。カウンターに並んだピンチョスが食欲をそそります。
- リオハのワイナリー
- サンセバスチャン旧市街でバル巡り
- 4日目
- 5月10日/雨曇晴/12-16℃
- バスク小3都市巡りは、フレンチバスク2つの街からスタート。川が合流する地にカラフルな木組みの家並みと世界遺産サントマリー大聖堂、スペインから伝わったチョコレート老舗ショップが並ぶ街バイヨンヌ。続いて、サン・ジャン・ド・リュズは、太陽王ルイ14世とスペイン王女マリーテレーズの結婚式に贈呈して引出物になった当時のままのレシピのマカロンが有名な「MAISON ADAM」、バスクリネン、エスパロデユー夏靴などの買物が人気。木造サン・ジャン・パティスト教会がありました。スペインに戻り、最後はオンダリビア。ランチの魚スープ、鱈、ビーフステーキに舌鼓。カラフルなバルコニーと窓枠の家並み、宮殿要塞が国営ホテルになったパラドール、川向こうにフランスと優雅なヨットハーバーを眺めながら過ごす落ち着いた古い街並みが好評でした。夜はバル巡り第2弾!海老、タコ、フォアグラ、きのこ、創作料理など食べてみたいものが沢山ありましたね。
- フレンチバスクのバイヨンヌ街並み
- オンダリビア旧市街街並み
- 5日目
- 5月11日/晴曇/10-28℃
- かつてのナバラ王国首都、サン・フェルミン祭(牛追い祭り)で有名なパンブローナ。牛追いモニュメント、闘牛場、開会式でロケットを打ち上げる市庁舎、巡礼マークの先にある大聖堂を観光。『日はまた昇る』作者ヘミングウェイが通った老舗『イルーニャ』でカフェタイムのゆとりある旅。午後は、かつてのアラゴン王国首都サラゴサへ。ヤコブの前にマリア様が出現して「この柱(ピラール)で教会を造るように」と言った奇跡から、聖ヤコブのお墓がある巡礼最終地サンティアゴ・デ・コンポステーラに次ぐ規模でカラフルな屋根と塔が特徴的な聖母ピラール教会、イスラムのムデハル建築様式が世界遺産のラ・セオ(サンサルバドール大聖堂)、ピエドラ石橋、ローマ劇場跡など、期待以上に素敵な町とのお声。ホテルが街中心部のため、自由に街歩きができました。観光地もお店もシエスタで再開が夕方。レストランは20時半からとスペインらしい習慣がありました。
- パンブローナ老舗カフェIRUNA
- サラゴサのピラール聖母教会
- 6日目
- 5月12日/曇晴雨/11-19℃
- カタルーニャ地方入り!モンセラットはガウディが建築のインスピレーションを受けたノコギリ山ですが、霧で見えません。バスは山の中腹にある修道院までぐんぐん上って行きます。黒いマリア様像が手に持つ地球に願掛けしたい人の長蛇の列でした。屋台では美味しいチーズの試食をさせてくれ、皆様はリオハで買ったワインに合うおつまみを常に探していらっしゃるご様子です。今日からグラシア通りに近い好立地にあるモダンで素敵なホテルにゆっくり3連泊です。バル、レストラン、スーパー、お店もたくさんあり、だいたいは徒歩で出かけられます。夕食は早速グラシア通りのレストラン。食後にガウディ建築のカサミラ、カサバトリョなどのライトアップが始まり、銀ブラならぬグラシアブラブラ散歩をしてからホテルへ。連泊はいつになくゆとり感が生まれます。
- モンセラット山肌
- カサバトリョのライトアップ
- 7日目
- 5月13日/曇晴雨/10-18℃
- 今日は、カタルーニャ地方でもなかなか訪れる機会が少ないフランスピレネーに近い2つの町フィゲラスとジローネへ向かいます。フィゲラスのダリ美術館とてもユニークでした。故郷の収益につながるように、体験型シアターミュージアムとしてダリ自身が設計したものだそうで、建物外観にはパンと卵。中は絵だけでなく、トリックが沢山あり、自身が眠るお墓もありました。中世の街カタルーニャ地方ジローネでは、春のフラワーフェスティバル開催中。あちこちお花で飾られ、世界中からの観光客で賑わっていました。独立派が多い町、独立旗とシンボルカラーの黄色が目立ち、幸せの象徴の鳩が鳥籠に入った飾りは、正に拘束中の前州首相解放を求めていることを意味しているのでしょう。大聖堂には世界最古、なんと11世紀の天地創造がテーマのタペストリーがありました。いよいよみんな揃っての最後の晩餐。カタルーニャ音楽堂が近かったためおまけ散策もできました。
- 卵とパンの外壁ダリ美術館
- ジローナの街並み
- 8日目
- 5月14日/晴/10-19℃
- 完成まであと8年!ガウディ―が亡くなって90年位以上、私が初めて来てから25年。永遠の未完成と聞いていたサグラダ・ファミリアがみるみる姿を変えていきます。塔はあと60m高くして、あと10本造って景8本にして、そして、そして...ワクワク。快晴のため、池の水面には鏡のように全景が映り、内部のカラフルでモダンステンドグラスもパステルカラーで明るくキレイでした。約60m地点の塔までEVで登り、下りは400段近い螺旋階段を下りましたが、皆様ピンピンとお元気。有森選手、谷選手、池谷選手達が活躍した92年オリンピック跡地を通り、モンジュイックの丘展望台へ。バルセロナ全景、地中海と豪華客船、サグラダ・ファミリアなど眺めが最高でした。午後はフリータイム・フリー食で旅の最後は各々冒険と最後の思い出づくり。そしてサンタさんのように担ぐほどのお土産ショッピングをお楽しみ頂きました。
- サグラダ・ファミリア内部
- モンジュイックの丘から眺めたバルセロナ
- 9日目
- 5月15日/晴/11℃
- サンドイッチとリンゴの朝食を持って、朝7時にバルセロナ空港へ向かいました。何やらすごい長蛇の列!なんとイベリア航空のコンピューターダウンのため、搭乗券を手書きで発行していました。日本と違って誘導も要領も悪く、でもいつも感心するのは待たされている人たちが怒鳴ったり怒ったりせずにただ静かに待っていることです。随分時間がかかりましたが、早く出発しておいてよかったです。何があるかわかったもんじゃない。おかげで、しっかり最後の免税店での買い物時間も取れました。早朝便から出発が遅れていたため、マドリッド行きも遅れたものの、順調に乗継ぎ、マドリッド発成田行きは、殆どが日本に遊びに行く老若男女の外国人で満席でした。これから向かう国の私たち日本人に興味津々のようで目線がやたら気になる機内でした。
- 池の水面に映った逆さサグラダ・ファミリア
- ジローナのフラワーフェスティバル(7日目より)
- 10日目
- 5月16日/晴/15-29℃
- 少し早めに無事帰国。降機同時にはしゃぎ、入国審査までの通路で「ようこそ!」の看板や日本らしい装飾と写真撮影をして到着を喜ぶスペイン人達。是非いっぱい楽しんで思い出をいっぱい作っていただきたいなぁ~という思いで嬉しくなりました。荷物受取所に辿り着くと既にスーツケースが届き、旅先とのテンポの違いを実感。スペインの中でも今回の旅先は、一応働き者が多い州ではありましたが。今日は、全国的に夏日で各地30度超えです。早速溜まった洗濯ができますね。旅は終わっても、これからお土産をあげて、写真の整理、お土産話など豊富な話題で懐かしみ、そうそう調達したワインを飲む楽しみもありました。いつまでも思い出として残ることでしょう。また是非ご一緒させていただける日を心より楽しみにお待ちしております。いつも笑顔をたくさんくださり、ありがとうございました。
- サンセバスチャンのバル巡りで飲んだチャコリ
- サラゴサのラ・セオ(大聖堂)ムデハル様式の塔と外壁
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