2018年5月4日出発ツアー添乗員レポート

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。

添乗員／石原 啓江（いしはら ひろえ）

この度は阪急交通社クリスタルハート『日本航空ビジネスクラス往復直行便利用3連泊+4連泊ゆったり旅するモスクワとサンクトペテルブルク9日間』にご参加いただきまして、誠にありがとうございました。ユーラシア大陸の北部、バルト海沿岸から太平洋まで東西に延びる世界最大の領土を持つロシア。その面積は日本の45倍です。今回のツアーではモスクワとサンクトペテルブルクをゆっくり見学していただきました。出発直前で急遽プーチン大統領の就任式が行われると言うことがわかり、日程の変更があった中、二人のお客様が参加してくださいました。ありがとうございました。9日間お天気に恵まれ、どこに行っても青空でしたからきっと素敵なお写真がたくさん撮れていると思います。いつも笑いが絶えない9日間、私も一緒に楽しませていただきました！！

1日目

5月4日/くもり時々晴れ/16℃

この度はご縁がありまして9日間ご一緒させていただきます、添乗員の石原啓江です。今回はお客様2名様！春のロシアを旅します！ご出発は成田空港から。日本航空ビジネスクラスでロシアの首都、モスクワへ。10時間弱の空の旅、大変お疲れ様でした。心配していた入国審査もスムーズに終わり予定より早くホテルに到着できました。寒い寒いと聞いていましたが、お天気も良く思ったほど寒くない、幸先の良いスタートです。ガイドのユリアさんが3日間お世話してくださいます。ホテル到着後、スターバックスでロシア限定のマトリョーシカタンブラーを購入して、スーパーマーケットでもいろいろ初めての体験をしました。明日はロシア正教会の総本山、セルギエフポサード観光からはじまります。

到着後ガイドさんからいただいたカード

スターバックスでタンブラーを買いました！

2日目

5月5日/曇りのち晴れ/21℃

観光初日はロシア正教の聖地として栄えてきた街、セルギエフポサードの見学からご案内致します。しかし、大渋滞にはまってしまい、迂回しながらやっとのことでたどり着きました。迂回したおかげで普段見れない田舎の村々を車窓から楽しみました。渋滞=蓋をする。面白い表現ですね。トロイツェ・セルギエフ大修道院では調和のとれた建物が城壁内に並び、その内部にはイコンや教会美術品が展示されていました。世界遺産です。午後は宇宙飛行士記念博物館へ。宇宙飛行士に関する興味深い資料を案内を聴きながら見学しました。イケメンだったがために二番手となってしまったチトスの話にはびっくり！イケメンも損をすることがあるんですね。宇宙飛行士の着用していた宇宙服も時代とともに随分変わってきました。実物大の宇宙基地の内部など、社会科見学をしている気分で楽しみました。お土産のTシャツも素敵でしたね！

ウスペンスキー大聖堂

宇宙飛行士記念博物館にて

3日目

5月6日/晴れ/22℃

今日はプーチン大統領の就任式！私たちのホテルの目の前の道路を封鎖して、朝早くから戦車が赤の広場まで移動していきました。ロシアでは道を封鎖する時、ゴミ収集車を使うのですね。トレチャコフ美術館に並んでいる時も突然大砲が鳴り、びっくりしました。トレチャコフ美術館は古今にわたるロシア美術のコレクションで見逃せないロシアの傑作が揃っています。その中でもキリストの出現では、水に映る腰巻の色が違い面白かったですね。午後はもう一つの美術館プーシキン美術館そしてクレムリンの中のダイヤモンド庫、武器庫へ。クレムリンの中は散策できませんでしたがダイヤモンド庫ではじっくりと見学。特にエカテリーナ2世に送られた『オルホフ』は190カラットでした。すごいー！！そして夜はモスクワ川のクルーズ。薄明るい空があっという間に暗くなり夜景がとっても綺麗でしたね。

プーシキン美術館にて

モスクワ川夜景クルーズ

4日目

5月7日/晴れ/24℃

今日は朝一番で赤の広場のそばまで行ってみました。物々しい雰囲気の中、聖ワシーリー寺院を見学。色彩豊かな屋根がとても美しいです。そして次は救世主教会。モスクワ川河岸に立つ白亜の教会です。教会内部をユリアさんが案内してくださいました。祖国戦争の戦没者を祀るため1883年に完成。しかし1931年にはスターリンにより爆破されてしまいました。1990年代、ソ連崩壊後に細部まで忠実な形で蘇りました。ノヴォデーヴィッチ修道院では池で釣りを楽しむ人にも出会いました。雀が丘からモスクワの景色を一望し、スターリン建築のモスクワ大学のお写真をお撮り頂いた後、午後はサンクトペテルブルクに移動。サンクトペテルブルクのホテル、アストリアホテルは世界中のセレブが宿泊するホテルです。目の前には聖イサーク寺院もあり、街の中心のホテルです。

救世主教会

ノヴォデーヴィッチ修道院の前の釣り人。たくさん釣れてました。

5日目

5月8日/晴れ/25℃

エルミタージュ美術館はロマノフ朝の財宝とソ連誕生後に国有化されたコレクションであふれる世界有数の美術館。もともとはロマノフ朝の皇帝たちが暮らす宮殿だったエルミタージュ美術館。美術館もさることながら豪華絢爛なお部屋も見ものです。祖国戦争を記念したホールでは勝利に貢献した332人のロシア将軍の肖像画がずらりと並んでいました。部屋数1,057室の美術館をすべて見学するのは大変なので、レオナルドダビンチの部屋、イタリア、スペイン、オランダ美術などをご覧頂きました。午後はピョートル大帝の夏の離宮を見学。噴水のとても美しいお庭を散策し、グロットと呼ばれる噴水の仕掛けがわかる洞窟も見学しました。無表情な「噴水仕掛けおじさん」にも出会えました（笑笑）夕食の後はロシアが世界に誇るバレエ、白鳥の湖をご鑑賞。途中、大笑いしました！！

ルミタージュ美術館、ピョートル大帝の間

ピョートル大帝の夏の離宮

6日目

5月9日/晴れ/24℃

今日はロシアの戦勝記念日。朝からたくさんの人が集まり、パレードや航空ショーを楽しんでいました。ワシリー岬では、 1年に3回しか点火されない炎の柱を見ました。ガイドのウラジミールさんも思わず写真を撮っていましたね。デカプリトス広場の見学が終わる頃、戦闘機が私たちの頭上を何機も飛んでいきました。モスクワの戦車と同じで普段あまり見れないものがまた見れました。午後はエカテリーナ宮殿へ。ロシアバロックの華麗な宮殿です。青と白のコントラストが非常に見事なエカテリーナ宮殿の外壁の全長は740メートルにも及びます。最大の見所は復元された琥珀の間。もともとプロイセン王がピョートル大帝に送った琥珀のモザイクで飾られていました。しかし第二次世界大戦の時にドイツ軍が琥珀を持ち出してしまい、現在もその行方は謎に包まれたままです。お庭もゆっくり散策してサンクトペテルブルクに戻りました。

エカテリーナ宮殿

美味しかった、水餃子もどき

7日目

5月10日/晴れ/24℃

今朝はゆっくり10時のご出発です。アストリアホテルの朝食はとても豪華で4日連続でも飽きません。朝からキャビアとスパークリングワインで乾杯できます。今日は最初にエルミタージュ美術館別館4階の近代西欧美術からです。主に19〜20世紀初めの西欧美術が集められています。ちょっと時間が足りなかったですね。聖イサーク寺院はホテルの目の前！天を貫くようにそびえ立つ総重量30万トンの寺院です。建築工事の様子がCGで見れ、興味深かったですね。外壁から内装まで全て華麗なモザイクで建てられた、血の上の教会も見学しました。敬虔な信者の方々が、イコンの前で祈りを捧げていました。ロシア美術館ではロシアの名画を鑑賞。そしてディナーは、「ビーフストロガノフ」を考案した一族の豪邸で、もちろんビーフストロガノフを頂きました。来客をもてなすためにコックに命じて考案させたとか。お食事も美味しかったですが、お話しも楽しかったです。

エルミタージュ美術館別館

本物のビーフストロガノフ！

8日目

5月11日/晴れ/25℃

とうとう今日は帰国です。しっかりホテルで朝食をとり、さあ出発です。サンクトペテルブルクからモスクワまでロシアが誇る新幹線「サプサン号」で移動です。サプサンとはロシア語ではやぶさの意味です。サンクトペテルブルクからモスクワまでは約650キロメートル。東京ー岡山間と同じ位です。今回は一等車でしたから座席もゆとりがあり、また社内のお食事もおいしくいただきました。約4時間の列車の旅でしたが、途中1度もトンネルがありませんでした。モスクワに到着し空港まで移動です。数日前に見学したモスクワの街、スターリン建築も懐かしく感じました。空港では日本航空の搭乗手続きの後、ビジネスクラスのラウンジへ。お土産のスプライト、ありがとうございました！

サンクトペテルブルクのモスクワ駅にて。

ロシアの新幹線、サプサン号

9日目

5月12日/晴れ/22℃

早朝、成田空港に到着。9日間大変お疲れ様でした。お天気に恵まれ、いつも青空の下での見学でしたね。普段経験できないような戦車のパレードを見たり、戦闘機のショーなど、私も楽しい思い出がたくさんできました。至らないところがたくさんあったと思いますが、お付き合いいただきまして、ありがとうございました。お二人と貴重な旅行をさせていただきとても感謝しております。これからも安全で楽しい旅を続けてくださいね。私もこれから韓流ドラマにハマりそうです。この度は阪急交通社クリスタルハートにご参加いただきまして、まことにありがとうございました。またどこかの国でお会いできることを楽しみにしています。

年に3回の炎の柱

アストリアホテルのアルストロメリア