2018年5月21日出発 ゆったり旅するシルクロード2600㎞10日間
※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
2018年5月21日出発ツアー添乗員レポート
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- 添乗員/丹野 匠久(たんの なるひさ)
- 中国は比較的ポピュラーな海外旅行の行き先ですが、今回の中国は中国でも最も西の奥地に位置するシルクロードの旅です。タイトルの通り2600キロを移動する豪快なツアーでなおかつ中国五つ星(?) 航空会社の海南航空利用ではるばるシルクロードの奥地を目指し、満喫するのがこのツアーの面白みであると言えます。タイトルの「ゆったり旅する」にはちょっと引っかかる盛り沢山の観光内容が特徴ですが、数多くの名勝を観光することを楽しめば、シルクロードを思う存分満喫することができるツアーです。遺跡と寺院と雄大な大自然を観光するだけではなく、砂漠の中をひた走る、中国高速鉄道の列車や希望の方はらくだにも乗れるなど「乗り」の分野も充実してます。日本と中国の習慣の違いをあれこれ気にするよりは、「郷に入っては郷に従え」で通り思い切りツアーを楽しめば、またシルクロードに行きたい気分になるのではないかと思います。
- 1日目
- 5月21日/晴れ、くもり/14 - 23℃
- 昨日(5月20日)開港40周年を迎えた成田空港に皆様集合しまして18名様で今回のシルクロードの旅がスタートしました。 14時55分成田空港を出発した海南航空7927便にて一路シルクロードの入口である西安までは約5時間のフライト、機内食が1回サービスされました。時計を1時間戻して西安には定刻の18時55分頃到着しました。 成田の陽気は初夏の陽気でしたが、西安はあいにく雨が降っており、気温は12℃。まさに春先の陽気でした。入国を終えてスーツケースを受け取り、それからは今夜1泊する西安空港大酒店まではターミナル内を歩いての移動です。 それにしても広々としたターミナルビルでしたね。外に出ることなく今夜1泊する西安空港大酒店には20時過ぎに到着しました。 皆様、いよいよ明日からは西安とシルクロードの観光がスタートします。今夜はゆっくり休んで、明日から楽しんで行きましょう!!
- 今夜の宿は何と空港直結。その名もずばり「空港大酒店」。とは言っても酒屋さんではありません。。。ホテルです。(寒)
- 2日目
- 5月22日/今夜の宿は何と空港直結。その名もずばり「空港大酒店」。とは言っても酒屋さんではありません。。。ホテルです。(寒)/12 - 28℃
- さて、今日からいよいよ観光のスタートです。 昨日まで降っていた雨は上がったものの、曇っていて肌寒い陽気の中で朝8時30分にホテルを出発しました。ちなみに今日は西安の観光を行い、夜にウルムチへ移動する1日です。 ホテルを出発してまずは、漢時代の兵馬俑の展示が有名な咸陽(かんよう)博物館を見学して、次はシルクロードの起点群像を見学しました。それからは西の城門へ。スケールの大きい城壁は今日も健在です。昼食は西安名物餃子の名店徳発長にて餃子三昧。何と16種類の餃子が出てきましたね。 満腹になったところで、午後も引続き西安の観光が続きます。絨毯の店でショッピング、そして玄奘三蔵が経典翻訳に取り組んだ寺院で世界遺産でもあり天に向かってそびえる高さ65メートルの塔が印象的な大雁塔と弘法大師・空海が修業した 青龍寺を観光しました。 夕食を取り、その後はウルムチまでの移動となりますが、約3時間半のフライトです。搭乗前にゲート変更があってばたばたしながら、結局西安出発も1時間おくれて、ウルムチのホテルには翌午前2時頃の到着となってしまいました。皆様大変お疲れ様でした。
- 漢時代の兵馬俑の展示が整然として美しい。咸陽(かんよう)博物館にて。
- 昔から今日まで高さ65メートルの塔が印象的な西安の町を見守るランドマーク大雁塔です。
- 3日目
- 5月23日/晴れ/13 - 26℃
- 3日目はウルムチと天池の観光です。ホテルを10時過ぎに出発して、楼蘭の美女がある、新疆ウイグル自治区博物館を観光しました。メインは楼蘭の美女ですが、平たく言えばミイラです。しかし2000年以上の長きにわたって残っているのが印象的でした。それだけではなく、この地域の宗教、文化、民族などを紹介しているのも大きな特徴で、シルクロードを介して、東西文化の交わる場所であることも改めて感じました。 その後は天池へ向けて約2時間のドライブ。観光の前に昼食を取り、腹ごしらえをしてから観光のスタートです。マイクロバスに乗り換えて、途中カザフ族の民族村を見学しながら、湖の奥には万年雪の高峰ボゴタ峰(5,445m)が見える天池に到着です。ウルムチと比べると肌寒い陽気でしたが、申し分ない最高の天気で湖や高い山々も手に取るように観ることができたのは何よりでした。 30分程遊覧船に乗った後は、同じ道を戻りバスに乗り換えてホテルへと戻ります。20時過ぎの到着でした。
- ユーモラスな像を展示している。新疆ウイグル自治区博物館です。しかしここは昔のシルクロードの重要な中継地点だということがわかります。
- 天池での一コマ。ボゴタ峰は見事に見えました。めでたし、めでたし。
- 4日目
- 5月24日/雨、くもり /10 - 13℃
- この日は寒い雨の陽気でのスタートとなりましたが、まさか受難の日となることを誰が予想していたでしょうか。 交通規制の影響で、ホテル出発が約20分ほど遅れ渋滞する町中を抜けて、高速道路に乗ってしばらくしてから、警察官より「悪天候により通行止」の一言。ずっと待っていてもどうしようもないので、ウルムチへ一旦戻り、昼食を取ることにしました。ガイドさんが言うには、年に数回しかないとのことですが、それにしても大きな当たりくじを引いてしまいました。 気を取り直して昼食を取り、そしてウルムチ国際大バザールで時間を取っていたとき、東京のクリスタルより、列車移動許可の連絡が入りました。しかしながらまだまだ喜んでいる場合ではありません。私とガイドさんで駅で切符を買わなくてはならないのです。バザールを出発後、ウルムチ南駅で行列に並んで、切符を手に入れたら今度は皆様を列車ホームに案内と慌ただしく時間が過ぎて行きます。 ウルムチ南を16時22分発の高速列車に乗り、車窓から風車を眺めながら約50分程でトルファン北駅に到着しました。天気は回復していましたが、トルファンの観光を明日一日でこなすことになってしまいました。明日も頑張りましょう!
- ウルムチのバザールでござーる(寒、古すぎ)臨時で立ち寄りました。中国と言うよりは中近東の風情が漂います。
- 急遽乗ることになった高速鉄道。私好みの車両デザインですが、それどころではありません。スーツケースを運んだり、乗車前に厳重な手荷物検査があったりで、むしろ翌々日の予行練習でした。
- 5日目
- 5月25日/晴れ/14 - 27℃
- ツアー中日のこの日はトルファンの1日観光です。 午前8時30分にホテルを出発して玄奘三蔵も訪れた西域最大級の城址遺跡で世界遺産の高昌故城を観光し、カートに乗って寺院跡を回りました。続いては「西遊記」にも登場する火焔山、砂漠の山で砂蒸し玉子が名物だそうですがお店は休みでした。仏教石窟のベゼクリク千仏洞を回りまだまだ観光は続きます。午前の観光の最後はブドウ棚の広がる 葡萄溝で午前中の観光が終了しました。 午後3時過ぎの昼食を取り、午後の観光はアスタナ古墳群の代替えとしてイスラム建築の蘇公塔を観光しました。その後は紀元前2世紀ごろに栄えた車師前国の城塞都市遺跡で世界遺産でもある交河故城をカートに乗り、急な坂を登って観光しましたが、両側に川が流れていたとは驚きでした。 下校時間に重なり、約10分間の通行止めを受けた後はオアシス都市を支える地下水路のカレーズを観光して、一日がかりのトルファン観光が終了しました。「やればできる」は言いますが、一日でトルファンの観光地を回ることができました。ご協力ありがとうございます!皆様大変お疲れ様でした。
- 火焔山。名作西遊記の舞台でもありますが、名物もあります。それは何と砂蒸し玉子。しかし肝心のお店は休みで、手書きの看板だけがそれを物語ってました。
- 2200年前は町の両側を川が流れていて、天然の要塞であった交河故城。世界遺産です。
- 6日目
- 5月26日/晴れ/14 - 27℃
- ツアー6日目はトルファンから敦煌の最寄り駅である柳園までの列車による長距離移動から始まり、今日は敦煌観光1日目ということで、鳴沙山と月牙泉を観光します。列車に乗るべく、トルファン北駅に到着しましたが、列車に乗る前にこの国では厳重な荷物検査があり、我が国のようにすんなりと列車に乗れるわけではないのです。約3時間30分かけて高速列車は、時速200キロのペースで砂漠の中をひたすら走り続け、柳園に到着。ここでガイドさんが交代し、敦煌まではバスで約2時間の移動となりました。敦煌に到着したら美しい砂丘が見えてきましたが、これが今日観光する鳴沙山。オレンジ色の派手な靴カバーを着けてらくだ体験またはカートに乗り鳴沙山を目指します。鳴沙山では観光客がなぜか地面に曳かれたはしごを登っていて、違和感を感じましたが、謎はすぐに解けました。そうなんです。この砂丘は密度が極めて高く、はしごに沿って登らなければアリ地獄のようになってしまうのでした。しかし、砂丘を登りきったときの感動はひとしおで、眼下には月牙泉が見えてまさに絶景でした。 観光を終えて夕食を取り、ホテルに到着したのはまだまだ明るい午後8時過ぎでした
- 鳴沙山での一コマ、らくだ体験。よーく揺れます。「らくだに乗ってらくだなー(寒)」というわけには行きません。まさに砂漠の舟なり。
- 派手なイルミネーションが心を打つ敦煌名物夜市。宿泊したホテルからも近かったです。観るだけでも楽しいですよ。
- 7日目
- 5月27日/晴れ/14 - 27℃
- この日は敦煌観光2日目、莫高窟を1日かけて観光する日となりました。仏教美術の集大成とも言われ、数多くの洞窟の壁に描かれた仏教絵画を鑑賞する日です。莫高窟デジタル展示センターにて、歴史を紹介する映像を鑑賞し、それからシャトルバスに乗ること30分弱で莫高窟の入り口に到着。午前中の観光がスタートしました。駆け足で見学(?)の感じで、11箇所を観光しましたが、その中でも、第156窟: 張議潮統軍出行図と、宋国河内郡夫人宋氏出行図が描かれている第57窟: 莫高窟随一と言われる美人菩薩「樹下説法図」は私達の為の特別公開でした。昼食を取ってからも午後の観光は続きます。午後は、「砂漠の中の高いところにある石窟」が莫高窟の由来の通り、気温はどんどん上がって、本当に砂漠の中を観光しているような気分になって来ました。延べ8箇所の石窟を観光しましたが、その中でも午後のハイライトは第45窟の古典的な盛唐様式で書かれた脇侍菩薩(最良)七尊像でした。それにしても19箇所を一日で回るのもかなりハードなところで、観光を終えてからも夜光杯工場、夕食の順番でツアーが進み、ホテルに到着してからは、夜市へでかけたりしました。
- そのものずばり、莫高窟。
- 莫高窟の石窟を回った順番を書いておきましたので、参考にしてもらえれば幸いです。
- 8日目
- 5月28日/晴れ(敦煌) くもり(西安)/14 - 29℃
- 昨日に続き晴天となったこの日は、敦煌の観光3日目、敦煌の郊外に位置し、万里の長城の西の端である漢時代の長城と同じく西の端の関所、玉門関の周辺を観光しました。約2000年の長い間風雪に耐えた姿で残る漢代長城。長城と言うよりは、朽ち果てた城壁という感じがしましたが、それにしても北京のあたりからはるばる続く長城の終わりは何と敦煌だったとのことで、改めて中国の建築のスケールの大きさに感動しました。そしてその次は、漢朝の西端の関所で世界遺産にも登録されている玉門関です。今でこそ廃れてしまったものの、シルクロードの往来が盛んだった頃は、この関所を大勢の人々が通ったのでしょうか。今は周辺の砂漠と一体になっているのが寂しいところです。その後は敦煌に戻り、昼食を取ってから空港に向かいます。3日間にわたっての敦煌の観光もこれで終わりとなり、敦煌を15時35分発の中国東方航空で西安へ向かいました。西安には約一週間ぶりに戻ってきました。シルクロードの奥地にはない活気が印象的で、久しぶりに大都会に戻ってきた。そんな感じでした。精進料理の夕食を取り、市内の夜景を見て、21時30分頃ホテルに到着しました。
- れんがに描かれた美しい絵画。
- 古代シルクロードの跡です。道中苦しく大変な旅と推測できます。「シルクロード逆から言えば、道路苦し」。。。
- 9日目
- 5月29日/くもり/17 - 31℃
- 一週間ぶりに西安に戻ってきて、9日目はまるまる一日西安観光第二弾という感じです。 午前8時にホテルを出発して、まずは春秋戦国時代の英雄である劉邦と項羽の舞台、鴻門宴遺址を観光してから、中国が世界に誇る観光地で始皇帝の陵墓を守る兵士や馬の像が出土した、兵馬俑坑博物館では 1 - 3 号坑と銅車馬館を観光しました。皆様の中には、十数年ぶりに訪れた方もいて、周辺のあまりの変わりように驚いていた方もいらっしゃいました。それからは中国最初の皇帝である秦の始皇帝陵墓を観光し、火鍋の昼食となりましたが、何とお店の中は回転寿司のお店とほとんど同じでこれまたびっくり。しかし味はさっぱりしていて思わず沢山召し上がった方もいたのではないでしょうか。 午後の観光は楊貴妃と玄宗皇帝の舞台である華清池からスタートしましたが、蒋介石もここを訪れた事があり、何とここは中国の歴史にも影響を与えた重要な場所だったのでした。次は阿倍仲麻呂記念碑が立ち、西安市民の憩いの場である興慶宮公園を観光してすべての観光を終了しました。 夕食は楊貴妃コースを陽気に(?)召し上がってホテルに戻り、盛り沢山の一日が終わりました
- 観ていて壮観の一言に尽きる。中国が世界に誇る遺跡、兵馬俑でした。
- 美しき楊貴妃像。華清池にて。
- 10日目
- 5月30日/くもり/18 - 26℃
- 午前4時50分、モーニングコールの音で10日目がスタートします。5時50分にホテルを出発して西安空港までは約40分あまりで到着しました。 空港到着後は海南航空のカウンターでチェックインを行い、中国の出国を通れば、延べ10日間にわたって過ごした中国ともお別れです。その後は手荷物検査。中国は至るところ手荷物検査だらけで最初はとても煩わしく感じましたが、10日も過ごせばもう慣れたもので、これもここで終わりと感じると何だかさみしくなるのは私だけでしょうか。 午前8時過ぎに搭乗開始となりバスにて飛行機へ向かい、定刻の8時35分に海南航空7927便は成田に向かって出発しました。 気流が不安定なのか途中、よく揺れましたが順調に飛び続け、成田空港には定刻よりも30分程早い13時25分頃に到着。ここにて10日間のツアーが終了しました。 シルクロードは全般的に良い天気でしたが、到着した成田空港は梅雨入りしそうな陽気でした。 今回はツアー4日目にトラブルがありましたが、皆様の団結力で無事にツアーを終えることができて何よりでした。どうもありがとうございました。またお会いできる日を楽しみにしています。
- 帰国便の海南航空7928便です。バスにて飛行機へ向かいました。
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