2018年6月10日出発 ラサ・シガツェと天空寺院ガンデン寺を巡るチベット徹底攻略 2つの天空列車で行く世界の屋根チベット9日間
※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
2018年6月10日出発ツアー添乗員レポート
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- 添乗員/荻野 昭博(おぎの あきひろ)
- レポート、遅くなりまして申し訳ございません。改めて旅の思い出や写真の整理などにご利用頂けましたら幸いです。今回の出発便は8時50分出発の中国国際航空の飛行機でした。4時起きで最寄り駅から始発の列車に乗車して成田空港に向かいました。朝、とても眠〜く、車内は爆睡でした…いつものことですが、空港に着くと頭も回りだし絶好調!準備をカウンターで進めていると、少しずつお客様が集まって来ました。皆様朝早い集合なのに眠そうな感は無く、元気そうな笑顔で来られます。そんなお顔を見るとよりいっそう身が引き締まる思いを感じ、9日後に成田空港に戻った時に、皆様が楽しく快適に安心して旅が終われた、と、思えるように一生懸命同行させてもらおうと改めて思いました!添乗員歴もうすぐ20年。南米・アフリカ・中東・アジアなども幸い色々な珍しい場所にも沢山行かせてもらいました。そんな中でもチベットはとても興味深い所です!今回のチベットも素晴らしい旅になりますように精一杯ご同行させていただきます!!
- 1日目
- 6月10日/晴れ/10~26℃
- 成田から成都を経由し、人口約205万人で漢族、回族、チベット族、モンゴル族などの民族が住む西寧へ。成都出発後、西寧の天候不良で近くの銀川に着陸し、少し機内待機した後再度西寧へ。少し時間を要しましたが無事に西寧に到着しました!これから旅するチベットについて少し触れてみます。チベットは中華人民共和国の西南部に位置するチベット高原を中心としたエリアを指し、北西は崑崙山脈、南のヒマラヤ山脈、西側のパミール高原、東側の雲南高原に囲まれた地域で、東西はおよそ2,500km、南北およそ1,500km。面積は約230万㎢で、日本の6倍の広さを有しています。そんな中にチベット人は約200万人住んでおり、現在は同じくらいの漢族の人が同じエリアに住んでます。宗教はチベット仏教でゲルク派が最大宗派になっており、人々の生活は仏教なしで成り立たないほど日常的なものになっています。
- ラサ空港
- 西寧ホテル
- 2日目
- 6月11日/晴れ/18~24℃
- 午前は聖地タール寺を訪れました。タール寺は、チベット仏教ゲルク派の開祖ツォンカパの出生地であり、ゲルク派の六大寺院の一つです。チベット、モンゴルからの巡礼者、修行僧が集う青海省でのチベット仏教最大の寺院であり、600年以上の歴史を持ちます。寺院は蓮花山にあり、独特の雰囲気を持つ寺は漢民族とチベット民族の技術により厳密に設計されており、殿内には生き生きとした仏像が安置され、神聖な雰囲気が漂っていました。続いて行ったのは、青海省最大のイスラム寺院である東関清真寺です。1380年に創建され約600年の歴史をモスクを訪れました。夜からは、中国南西部に広がる青蔵高原、最高地点は標高5,072km!標高4,000m以上の区間が960km、凍土地帯が550kmある、世界一標高の高い山岳鉄道《青蔵鉄道》別名《天空列車》に乗車し、チベット高原2,000kmを西寧からラサまで駆け抜ける旅のスタートです!
- タール寺
- タール寺
- 3日目
- 6月12日/晴れ/12~24℃
- 一日列車の旅でした。青蔵鉄道は中華人民共和国西部の青海省西寧市とチベット自治区首府ラサを結ぶ高原鉄道です。総延長は1,956kmで青蔵鉄道公司により運営されています。西部大開発の代表的なプロジェクトとして、2006年7月1日に開通しました。建設費は4,500億円と伝えられています。建設の目的については、中国によるチベット支配の徹底と独立運動の抑制ではとも囁かれております。旅の列車内部は4名1室の一等寝台コンパートメントを利用し、車窓からは西寧市出発後の青海湖、崑崙山脈やタングラ山脈、蔵北草原の遊牧の景色やツァイダム盆地の雄大な風景を眺めました。途中5,068mのタングラ峠も通過しましたね!17:30頃、長い列車の旅も終わり標高約3,650mのラサに到着。少し酸素の薄さを感じるも天空列車の目的地ラサの土を踏みしめ、チベットの旅が本格的に始まりました‼︎
- 天空列車プレート
- ご夕食
- 4日目
- 6月13日/晴れ/14~24℃
- 終日ラサの市内観光でした。最初に、ラサ郊外にあるゲルク派の大寺院セラ寺を見学しました。最盛期には5500人もの僧侶がここで修行に励んだといわれており、日本人の多田等観や河口慧海もここでチベット仏教を学んだそうです。続いて訪れたのは、旧市街地区の中心にある7世紀中期に創建された大昭寺でした。巡礼者がやって来る聖地で、五体投地を行う沢山の人々を目にしましたね。午後は、ラサの象徴でもあるポタラ宮へ。ラサ市街西部にあるダライ・ラマの宮殿で、その規模は高さ115m(山を含む)、東西360m、南北300m、総面積41㎢におよびます。ダライ・ラマ5世の建立した白宮(ポタン・カルボ)と彼の死後、摂政のザンギェ・ギャンツォが中心となって造営した紅宮(ポタン・マルポ)を中心とする複合建築の外観はとても印象的でした。この日最後に訪れた、昔ながらの趣きを保つ八角街でした。酸素が薄い中、大変だった方もいらっしゃいましたが、明日に備えてゆっくりお休みください。
- ポタラ宮
- 大昭寺
- 5日目
- 6月14日/晴れ/15~25℃
- この日は、シガツェへの長いドライブでした。標高の高い峠を抜けていきます。最初にストップしたのは、全長2,900kmのチベットを横断するヤルツァンポ川を眺める展望台でした。そしてさらに山を走り標高4,958mのカンパラ峠へ。ここから聖なる湖ヤムドゥクを望み、そしてヤムドゥクの湖畔へ行きました。ヤムドゥクはチベット仏教四大聖湖の一つで、チベット語で[高原牧場にあるトルコ石の湖]を意味する湖です。総面積は638㎢、水深は最深部で60m、周囲の山から流れ込む雪解け水が水源となっています。標高は4,441mに位置しています。そしてさらにシガツェに向かいバスを走らせ、標高7,191ノジン・カンツァンの山麓に広がるカローラ氷河の望むカローラ峠も訪れました。ここは標高5,045mです!夕刻、この日の目的地でラサから西約280kmに位置し、標高3,900mの所にあるチベット第2の都市シガツェに到着しました。ごゆっくりお休みください。
- ヤルツァンポ川
- カンパラ峠
- 6日目
- 6月15日/雨のち晴れ/17~24℃
- シガツェの終日観光でした。午前はパンチェン・ラマによる政治・宗教の中心地として繁栄し、最盛期には約4,500人もの僧侶がいた、ゲルク派六代寺院の一つとして知られるタルシンボ寺を訪れました。パンチェン・ラマ1~3世、4世、5~9世、10世の霊塔が点在している寺院内はとても印象的でしたね。午後は民芸品や生活雑貨・一部では肉なども販売していた自由市場の見学をしました。夕刻はこの日最後の観光地デチェン・サルケン・ポタン(新宮)を訪れました。パンチェン・ラマの夏の離宮で、パンチェン・ラマ10世によつて、1954年現在の位置に再建されました。その後、1989年1月28日、パンチェン・ラマ10世はここで逝去したといわれています。
- タルシンポ寺
- タルシンポ寺
- 7日目
- 6月16日/晴れ/16~24℃
- この日は、シガツェからラサに向けて戻る列車の旅をしました。シガツェ駅からヤルツァンポ大渓谷を跨ぎ、ヤルツァンポ川沿いを東進、そしてラサ川沿いを北進しラサ駅に至る総延長251kmのラサ・シガツェ鉄道へ。最高速度は120km/hで、2017年7月に出来た、その名称は「唐〜吐蕃〜天竺を結ぶ古道」を意味している[唐竺古道号]に乗車しての約2時間30分の列車の旅でした。本日の列車内の昼食はサンドイッチの軽食となります。ラサ駅に14時20分頃到着。到着後ラサの市街地の西に位置する、ダライ・ラマ7世が1740年に造営を始め、完成後はダライ・ラマの夏の離宮として利用されたノルブリンカ宮殿を見学しました。木々も沢山あり市民が集える公園が広がっていた敷地内はとても穏やかな雰囲気でした。
- 唐竺古道号
- ノルブリンカ
- 8日目
- 6月17日/晴れ/14~15℃
- 午前、チベットの最後の観光地、標高4,300mに立つ天空の寺院ガンデン寺へ。最盛期には3000人とも7000人ともいわれる僧侶がここで修行に励んでいましたが、1950年代の中国人民解放軍の進行や1960年代の文化大革命で徹底的に破壊され廃墟となり、多くの僧侶がインドに亡命しました。1990年代になって再建が始められ、現在までにおもだった建築物は復元され今も次々に再建が進められています。復元を終えた建物で沢山の僧侶がお経を唱えていたツォクチェンの内部の雰囲気は、然も厳粛な儀式そのものでした。観光後、巡礼路をのぼり展望スポットまで行かれた方もいました!ガンデン寺でチベットの旅も終わり、午後はラサ空港から成都空港へ向けての飛行機の旅でした。順調に成都に到着。チベットでの事を懐かしむと共に、チベットでの酸素の薄さも改めて痛感しましたね。 今回は高山反応でお辛かった方もいらっしゃいましたが、皆様で高地を抜けられて一安心です。
- ガンデン寺
- ガンデン寺巡礼道の山
- 9日目
- 6月18日/晴れ/17~26℃
- 今回の旅は西寧から始まり→天空列車でラサへ→ラサ市内観光→カローラ峠を越えシガツェ→シガツェ市内観光→唐竺古道号でラサに戻り→ラサ郊外の観光→成都と主にチベット主要都市を周りました。天空列車の旅や車窓から見えた様々な景色、ラサの象徴ポタラ宮などなど、どれもとても印象深いものでした。私達の日本から近そうで遠かった同じアジアの仲間チベット。顔は似ているのに、言葉、文化、習慣、宗教、国民性など数え切れないほど沢山の違いを体験し、思い出深い旅になりました。標高の高さで辛かった部分もありましたが…皆様全員で無事に帰国できることを本当に嬉しく思います。また、旅の途中でいたらない点が多々ありましたこと、この場をおかりしてお詫び申し上げます。9日間の旅ほんとにどうも有難うございました。また、何処かの国でお会いできましたら嬉しく思います!!!
- 成都ホテル
- ガイドのニンさんと!!!
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