2018年5月20日出発 ラサ・シガツェと天空寺院ガンデン寺を巡るチベット徹底攻略 2つの天空列車で行く世界の屋根チベット9日間
※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
2018年5月20日出発ツアー添乗員レポート
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- 添乗員/荻野 昭博(おぎの あきひろ)
- 添乗が立て続けに入っており、レポートが遅くなりまして申し訳ございませんでした。かなりの月日が経ってしまいましたが、旅を思い出すいいきっかけになれば幸いです。今回の出発便は8時50分出発の中国国際航空の飛行機でした。4時起きで最寄り駅から始発の列車に乗車して成田空港に向かいました。準備をカウンターで進めていると、少しずつお客様が集まって来ました。皆様朝早い集合にもかかわらず、元気そうな笑顔でいらっしゃいます。そんなお顔を見ると、9日後に成田空港に戻った時に、皆様が「楽しく快適に安心して旅が終われた」と思えるように一生懸命同行させてもらおうと改めて思いました!添乗員歴ももうすぐ20年。南米・アフリカ・中東・アジアなども幸い色々な珍しい場所にも沢山行かせてもらいました。そんな中でもチベットはとても興味深い所です!今回のチベットも素晴らしい旅になりますように精一杯ご同行させていただきます!!
- 1日目
- 5月20日/晴れ/6〜15℃
- 成田から成都を経由し、人口約205万人で漢族、回族、チベット族、モンゴル族などの民族が住む西寧へ。チベット!というとダライ・ラマが最初に浮かびますが、これから旅するチベットについてもう少し触れてみましょう。チベットは中華人民共和国の西南部に位置するチベット高原を中心としたエリアで、北西は崑崙山脈、南のヒマラヤ山脈、西側のパミール高原、東側の雲南高原に囲まれた地域で、東西はおよそ2,500km、南北およそ1,500km。面積は約230万㎢で、日本の6倍の広さを有しています。そんな中に、チベット人が約200万人暮らしていますが現在は同じくらいの人口の漢族の人も同じ所に生活しています。 宗教はチベット仏教でゲルク派が最大宗派になっています。人々の生活で仏教が根幹をなし、仏教なしでは毎日の生活が成り立たないほど日常的なものになっています。そんな国チベット、明日から本格的に旅のスタートです。
- ラサ空港
- 西寧ホテル
- 2日目
- 5月21日/雨のち曇り/5〜13℃
- 午前は西寧の観光でした。ダライ・ラマ14世の出生地としても知られる町は人口205万人で漢族、回族、チベット族、モンゴル族などの民族が住んでいる町です。私達はこの町にある聖地タール寺を訪れました。タール寺は、チベット仏教ゲルク派の開祖ツォンカパの出生地であり、ゲルク派の六大寺院の一つです。チベット、モンゴルからの巡礼者、修行僧が集う青海省においてチベット仏教最大の寺院でもあります。すでに600年以上の歴史を持ち、寺院は蓮花山にあり、独特の雰囲気を持つ寺は漢民族とチベット民族の技術により厳密に設計されており、殿内には仏像が安置され、神聖な雰囲気が漂っていました。いよいよ、最高地点は標高5,072km!標高4,000m以上の区間が960km、凍土地帯が550kmもある、世界一標高の高い山岳鉄道《青蔵鉄道》別名《天空列車》に乗車し、チベット高原2,000kmを西寧からラサまで駆け抜ける旅のスタートです!
- タール寺
- タール寺
- 3日目
- 5月22日/晴れ/9~24℃
- この日はずっと列車の旅でした。さて、青蔵鉄道は中華人民共和国西部の青海省西寧市とチベット自治区首府ラサを結ぶ高原鉄道です。総延長は1,956kmで青蔵鉄道公司により運営されています。西部大開発のプロジェクトとして、2006年7月1日に開通しました。建設費は4,500億円と伝えられています。建設の目的については、中国によるチベット支配の徹底と独立運動の抑制にあるという趣旨もあるのではと囁かれています。旅の列車内部は4名1室の一等寝台コンパートメントを利用し、車窓からは西寧市出発後の青海湖、崑崙山脈やタングラ山脈、蔵北草原の遊牧の景色やツァイダム盆地の雄大な風景を眺められました。途中5,068mのタングラ峠も通過します!12:45頃、長い列車の旅も終わり標高約3,650mのラサに到着。少し酸素の薄さを感じるも目的地ラサの土を踏みしめ、チベットの旅が本格的に始まりました‼︎
- 列車プレート
- チベット駅
- 4日目
- 5月23日/晴れ/8~24 ℃
- 終日ラサの市内観光でした。ラサは古くからチベットの政治的文化的中枢で、1965年に発足された西蔵自治区の首府であり、人口は約37,300人、その87%はチベット族が占めています。最初に訪れたのは、ラサの象徴でもあるポタラ宮です。ダライ・ラマの宮殿でダライ・ラマ5世の建立した白宮(ポタン・カルボ)と彼の死後、摂政のザンギェ・ギャンツォが中心となって造営した紅宮(ポタン・マルポ)を中心とする複合建築の外観はとても印象的です。午後は、ラサ郊外にある1419年に創建されたゲルク派の大寺院セラ寺を見学しました。最盛期には5500人もの僧侶がここで修行に励んだといわれており、日本人の多田等観や河口慧海もここでチベット仏教を学びました。最後に訪れたのは大昭寺とその周囲を取り囲んでいる道、八角街でした。旧市街地区の中心にある7世紀中期に創建された大昭寺は聖地になっていて、ハ角街はむかしながらの面影が残ります。
- ポタラ宮
- セラ寺
- 5日目
- 5月24日/晴れ/8~23℃
- この日は、シガツェへ向けてのドライブでした。ラサから西にバスを走らせ、標高4,280mにある展望台で最初に写真ストップをしました。ここからは、全長2,900kmのチベットを横断するヤルツァンポ川を眺めました。そしてさらに山を走り標高4,958mのカンパラ峠の展望台へ。ここから聖なる湖ヤムドゥクを望み、そして峠を下りヤムドゥクの湖畔へ行きました。ヤムドゥク湖総面積は638平方キロ 、水深は最深部で60m、周囲の山から流れ込む雪解け水が水源となっています。標高は4,441mに位置しています。そしてさらにシガツェに向かいバスを走らせ、標高7,191ノジン・カンツァンの山麓に広がるカローラ氷河の望むカローラ峠も訪れました。ここは標高5,045mでした。夕刻、この日の目的地でチベット第2の都市シガツェに到着しました。
- ヤルツァンボ川
- カローラ峠
- 6日目
- 5月25日/晴れ/10~25℃
- シガツェの終日観光でした。午前はパンチェン・ラマによる政治・宗教の中心地として繁栄し、最盛期には約4,500人もの僧侶がいた、ゲルク派六代寺院の一つとして知られるタルシンボ寺を訪れました。パンチェン・ラマ1~3世、4世、5~9世、10世の霊塔が点在している寺院内はとても印象的でしたね。午後は民芸品や生活雑貨・一部では肉なども販売していた自由市場の見学をしました。夕刻には、この日最後の観光地デチェン・サルケン・ポタン(新宮)を訪れました。パンチェン・ラマの夏の離宮で、パンチェン・ラマ10世によつて、1954年現在の位置に再建されました。その後、1989年1月28日、パンチェン・ラマ10世はここで逝去したといわれています。パンチェン・ラマが新宮にいらっしゃるときは見学ができなくなるので、今回はよかったですね。
- タルシンポ寺
- タルシンポ寺
- 7日目
- 5月26日/晴れ/10~25℃
- この日は、シガツェからラサに向けて戻る列車の旅をしました。シガツェ駅からヤルツァンポ大渓谷を跨ぎ、ヤルツァンポ川沿いを東進、そしてラサ川沿いを北進しラサ駅に至る総延長251kmのラサ・シガツェ鉄道へ。最高速度は120km/hで、2017年7月に開通したばかりで、その名称は「唐〜吐蕃〜天竺を結ぶ古道」を意味する[唐竺古道号]に乗車しての約2時間30分の列車の旅でした。本日の列車内でのお弁当は、レトルトで温まるお弁当でした。好みは分かれてしまうかもしれませんが面白いお弁当でしたね。(写真は8日目に入れてあります)ラサ駅に14時20分頃到着。到着後ラサの市街地の西に位置する、ダライ・ラマ7世が1740年に造営を始め、完成後はダライ・ラマの夏の離宮として利用されたノルブリンカ宮殿を見学しました。木々も沢山あり市民が集える公園が広がっていた敷地内はとても穏やかな雰囲気でした。
- ノルブリンカ
- ノルブリンカ
- 8日目
- 5月27日/晴れ一時曇り/11~25℃
- 午前、チベットの最後の観光地標高4,300mに立つ天空の寺院ガンデン寺へ。最盛期には3000人とも7000人ともいわれる僧侶がここで修行に励んでいましたが、1950年代の中国人民解放軍の進行や1960年代の文化大革命で徹底的に破壊され廃墟となり、多くの僧侶がインドに亡命しました。1990年代になって再建が始められ、現在までにおもだった建築物は復元され今も次々に再建が進められています。復元を終えた建物で沢山の僧侶がお経を唱えていたツォクチェンの内部の雰囲気は、然も厳粛な儀式そのものでした。ガンデン寺でチベットの旅も終わり、午後はラサ空港から成都空港へ向けての国内線移動の予定でしたが、天候によるフライトキャンセルに遭いラサから出発出来ず、この日はラサに延泊になってしまいました...。翌朝ラサから成都へ飛び、成田への帰国便に接続できる事を願うのみです。
- ガンデン寺
- 昨日の昼食の面白かったお弁当
- 9日目
- 5月28日/曇り/12~24℃
- 皆様の願いのおかげもあり、心配していた飛行機も朝には飛び午前中の内に皆様で成都に到着できました!今回の旅は西寧から始まり→天空列車でラサへ→ラサ市内観光→カローラ峠を越えシガツェ→シガツェ市内観光→唐竺古道号でラサに戻り→ラサ郊外の観光→成都と主にチベット主要都市を周りました。天空列車の旅や車窓から見えた様々な景色、ラサの象徴ポタラ宮などなど、どれもとても印象深いものでしたね。私達の日本から近そうで遠かった同じアジアの仲間チベット。顔は似ているのに、言葉、文化、習慣、宗教、など沢山の違いを感じました。また標高の高さで辛かった部分もあったかと思いますが...皆様全員で無事に帰国できたことを嬉しく思います。旅の途中でいたらない点が多々ありました事、レポートが遅れました事、この場をおかりしてお詫び申し上げます。9日間ほんとにどうも有難うございました。また、何処かの国でお会いできましたら嬉しく思います!
- 3日目夕食きのこ鍋
- 6日目お昼の麺料理
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