2018年6月12日出発 <スカンジナビア航空利用>一か国をじっくり巡る旅癒しの大地スウェーデン10日間
※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
2018年6月12日出発ツアー添乗員レポート
- ※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
- 添乗員/久連松 圭子(くれまつ けいこ)
- この度は「癒しの大地スウェーデン10日間」に行って参りました。 スウェーデン国土のやや南に位置するストックホルムからバスや電車を駆使して、宿泊しながら北上し、電車に乗りながら北緯66度33分を超えて北極圏に入るツアーです。 電車は「インランスバーナン」という人気路線です。 北極圏には3泊で、北極圏に位置するアビスコ国立公園では、ハイキングをお楽しみ頂くのです。 お客様にお伺いすると、 ●ストックホルムは来たけど、スウェーデンのその他の所はまだ言った事ないから ●1回のツアーでは1ヶ国だけ行きたい といった理由でこの度のツアーをお選び頂いた方が多かった様です。 ストックホルム以外はあまり大きな街もなく、スウェーデン人の心の故郷と言われる田舎を旅することが出来て、白夜の為に、夜な夜な分厚い遮光カーテンを閉めてお休み頂いた珍しい旅となりました。
- 1日目
- 6月12日/晴れ→雨/16 〜 20℃
- 日本では、毎日雨がよく降っていますが、紫陽花や薔薇の花などはとても綺麗なので、雨の合間の散歩も楽しい季節です。 今回はスウェーデンだけで10日間と言う、阪急交通社でも中々ないツアーです。 ストックホルムから段々と北へと上がって行き、北緯66度線を越えて北極圏へと入ります。 その北極圏を超える際に「インランスバーネン」という列車に乗って超えるのも楽しみの1つです。 また、この時期北極圏では「沈まぬ太陽」が観測できる時期です。 北極圏内にあるアビスコ国立公園でのハイキングも楽しみです。 成田からはコペンハーゲンを経由してストックホルムに入ります。 ホテルはとても便利な中心部、歩行者天国ドロットニング通りの所にあり、近くのデパートの地下にあるスーパーに皆さんで夕食の買い出しに行きました。アルコールは度数の低いものしかスーパーには売っていません。普通のビールは酒屋さんで購入です。
- スカンジナビア航空でコペンハーゲン経由でストックホルムを目指します。
- ホテルチェックインした後にスーパーへ向かう途中、空に気球が浮かんでいました。この空の青さ、とても美しい‼︎
- 2日目
- 6月13日/晴れ/15 〜 21℃
- 今日はストックホルムの観光です。 2連泊ですから、スーツケースの始末をしなくてもいい素晴らしい朝です。 ノーベル賞受賞式後の晩餐会が行われる青の間は少しも青くなく、煉瓦色の温かみのある部屋でした。受賞者が降りてくる階段は何もない状態で見るとただの石の階段に見えて、テレビで見るのとは大違いです。 階段の高さの決め方とか、報道陣にドレス姿を美しく見せる目のやり場などの裏話をガイドさんから聞くと、何とも愉快な気分になりました。 ストックホルムの旧市街、ガムラスタンでは、ノーベル博物館に行って、ノーベルチョコレートを買ったり、王宮で騎馬兵による衛兵交代式を見学したりしました。それにしても、北欧の方々は背が高く、彼らの後ろに立ってしまうと、衛兵交代式は全く見えません。 夕食はフリーでしたからご希望の方を募ってホテルのロビーレストランでタコスなどを頂きました。
- ノーベル賞受賞式後の晩餐会が行われる市庁舎の青の間。今日はがらんどうでイメージがつきにくいですが、この階段から受賞者や王族の方々が降りてきます。
- 今日は王宮のところで、騎馬兵による衛兵交代が行われていました。
- 3日目
- 6月14日/くもり/14 〜 21℃
- ストックホルムを離れてスウェーデンの大地を北上して行きます。バスと電車を駆使して観光しながら3泊4日かけて北極圏内を目指します。 ストックホルムから1時間余りのウプサラは大学の町で、ウプサラ大学からはノーベル賞受賞者も多数出ています。町は静かで、大人の町の雰囲気が漂います。 ここでお昼ご飯を頂きましたが、デザートのイチゴのムースパイは美味しかったのですが、前菜・メインと量が多く、完食できる方は少なかったようです。 ヘルシングランド地方では1800年代に家の中に壁画などを描いて華やかにした農家が未だ現役農家として残っており、1000戸余り残る農家の内、9軒がまとめて世界遺産に登録されています。その内の一軒を訪ねると、寒い国の方の憧れなのか、椰子の木が素朴なタッチで描かれていました。可愛らしいさ満載です。表の牛の放牧エリアでは、日本からの珍客に牛が「モー、モー」と鳴いて落ち着かない様子でした。
- 大学の町ウプサラは静かで、大人の雰囲気が漂う町でした。
- 世界遺産にも登録されているヘルシングランド地方では現役農家の家を見せて頂きました。牛をたくさん飼っているシルヴィアさん宅でした。
- 4日目
- 6月15日/晴れ/16 〜 22℃
- スウェーデン人の「心の故郷」と呼ばれる中部ダーラナ地方に入ってきました。 ファールン大銅山では、オレンジ色のヘルメットとポンチョを羽織り、銅山の地下70メートルまで降りて行きます。当時の坑夫さん達の興味深い話を聞きながら階段でどんどん降りていくと、「あ〜、帰りはこの分登らなきゃなぁ」と不安になりましたが、帰りは楽々エレベーターで運んでくれて助かりました。洞内には皇族の方々のサインも残っていました。 シリアン湖湖畔にいくつか町や村が点在するので、見学しつつ、スウェーデンのお土産として有名なダーラナホースの絵付けもしました。 皆さん、黙々と作業をして完成品を見ると、スカウトが来るんではないかというくらい出来栄えのいいものから、馬をピンク色にしたかったのかしら?という出来栄えのものまで様々でした。全部並べて、大笑いしながら写真に収めました。
- オレンジのポンチョにヘルメットを被り、銅山の内部へと降りてきました。とても興味深かったですね。
- みんなで絵づけしたダーラナホース。出来栄えは様々で、笑えるものもありました。
- 5日目
- 6月16日/晴れ/14 〜 20℃
- 泊まっていたテルベリのクオリティーホテルデールガーリアは少し高台に位置しているので、シリアン湖の眺めが美しい所です。湖の際まで歩いて行くと、片道20分くらいかかりますが、朝から湖畔までお出掛けになった方も いらっしゃいました。 今日はシリアン湖畔のレートヴィークの町や、「インランスバーナン」の出発地となるムーラの町を見学しながら、列車の出発を待ちます。 駅に行くと、スーツケースを持った方々がたくさんいらっしゃって、出発を待っていました。 程なくして、白い車体と赤い車体の可愛らしい2両編成の列車がホームに入って来ました。私達の車両係のディビットがスーツケースを車両に積み込むのを手伝ってくれて、列車は動き出しました。 松やブナの林、そして時々湖が見えて来るエリアを列車は抜けていきます。 車両の最後部の運転席エリアでは後ろに流れ行く景色を眺めたり、運転手になったつもりの写真を撮ったりしました。
- シリアン湖にかかる木道。歩いて湖に囲まれたエリアまで行ってみました。
- インランスバーナン=内陸鉄道 今日から1泊2日の列車の旅ですが、寝台車はないので、途中はホテルに泊まります。
- 6日目
- 6月17日/雨→くもり/13 〜 18℃
- エステルスンの町のホームで昨日の続きの列車を待っていると、雨がボツボツと落ちてきました。 大慌てで、昨日と同じ赤い車両に乗り込み、列車は、ゆっくりと動き出しました。 今日も空いていますので、皆さん自由に席移動開始です。 今日は、トナカイの出没が2回あり、1度は列車が停止したので運転席にお邪魔して、皆様トナカイの写真を撮りました。 又、急遽、列車を乗り換えるハプニングもあり、皆様方にはご協力頂きありがとうございました。 列車でのお食事は、道の駅のようなレストランが一軒だけある、ホームもないところへと降りて行って頂きます。注文はあらかじめ、メニュー表を見て車掌さんに頼んでおくと作ってくれています。 それを列車から降りてきた人々が一斉に受け取り頂くのです。とても、良くできたシステムです。 赤字路線を出来るだけ列車の改造にお金をかけるとことなく、上手いこと周りを利用しているなぁと感心しました。
- 車と列車がどちらも渡れる橋。スウェーデンに2箇所あり、どちらもこの度の列車の旅で渡りました。
- 食事をする時には、道の駅みたいな食堂があるところで列車は止まりますが、ホームがあるわけではないのです。とてもユニークな仕組みでした。
- 7日目
- 6月18日/雨/13 〜 17℃
- 昨日の夕方に列車は北緯66度33分線を超えて、北極圏に入りました。イェリヴァーレのホテルにチェックインした後に御希望の方を募って、未だ高々と登っている太陽を撮影しに行きました。 もう少し低い所までは沈みますが、地平線の下に沈むことはない「真夜中の太陽」です。皆様と、住宅街や橋の上を歩いて散歩しながら撮影後、ホテルへと帰りました。 寝る前になっても外はとても明るいので、遮光カーテンを閉めて休みました。 今日はスウェーデンに来て初めての雨です。 「今日はいいのよ。今日は。」と言い合いながら、イェリヴァーレとキルナの町を散策です。 両町共に鉄鉱石の生産のために、町ごと別の場所に移動する工事が急ピッチで進められている最中で、この国の主幹産業が銅や鉄鉱石、錫であることを改めて実感しました。 夕方にアビスコ国立公園へと入りました。皆様明日はハイキングですから、お天気が気になって仕方がないご様子です。
- 夜の22時頃にこの太陽です。この後、太陽は地平線に対して平行に移動して、そのまま登って行きます。
- キールナの大聖堂。町は鉄鉱石採掘のために大がかりな町丸ごとのお引越しが行われているところでした。
- 8日目
- 6月19日/くもり→雨/12 〜 15℃
- 今朝のモーニングコールは火災警報でした。パンを焼く煙に反応したとのことでした。 今日はアビスコ国立公園のハイキングです。天気予報ではずっと雨でしたが、川沿いに王の道を歩き出したところ雨は降っていません。 時に石ごろごろの林の中の木道、時に視界の開けた場所を歩きます。途中、ガイドさんが薪で火を起こして、コーヒーを作ってくれました。 おやつにはヘラジカのジャーキーを頂きました。 皆様「どれどれ。」と摘まんでいらっしゃいましたが、「もう少しどうぞ」とお勧めしても、どなたからも手が伸びませんでした(笑) お昼の後はニューラ山にチェアリフトで登る予定ですが、午前中下から眺めていると、山頂駅が雲の中に隠れたり現れたりしています。雨がそぼ降り、チェアリフトは乗っている間に雲の中へと入って行きました。 頂上からは景色はお楽しみ頂けませんでしたので、ホットチョコレートやコーヒーを頂きました。
- 皆様の後ろ姿。先頭はガイドさんです。この度は途中でマキを使ってコーヒーを沸かしてくれました。
- アビスコ国立公園のミニグランドキャニオンと言われる所。川の流れを鉄道敷設の為に変えたりもしていました。
- 9日目
- 6月20日/雨/11 〜 16℃
- 今朝は朝早く出発なので、昨晩から空港のあるキールナのホテルに泊まっています。 ここは長期滞在する方用のホテルらしく、お部屋にはミニキッチンなどが設えてありました。 ここ、北極圏に来てから、食事はトナカイと鹿ばかりです。この度のツアー最後の食事はやっぱりトナカイでした。赤身で脂肪がないトナカイや鹿肉は欧米の方にはとても人気ですので、最近ツアーの食事にお目見えするようになりました。 そういえば、夕食を頂いたレストランに日本人の女の子が働いていました。 何故、こんな所に日本の方が⁉︎と思いましたが、夏はともかく冬はオーロラツアーでこの地を訪れる日本の方がまぁまぁいらっしゃるのを思い出しました。 本日はキールナ→ストックホルム→コペンハーゲン→成田と乗り継いで帰国です。 キールナの空港は小さくて、カフェひとつ、売店ひとつない空港でした。
- キールナのホテルで食べた、この度のツアーでの最後のお食事のデザートです。メインはトナカイでした。しばらくトナカイとジャガイモは見なくても良さそうです。
- 乗り継ぎの時間があったので、コペンハーゲンで運河クルーズにご案内しました。ニューハウンのかつての倉庫街はとてもカラフルです。アンデルセンもニューハウンが好きで、住んだ家がありました。
- 10日目
- 6月21日/くもり→晴れ/15 〜 23℃
- 最後の乗り継ぎ地コペンハーゲンでは、乗り継ぎ時間が4時間くらいあったので、ご希望の方を募って外に出てみることにしました。 最初は少しどんよりしていましたが、町の中心に着く頃には青空が見えていました。 ニューハウンから出る1時間の観光クルーズにご案内すると、船は色とりどりのかつての倉庫群が並ぶ運河を通り、人魚姫は後ろ姿でご覧頂けます。 空港に帰り着くと、残っていた方々も集まって来られて全員集合です。 スカンジナビア航空は行きよりも1時間弱短い飛行時間で成田空港に到着しました。 それぞれターンテーブルでご挨拶を交わして頂きながら、余った小銭を募金箱に入れたりして空港を後になさいます。 帰国後の夕食はトナカイとじゃがいもでしょうか? シャワーだけの日が続きましたのでお風呂もゆっくりとお楽しみ下さいませ。 まずはお疲れを取って頂き、次のご旅行の虫が騒ぎ出したら、又のお越しをお待ちしております。
- 途中で予定外にインランスバーナンを乗り換えました。乗り換えた後は1両編成の列車で終点を目指しました。
- 途中であったトナカイ。ギリギリ後ろ姿が撮れました。線路の上に現れたトナカイもいて、列車を止めてしまいました。
条件を指定して添乗レポートを探す
カタログや新聞に掲載のコース番号や国名・都市名、添乗員の名前などで検索いただけます。
※添乗員の名前で検索される場合は、名字と名前の間に全角スペースを入れてください。
ありふれたツアーでは物足りない。思い出に残る旅がしたい。クリスタルハート海外旅行は、そんなお客様の声にお応えいたします。イタリアやスペインなどヨーロッパから、アジア、南米まで豊富なツアーをご用意しております。