2018年3月13日出発ツアー添乗員レポート

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。

添乗員／栗本 航介（くりもと こうすけ）

この度は阪急交通社クリスタルハート「時を紡ぐ北スペインとポルトガル9日間」にご参加頂きまして誠に有難うございました。今回のツアーは１１名様と小さなグループでしたが、日本全国、様々な場所からのご参加頂き大変盛り上がっていたのではないでしょうか！？ポルトガルの名前の元になったポルトから始まり、巡礼地として有名なスペインのサンティアゴデコンポステーラ、ポルトガルの小さな街々、そして首都の美しいリスボンとその近郊を巡って参りました。残念ながらお天気には恵まれませんでしたが．．．ところどころ晴れ間がのぞいた際には絶景に出会えたのではないかと思います。今回のポルトガルのご旅行は添乗員 栗本航介がご一緒させて頂きました。

1日目

雨/12～16/ ℃

「リスボンは楽しみ、コインブラは歌い、ポルトは働く」と言う有名な言葉がありますが、まずは働くポルトへ。羽田空港国際線ターミナルにて皆様にお会いして、ルフトハンザドイツ航空にてドイツ・フランクフルトを経由して、ポルトガル第二の都市ポルトまで飛んでまいります。ポルトガルの語源は【ポルトゥス・カレ】カレの港と言う言葉から来ているそうです。またレコンキスタの中心地でもあったポルトに到着です。本日はクラウンプラザポルトにご宿泊でした。深夜の到着ではございましたが、２日間のご連泊ですので明日の荷物出しの心配もなくゆっくり休まれたのではないでしょうか？ホテルの目の前にはスーパーマーケット（残念ながら夜は閉まっていますが）、お部屋も広く使いやすいホテルです。

クラウンプラザホテル

ドンルイス1世橋

2日目

ポルトガル第２の都市ポルトの観光です。まずは世界の美しい本屋さん10選に選ばれたレロ・イ・イルマリオン書店。暴風雨の中の見学でしたが、皆さま入場されお写真もたくさん撮れたのではないでしょうか？そしてポートワイン工場「サンデマン」は改装が長引いたために、老舗のポートワイン工場「フェレイラ」にご案内！！２種のポートワイン試飲とセラーの見学をして頂きました。ポルトワインは歴史にも深く関わっていて、特にイギリスとの交易の中心となったものです。内部はひんやりとしていて大小様々な樽やヴィンテージワインが保管されておりました。そしてサンベント駅では歴史をテーマにしたアズレージョをご覧頂きました。午後の自由行動は各々過ごされ、ご希望の方は添乗員とドーロ川クルーズをお楽しみいただきましたね。

レロ・イ・イルマリオン書店

ポートワイン工場「フェレイラ」

3日目

ポルトの北東約６０キロのサンタカタリーナ山脈の麓に位置し、ポルトガルの建国の地としても知られるギマランイスの観光です。初代ポルトガル国王となったアルフォンソ・エンリケスが１１０９年に生まれた場所です。残念ながら本日も雨でしたが、カステッロとブランガンサ伯爵館をご覧頂いた後に、トラウル広場の壁に書いてある「ここにポルトガル誕生す」を見に行きましたね。そしてバスは一路スペインのサンティアゴデコンポステーラへ。途中ビーゴと言う海産物で有名な町にてご昼食。そしてスペインの国営ホテル、その中でも最も有名な大聖堂の真ん前に位置するパラドールレイエスカトリコスに到着です。ご散策を楽しんで頂いた後にパラドールでのご夕食を召し上がって頂きました。中には巡礼メニューのホタテも前菜で出てきました。

ここにポルトガル誕生す

パラドール内部

4日目

クリスタルハートならではのゆっくり出発１０：００に荷物をパラドールに預けての出発です。朝ごはんもチュロスや、カヴァ（スパークリングワイン）などあり素敵なところです。パラドールに隣接するオブラドイロ広場から徒歩での観光です。広場の正面（ホテルの前）に厳かな姿で建っているのが「サンティアゴデコンポステーラ大聖堂」です。花崗岩でできたロマネスク様式の聖堂で鐘楼は７０メートルにも達しています！！重厚な石組みの大聖内部はバロック様式の豪華な中央祭壇があります。まずは階段を上りサンティアゴの像の後ろへ、そして会談を下ると棺が安置されています。宝物館では素敵なタペストリーをご覧頂き、高台から街を一望しました！その後各自散策して昼食後にはポルトガルへと戻ります。そしてご宿泊はポルトガルの国営ホテル、最高の眺望を持つポサーダデヴィアナドカステロです。

サンティアゴデコンポステーラ大聖堂内部

サンティアゴデコンポステーラ大聖堂展望

5日目

２００メートルの高台より大西洋とルチア教会を望むポサーダを出発し、アヴェイロ川河口の潟にある水郷都市アヴェイロの駅舎で美しいアズレージョを見学しました。そして「コインブラは歌う」大学都市でありポルトに次ぐ第三の都市であるコインブラを訪れます。モオテゴ川沿いの丘に大学を中心として町は広がります。大学のすぐそばにあるレストラン・タベルナでご昼食。ミシュランのマークを皆さん写真を撮っておられましたね！そしてデェニス王の像に迎えられ、無情の門から大学内へ。もともとがジョアン１世の宮殿だった場所に大学があります。大学内部と「ジョアン５世の図書館」を見ました。地下には学生牢もありましたね。蔵書数１２万冊と言われ、本を守っているのが、虫を食べてくれる蝙蝠とのことです！！旧市街で日本に伝わった有名な砂糖菓子コンペイトウが売ってました。運転手さんはなんだそれはと言ってました。そして海に臨むナザレに。

アヴェイロの駅舎

ポサーダデヴィアナデカステロ

6日目

町の由来はキリストが育った地ナザレから一人の僧がマリア像を持参したことに由来するそうです。展望台からの眺めが素晴らしいのですが本日も雨。。。前日に観光しておいてよかった！そして中世の街並みを残すオビドスへ。ディニス王と共にオビドスを訪れた王妃イザベラは村の美しさに心奪われました。そして王が王妃に贈った村です。１８３３年まで王妃の直轄地として栄えました。周りの城壁が素晴らしいのですが、登ったら危ないですよー。そしてバスはいよいよポルトガル第一の都市リスボンへ。通常の観光では訪れない国立アズレージョ博物館でリスボン地震前の町のアズレージョがご覧いただけました。ジェロニモス修道院ではマニュエル様式をご堪能いただき、「パティス・デ・ベレン」でエッグタルトを食べましたね。ものすごい行列でした。夜は名門店「クルベ・デ・ファンド」でファドの哀愁に酔いました。

国立アズレージョ博物館

ジェロニモス修道院内部

7日目

いよいよ観光最終日です！まずはヨーロッパ大陸最西端。西経9度30分。高さ１４０メートルの崖の上にあるロカ岬です。霧が出ていたので心配されましたが、他に観光の方がほとんどおらず貸し切り状態でした。最西端到達記念の証明書もお渡しさせて頂きました。そしてパイロンが「エデンの園」と称えたシントラの王宮。１９１０年の共和制の宣言まで王家の夏の離宮として使われておりました。あいにくの雨でした豪華な内装をご覧いただきました！そしてなんと言っても皆さん楽しみにされていたのは【貸切トラム】でリスボンの街の中を滑走することではないでしょうか！！時折、車掌さんがトラムを降りて手動で進路変更していたのは印象的です。外から写真を撮られ、注目の的でしたね！終点のリベルタ市場でブラブラ。そして夕食は自由食。ホテル近くのレストランで皆さんで盛り上がりました！！

貸切トラムは赤色

リベルタ市場

8日目

いよいよ帰国日です。ホテルを出発してガイドさんと運転手さんと共にリスボンの空港へ！今回のリスボンを案内してくれたのが横木さん、現地ガイドさんは６日目にはディアナさん、７日目はお父さんのヴァスコさんでした。なんと言っても素晴らしい運転手さんジョセさん。初日から最終日まで安全運転で務めてくれました。ルフトハンザドイツ航空のチェックインは非常にスムーズに終わり、セキュリティー後はショッピングタイム！ただ飛行機が３０分遅れ！！果たして乗り継ぎは間に合うのか！？と心配しながら出発しました。乗り継ぎ先のフランクフルトではスタッフが待っており出国審査も無事終了。残念ながらビジネスクラスの方はラウンジでゆっくりする時間はありませんでしたが、無事羽田に飛び立つ事が出来ました。

ロカ岬「ここに陸尽き、海始まる」

リスボンの美しい街並み、ロジャ広場

9日目

フランクフルトより羽田空港に無事に皆様到着。 早々に荷物も出てくれました（乗り継ぎ時間が短かったため、荷物が搭載できているか心配でした）。 ９日間と短い間でしたがありがとうございました。天気には恵まれませんでしたが、皆さま和気あいあいと、とても良い雰囲気でポルトガルとスペインをお過ごしいただけたのではないかと思っております。またポルトガルにもスペインにも非常に魅力的な街がたくさんあります。今回の旅行の中では訪れなかった場所にもぜひ足を運んでいただければと思います。次回も阪急交通社クリスタルハート御利用ください。また世界のどこかでお会いできたら光栄です。大変ありがとうございました。

開拓者の碑