2018年2月15日出発 <キャセイパシフック航空利用>偉大なる建築美と世界遺産の島 インド洋の宝石スリランカ8日間
※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
2018年2月15日出発ツアー添乗員レポート
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- 添乗員/金光 早苗(かねみつ さなえ)
- 2004年12月26日、インドネシア・スマトラ沖でM9.0の地震が発生。その直後に起こった津波はインド洋沿岸の国々を襲い、死者・行方不明者は29万人に達したと言われています。そんな中、城壁に囲まれたゴールの旧市街は6mの津波から人々を守り、ひとりの死人も出さなかったそうです。スリランカは、私が添乗員になって間もない頃訪れた思い出の国。津波の被害が色濃く残るスリランカの子供たちを元気づけに行く旅だったはずが、現地の学校で沢山の笑顔に癒され、元気を貰ったのは私達の方でした。あれから12年、宿泊施設も食事も十分なものではなかったスリランカは、いまや欧米人気の観光地として大きく変わりつつあります。観光地として整うのは好ましい事ではありますが、都市化はその国が持つ良さまで奪ってしまう事があります。多少不便でも、スリランカの魅力を損なわないで欲しいと思わずにいられません。
- 1日目
- 2月15日/0/ ℃
- 成田空港→香港→コロンボ→ネコンボ(ジェットウイングラグーンホテル)キャセイパシフィックCX501便にて香港経由でスリランカコロンボへ。まるでショッピングモールのように大きな香港の空港は、旧正月の飾りでとても華やかに。ゆっくりラウンジで過ごされた方、ショッピングを楽しまれた方。コロンボ空港でガイドのローレンスさんと合流しホテルへ。ジェットウイングラグーンホテルは、スリランカを代表する20世紀の大建築家ジェフリーバワが最初に手掛けたホテルを、彼の弟子がバワのコンセプトを引き継ぎながら2012年リニューアルしたものです。天井が高く開放感があるとても素敵なお部屋。それ以上に開放感に満ちていたのがお風呂。なんと、お風呂とお手洗いが外にあるのです。もちろんちゃんと他の部屋から見えない工夫はされています。お風呂に入っている間に蚊の集中攻撃を受けるのでは?とドキドキしましたが、蚊に刺されることもなく、夜風を頬に感じながら気持ちよくお風呂に入ることができました。星空がとても綺麗でした。
- 香港空港で見た夕日
- ジェットウィングラグーンホテルで見かけた花嫁さん
- 2日目
- 2月16日/晴れ/22~25℃
- ★ネゴンボ→ダンブッラ(ヘリタンス・カンダラマ)国民の多くが仏教徒のスリランカで、ネゴンボ(ニゴンボ)の街はリトルローマと言われるキリスト教徒の街。街のいたる所で、聖母子像や聖人の像が見られます。スリランカでキリスト教を信仰している人のほとんどが漁村民。特にシンハラ人の漁民は、仏教の不摂生戒を守ることができないので、キリスト教に帰依している方が多いとも言われます。途中クルネガラの人工湖側のホテルでお手洗い休憩。綺麗な白鷺も見れました。藤崎様、美味しい宮崎のお菓子の差し入れ、ありがとうございました。昼食後、【世界遺産】ダンブッラ石窟寺院へ。2200年以上の歴史を持つスリランカ最大の石窟寺院は、高さ180mの岩山の中腹に作られました。全長約14mの涅槃仏や15~18世紀に描かれたフレスコ画をご覧頂きました。ジェフリーバワ建築の中で一番人気のヘリタンス・カンダラマに2連泊。夕食のビュッフェも種類が多くて選ぶのが楽しかったですね。食後のティータイム、自己紹介を通して皆様との距離がぎゅっと縮まった気がしました。
- ダンブッラ石窟寺院
- ホテルで行われていた民族舞踊
- 3日目
- 2月17日/晴れ/25~32℃
- ★ダンブッラ→シギリヤ→フルル・フォレスト・リザーブ→ダンブッラ(ヘリタンス・カンダラマ連泊)暑さが厳しくなる前に、午前中に【世界遺産】シギリヤロックへ。シギリヤロック中腹の岩肌に描かれたフレスコ画シギリヤ・レディ。肌の色や顔の作りの違いから、世界中の美人画を描いたのではとも言われています。多くの人が訪れすり減った階段は滑りやすく、ライオン広場や、高さ約200mの岩山の上に広がる宮殿跡までの階段移動で普段使わない筋肉がパンパンに。昼食後ホテルで一旦休憩後、ナショナルパークへ。昔はスリランカに4万頭以上いたと言われるスリランカ象は、ヨーロッパ植民地時代に激減し、現在絶滅危惧種に指定されています。今回、ナショナルパークで象の群れをジープから見ることができました!完熟パイナップルもとっても美味しかったですね。一般道を渡る象に大興奮!私達にとっては可愛い象ですが、村人達にとっては畑を荒らす困りもの。畑の中には、木の上に見張り小屋が造られ、象が入ってこないよう見張っています。夜は満天の星を満喫。ホタルや流れ星をご覧になったお客様も。
- シギリヤレディ(ポストカードより)
- サファリにて
- 4日目
- 2月18日/晴れ/28℃
- ★ネゴンボ→キャンディ(アールズリージェンシー泊)本日は、スパイスの産地として有名なマータレーのスパイスガーデンへ。古代ギリシヤやアラビアとも交易があったほど、質の高さで知られていたスリランカのスパイス。16世紀のポルトガル統治時代には香辛料貿易が莫大な利益をもたらし、19世紀からのイギリス統治時代にはプランテーション産業の中心となっていました。昼食後は宝石店でスリランカ産の宝石の採掘方法などを勉強。光り輝く宝石の数々に心が揺れましたが、今回は目で楽しむだけに。スリランカ中部【世界遺産】キャンディの仏歯寺はブッダの犬歯を収めるために17世紀に建てられたもの。側にはペラヘラ祭りの時に長きに渡り活躍した象のはく製が。ガイドさんは、このはく製作成に携わった5人の中のひとりだったそうです。キャンディアンダンスの最後を飾るのが火渡りの儀式。日本の火渡りの儀式では、足の裏に塩をつけ熱さを和らげているそうですが、それでも炎天下の砂浜を歩くぐらいの熱さは感じるとの事。キャンディアンダンスの踊り子はどうしているのでしょうか?
- 仏歯寺
- キャンディアンダンス
- 5日目
- 2月19日/曇り・晴れ/8~17℃
- ★キャンディ→ヌワラエリア→キャンディ(アールズリージェンシー連泊)昨晩何度か停電が。幸いにもホテルは自家発電があるので、大きな影響はありませんでした。スリランカでは日本の援助による水力発電が積極的に進められ、2000年には水力発電が約8割を占めていましたが、水力発電は降水量に左右されやすいという事から、現在電源構成は火力と水力でまかなっている状態です。本日は、英領時代からの避暑地としても有名な、スリランカで最も標高の高い地域にある紅茶の産地ヌワラエリヤへ。高品質の紅茶を生み出すには、昼夜の寒暖差が激しく霧の発生しやすい環境が重要です。1800年代英総督の邸宅として使われていたグランドホテルにて、お腹に優しいサイズのハイティランチを頂き、その後紅茶工場DAMROにて紅茶の製造過程と茶葉の違いについて学んだ後、美しい茶畑を少し散策しました。茶畑を走るシャクナゲ号。日本車=良い車なので、あえて日本語を消さずに残しているそうです。スリランカの人々の期待を裏切らない日本車を、これからも造っていって欲しいです。夕食のデザート、味噌味がしたとの事ですが、繊細な舌を持っていない私には全く判りませんでした。
- ヌワラエリヤの茶畑
- 茶畑を走るシャクナゲ号
- 6日目
- 2月20日/晴れ/23℃
- ★キャンディ→アフンガラ(ヘリタンス・アフンガラ)キャンディとお別れし、カシューナッツ・焼き物やバティックで知られている村々等を通りアフンガラへ。ガイドさんが途中立ち寄ってくれた果物屋さんで、マンゴーとバナナを頂きました。トロピカルフルーツの宝庫スリランカ。スリランカには20種類を超えるバナナがあるそうです。本日宿泊のヘリタンス・アフンガラホテルは、ジェフリー・バワが発案したプールと無限の海が繋がっているようなデザイン「インフィニティプール」で有名なホテル。残念ながら雲があってインド洋に沈む完璧な夕日はご覧いただけませんでしたが、プールの水面を彩る幻想的な空の色がとても美しかったですね。夕食はコロナビールが大人気でした。ホテルで行われたファイヤーダンスも迫力満点でした。
- ドライバーさん達もそろってハイチーズ
- ヘリタンス・アフンガラのインフィニティプール
- 7日目
- 2月21日/晴れ/32℃
- ★アフンガラ→ゴール→コロンボ(機中泊)美しいインド洋を見ながらゴールへ。この辺りは2004年のスマトラ沖地震による津波で大きな被害を受けたところのひとつ。津波を知らなかった住民たちは、突然波が引き、打ち上げられたエビなどを喜んで採っていたそうです。その後押し寄せる高波の事など思いもせず。14世紀にアラブ人の貿易地として発展した港町ゴール。その後ポルトガルに代わりオランダ・イギリスの支配下に置かれ、強固な城壁を建てるため地元住民は厳しい労働に従事しなくてはなりませんでした。その城壁が、高さ6mもの津波からゴールの旧市街を守り、城壁内では死者はひとりもでなかったそうです。昼食後は、忘れる事ができないサウナ列車の旅へ。列車の窓から見え隠れする海岸沿いの家々。願わくば、いつまでもこの海が穏やかでありますように。スリランカの実質的な首都であるコロンボでは、アメリカのホワイトハウスそっくりな市庁舎などを車窓でご覧頂きました。
- インド洋の夕日(列車の車窓より)
- 8日目
- 2月22日/0/ ℃
- ★コロンボ→成田空港 7日間ご一緒したガイドのローレンスさんとお別れし、キャセイパシフィック航空にて香港経由で真冬の成田空港へ。旅の最後をしめくくるゴールからコロンボへの列車の旅。外は30℃以上。扇風機を回してもサウナ状態の1等車。走りだすと気持ちの良い風が入ってくるものの、日差しの強さに汗びっしょり。そんな中声を荒げるでもなく、これも旅の思い出と受け止めてくださった皆様にどれほど救われたか判りません。厳しい状況に置かれた時、皆様から頂く温かい言葉と笑顔に多くの添乗員が救われています。皆様のその笑顔を、次の添乗員にも分けて頂けたら嬉しいです。8日間本当にありがとうございました。クリスタルハートのホームページやパンフレットを通して、私の事を時々思い出して頂けたら嬉しいです。またお会いできる日を楽しみにしています。
- サファリジープの前でハイチーズ
- ファイヤーダンス(ヘリタンスアフンガラホテルにて)
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