2018年2月23日出発 <全日空(ANA)利用>美しすぎる地中海ブルーに染まる島マルタ共和国7日間~マルタ島・ゴゾ島・コミノ島~
※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
2018年2月23日出発ツアー添乗員レポート
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- 添乗員/平井 春介(ひらい しゅんすけ)
- 今回の旅は大阪・東京・神奈川・埼玉からご参加いただいた13名様のグループでした。 今、注目のマルタ共和国をゆっくりと旅をする、全日空のブリュッセル線を利用したビジネスクラスのコースです。 マルタは小さい国で、EU加盟国28あるうち最小の国です。
- 1日目
- 2月23日/晴れ/9 〜 15℃
- 各地より成田空港にご集合後、まずはラウンジにて安らぎの一時をお過ごしいただきました。 全日空が拘りを持って導入したNH231便(B787-800)のビジネスクラスの席はプライベートな空間を重視した配列のシートです。 12時間のフライト予定でしたが、1時間も早くブリュッセルの空港に到着しました。待ち時間が長くて、早くホテルへ入りたいというお声がどこからともなく聞こえて来る気配を感じておりました。 その後は予定通り、マルタ航空でまずはマルタ島のルア空港に到着です。ここはマルタ唯一の国際空港です。何となく心配だったスーツケースも無事出て来て、ホッとしましたね。 遅い時間にホテルに到着し、朝からの長い一日は終わりました。 ホテルはセントジュリアンにあるゴールデン チューリップ ヴィヴァルディでした。
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旅の始まりはここから
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国民的人気ドリンクのキニー
- 2日目
- 2月24日/晴れ/11 〜 14℃
- ホテルを9時に出発し、まずは青の洞門へ。 現地ガイドは本日より5日目まで現地に精通したハルミさんです。 綺麗なアーチ状の洞門は真下に見えるものの風が強すぎて波が高い為、ボートは運休となり日を改め再チャレンジする事となりました。 すぐ近くのハジャールイム神殿を見学。ハジャー「岩」とイム「崇拝」に由来しており、マルタのヴィーナスと呼ばれる女神像が発見された古代遺跡です。 5日目の予定を変更し南端の漁村、マルサシュロックへ行きました。 ルッツと呼ばれるカラフルな小船には、船の安全を見守る目のお守りがデザインされていました。 この近くで歴史的な調印式が行われていました。米ソ冷戦の終結を宣言したマルタ会談は1989年12月2~3日に掛けて荒れる海上で調印式が行われ、44年間も続いていた鉄のカーテンが引き上げられ冷戦の終結宣言となりました。ゴルバチョフさんと初代のブッシュさんの記念碑もありました。 この日のランチはイムディーナの駐車場に面した「Point de Vue Restaurant」にて、野菜のクリームスープ、ローストポークと温野菜、アイスクリームでした。 イムディーナはかつての首都であり、中世の狭くひっそりした小路の多い城塞都市です。 そして町の外には庶民の住んだラバトの街があり、聖パウロの地下墓地を訪問。ここは古代ローマ時代に使われていたカタコンベ(地下墓地)が無数にあります。その昔エルサレムで捕らえられたパウロ(のちに聖人となる)を乗せた船が難破し、この洞窟に身を隠しながら布教活動をしたとの言い伝えからマルタでのカトリックの始まった場所と言われています。 その後、1980年に制作された実写版ポパイ(主役がロビン・ウィリアムズ)の撮影に使われたポパイ村の外観を見学しました。撮影後取り壊す予定だったそうですがマルタの人々が懇願して残す事となり現在まで人気のテーマパークとして使われています。一旦マルタ島を離れフェリーで30分のゴゾ島へ向かいました。 ゴゾ島では3日間担当する港町風のネーミングのジョナサンが運転手でした。 ディナーは看板のない、知る人ぞ知る?隠れ家的な「II-Wileg Restaurant」でドライトマトのペンネパスタ、車海老のボイル&辛口ピラフ、チョコレートケーキでした。 ピリピリソースで一味美味しくなりました。ホテルは周辺が静かなサンローレンツにある5つ星のケンピンスキー サンローレンツ リゾート&スパに2連泊でした。
- 展望台からの青の洞門
- ポパイの撮影が行われたポパイ村
- 3日目
- 2月25日/雨→くもり/12 〜 15℃
- 最初に行ったタピーヌ教会は、バチカン市国が認めたマルタでのカトリックの聖地です。1883年に農婦が聖母マリア様からの声を聞いたことをきっかけに、病気を治したり、疫病の流行った時も街は被害に遇わなかったりという奇跡が起こり続けたそうです。 チタデル(要塞)の大聖堂は建設の途中で資金難になり、クーポラ(円天板)を作成する事が中断され、苦肉の策で描いた絵のおかげで有名になり、ローマ法王まで訪れています。ここは伝統的なゴゾレースの編み物を伝承している場所でもあります。 その後、海水を使うゴゾの塩田へ行きました。ローマ時代から使われている天日塩の棚田ですが、冬は雨が多いので生産は主に雨の降らない夏の時期が最盛期です。 この塩で焼いた魚とか焼き鳥が食べてみたかったですね。 ランチはタ・フレンク「Ta Frenc」にて、ヤギのミルクで作られた豆腐のようにソフトな生タイプのゴゾチーズを載せたミックスサラダ、タコとじゃが芋の柔らか煮、フルーツカクテルでした。ここは、アンジェリーナ・ジョリーが脚本と監督を務め2016年に公開された「白い帽子の女」の撮影に使われてから、人気のフレンチレストランになったそうです。それにしても、この時の風は強かったです。 その後、ラムラ湾(赤砂のビーチ)を望む展望台と、カリプソの洞窟(ホメロスの叙事詩に登場するオデュッセイアが美しい妖精に7年間引き止められていた場所)に立ち寄り、最後の観光ポイントのジュガンディーヤ神殿へ行きました。ここは世界最古の宗教的建造物であり、また巨人女性崇拝の発祥地です。 現地ガイドのハルミさんを港まで送り、一旦ホテルで休憩しました。 せっかくのケンピンスキーホテルですから優雅にのんびりホテルライフも楽しんでいただくのも良いのではないでしょうか? ディナーは「II-Girna Restaurant」にてキャロットのクリームスープ、チキンのグリル&温野菜、自家製ティラミスでした。 ここは小さな家という意味のレストランでしたが、アットホームな感じで地元民に人気のレストランです。
- ローマ時代から引き継がれているゴゾの塩田
- 白い帽子の女の舞台となったレストランでのランチ
- 4日目
- 2月26日/晴れ/11 〜 18℃
- ゴゾ島には泊まらないと分からない地元の住民の持っている温かさを感じました。 ケンピンスキーでの朝食もゆったりと時間が過ぎていく感じで都会に住んで時間に追われる普段の生活と違い、貴重な滞在になったのではないでしょうか? 2泊のゴゾ島滞在もあっという間に過ぎ、再びマルタ島までフェリーで戻りました。 その後、スリーシティーズの狭い道路をミニコーチで回り、ガーディオラ公園見晴台からの景色を見て、聖ヨハネ騎士団がマルタに着いて最初に作ったヴィットリーザの騎士団の宮殿を重い鎧を着た気分?で散策後、港の「Don Berto Restaurant」でランチでした。ここでは、グリーンサラダ、マルタの海で育ったカジキマグロのグリル&フライドポテト&ローストポテト、バニラミルフィーユを召し上がっていただきました。 その後移動し、カルカーラの日本軍慰霊碑を訪れました。 戦争して良い事は何もないと実感しました。 猫のサンクチュアリーでは、どんな事情があったのか?深くは分りませんでしたが、そこにいた猫達は少なくともボランティアの人達に大事にされており安心しました。 その後、ホテルにチェックインし夕方まで休憩となりました。 夕食はベッカムも訪れたことのあるセントジュリアンズにある老舗の人気レストラン「バラクーダ」にて、海老のパッケリ(幅広の輪切りパスタ)と魚のグリル(オオニベ)or柔らかビーフステーキorラムのグリルとパンナコッタのデザートでした。 シーズン中はヨーロッパ人に大人気で満員御礼ですが、今回は日本のグループに大人気でお隣は何を食べているのか何故か気になりましたね。 ここは、素材の味を重視しシンプルに味わうメイン料理でした。 日本人は醤油を使って何でも美味しく食べられるから恵まれていますね。 ホテルはヴァレッタの入口まで徒歩圏内で行けるフロリアーナに建つ5つ星のグランド エクセルシオールに2連泊でした。
- 猫の楽園
- 騎士団達が住んでいたヴィットリオーザの路地
- 5日目
- 2月27日/晴れ/11 〜 17℃
- 朝一番で2日目に予定していた青の洞門に向かいましたが今日も船は出ないとの事。ですが再びのチャンスがもう1度訪れ皆様の強運に掛ける事になりました。 気を取り直して世界遺産の街に指定されている首都・ヴァレッタの観光です。 アッパーバラッカガーデンで、広い湾を守る為に設置された大砲と、昨日訪れた対岸のセングレアの見晴台を対岸から見渡しました。ここからの眺望を見て感動の余り涙を流された元アイドルの演歌歌手がいた事で大変有名になった場所です。 更に騎士団によって建てられた聖ヨハネ大聖堂では、騎士団を構成する八つのグループの礼拝堂と、当時ローマで活躍していたにも関わらず重大な罪を犯しマルタ騎士団を頼ってマルタに流れ着いたカラヴァッジォが残した特に有名な「聖ヨハネの斬首」が今年から自分の写真に納められる事になりました。この作品は自分の罪を絵に表現したのでしょうか?とにかく怖いくらいリアルに描かれております。 そろそろのランチはマルタで一番古くから営業している(1837年創業)カフェ&レストラン「Caffe Cordina」にて、ブルスケッタ(カリカリパンのおつまみ、ひき肉を肉で巻いて煮込む家庭料理のブラジオリ、地元で採れるなつめやしを使ったお菓子でした。 食後はすぐ近くの騎士団長の宮殿と武器庫を見学しました。 ここはナポレオンに攻め込まれるまで21代にも及ぶ騎士団長が使用し、現在は一部がマルタの大統領の執務室や政府機関の建物として使用されています。 昨年は1月から半年間EUの議長国を務めていましたので、会議場にも使われていました。 そして武器庫には6000点にも及ぶ武器や鎧が集められていました。これらは高価な物なので持ち主が不在になると共有する為に国にすべて納められました。 夕食までフリータイムでしたので、添乗員は希望される方と国立考古学博物館へ行き巨石神殿群で発見された石像の数々を見に行きました。マルタのヴィーナスは謎に包まれたままですが、ミステリーがあってこそ人を引き寄せるパワースポットだと思いました。 夕食はマルタで最初の首都イムディーナの5つ星ホテル「The Xara Palace Relais&Chateaux」内のレストラン「De Mondino」にて、タコのカルパッチョ、クロダイのグリル、ラズベリーマカロンタルト、コーヒーorティーのメニューでした。ここは17世紀の宮殿をそのまま利用しています。あのレストランは当時何に使われていたのか気になりますね? イムディーナの夜の街は中世の時代そのままが再現されているかの様です。
- アッパーバラッカガーデンからの眺め
- 騎士団の為に造られた黄金に輝く大聖堂内部
- 6日目
- 2月28日/晴れ/12 〜 17℃
- 午前中はフリータイムでしたので、それぞれの予定で過ごされました。 添乗員はシャトルバスでヴァレッタにお客様と行きましたが、10分ほどの滞在でした。 空港でのお手伝いをするアヤコさんも合流しホテルを早めの12:00に出発しました。 青の洞門クルーズに再チャレンジです。ここ最近は朝から風があり運休が暫く続いていたそうです。ですが、皆様の強い願いがいよいよ叶えられる日がやって参りました! 今日は船が出ていると聞いた時からワクワクはしましたが、同時に強くなって来た風が再びの不安材料でもありました。ともかくザップンザップン揺れる中、透明に輝く海と洞窟、洞門(今回はターコイズブルーとエメラルドグリーンの2色)をご覧いただけました。最初に見る予定が一番ラストになりましたが、色々見所はあったにせよ今回のハイライトは大海原に繰り出す騎士団のつもりで乗った、あの青の洞門クルーズではないでしょうか? 空港にて黙々と運転してくれたドライバーのクリスさんとお別れし、マルタ航空でブリュッセルへ向かいました。 行きは時間がかなりありましたが、帰りはラウンジでの滞在はあっという間に過ぎ搭乗時間が来てしまいました。 定時運航にとても力を入れている全日空ですが、今回もほぼ予定通りの出発となりました。 ビジネスクラスの食事や寝心地はいかがでしたか?
- 7日目
- 3月1日/晴れ/17 ℃
- 全日空232便は16:15に成田空港に無事到着となりました。 〈添乗員からのお礼の言葉〉 今回は2日目~6日目のスケジュールで1日あたり平均10730歩のペースで来たので、食べて良く運動された健康コースではないでしょうか? 不安定な天気にも関わらず不思議なくらい傘を使う事がなかったですね。 時差に慣れた頃、また参加者の皆様も話が弾み出した頃にお別れとなってしまい残念ですが、旅行という共通の思い入れがあれば、次に再会出来る日もあると思います。 お気に召したコースを選び、ぜひまたご参加下さい。皆様の思い出に残るご旅行になるよう、スタッフ一同は快くお手伝いさせていただきます。 個人的な意見が文章が含まれておりますが、感じた事をそのまま表現したまでですのでご容赦ください。 今回はマルタの旅行にご参加いただき、ありがとうございました。
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