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2018年2月6日出発 青い街シャウエンとリアドとサハラ砂漠に泊まるモロッコ10日間

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。

2018年2月6日出発ツアー添乗員レポート

※当レポートは現在募集中のツアーと内容が異なる場合がございます。
添乗員/福田 加代子(ふくだ かよこ)
皆様ご参加ありがとうございます。実は今期最初で最後のモロッコツアーだそう。今後もっと多くの方々にご参加頂けるよう、まずは今回ご参加下さった皆様にモロッコの楽しさを伝えたいと思います!10日間どうぞよろしくお願い致します。
1日目
2月6日/晴れ/5℃
成田空港よりエールフランス航空にてパリ経由でモロッコへ。早朝から家を出て来たものの、パリの大雪に伴う機材到着遅れで2時間の遅延が確定。乗継は問題なくできるとの事で予定通り出発することに。お待たせするお詫びとして、航空会社よりミールクーポンが出ました。せめてものお食事、楽しんで頂けましたでしょうか?13:15成田を出発し(予定出発時刻11:10)パリに17:55到着。(予定到着時刻15:50) 約1時間半の乗継後、モロッコの首都ラバトへ3時間ほどで到着。入国や両替を済ませてホテルへ。すっかり深夜になってしまいましたが、明日からの移動に備えて少しでもお休み頂けますように...長旅お疲れ様でした。
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成田空港搭乗口
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雪のパリ シャルル・ド・ゴール空港
2日目
2月7日/曇時々雨/0〜5℃
ラバトからティトゥアン(世界遺産1997年)へ。町は1305年頃マリーン朝により築かれましたが、1400年頃スペインのカスティーリャ王国により海賊行為の報復として破壊、1492年スペインのレコンキスタ(国土再征服運動)終結に伴い、土地を追われたイスラム教徒らによって再建されました。711年アラブ人はモロッコからジブラルタル海峡を渡ってイベリア半島を制圧後数世紀に渡って支配、その後15世紀になるとレコンキスタ完了に伴いヨーロッパの列強がジブラルタルへ侵攻。地中海と大西洋を繋ぐ軍事的に重要な海峡は、現在でもモロッコ側の海峡の町セウタはスペイン領、対岸のスペインの一部はイギリス領となっています。続いて向かったのはリーフ山中標高564mの青い町として近年日本で人気急上昇のシェフシャウエン(シェフ=見る、シェウエン=角→背後に聳える二つの山から)。やはりジブラルタルに程近いこの町もレコンキスタ以降、難民としてやってきたイスラム教徒やユダヤ教徒によって作られました。当初家々のドアは各々が信じる宗教の聖なる色(イスラム=緑、ユダヤ=青)で塗られていましたが、その後宗教を問わず、空や水を表す青で壁も塗るようになったそう。一説では虫除け効果もあるとされています。お泊りは街を見下ろす丘の上のリアド、Dar Echchaouen にて。夕食を終えてお部屋で一息...と思ったら停電!幸い比較的早く復旧しましたが、まだまだインフラ整備が遅れているモロッコ、お騒がせしました!!
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青い町 シャウエン
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青い町 シャウエン
3日目
2月8日/晴れ/−2〜10℃
一路フェズ(世界遺産 1981年)へ。旧市街のメディナはまさに巨大迷路!迷子を出さないように現地のアシスタントが道案内で同行するほど。入り組んだ狭い路地にはびっしりと店や工房が並び、人、荷車、ロバ、バイク...あらゆる物が行き交い、何世紀も前から変わらない日常がここにはあります。フェズは7世紀、モロッコ初代王朝のムーレイ・イドリスによって築かれました。彼の眠る廟は聖地となり、旧市街で最大のカラウィンモスクと共に毎日多くの人が訪れます。アッタリーン神学校は中庭を配した典型的なイスラム建築で二階は寄宿舎となっていました。当時は貧しい家庭の男子が将来いい職に就く為に入りました。モロッコでは今も多くの職人が昔ながらの技法で工芸品を作り出し伝統を守っています。中でもフェズのタンネリは皮革のなめし染色工場としては国内最大。ニオイが気になるのでミントの葉を嗅ぎながら見学するのがモロッコ流。
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フェズのタンネリ
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フェズ旧市街
4日目
2月9日/晴れ/0〜10℃
フェズはモワイヤン(=中)アトラスの北麓の町。今日はモロッコ中央を横断するアトラス山脈を2つ越えて南のサハラを目指します。アトラス山脈には毎年必ず雪が降りますが、今年は特に多いそう。予定のイフレン経由の峠は雪でクローズ!山の天気は下り坂...もう一つのルートに変更して峠が閉まる前に大急ぎで向かいます。なんとか峠の通行止めは免れたものの、2番目の峠の渋滞で約1時間の足止め...まさか雪に悩まされるとは!モロッコ=アフリカ=砂漠=暑いっ!!とイメージしていて、こんなトラブルを予想していなかった方も多いのでは?4WDに乗り換えたエルフードは、現王朝アラウィー家の出身地リッサニにもほど近い砂漠の玄関口。私達は更に車を走らせ、砂漠の町メルズーガへ。長い移動の一日でした。
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アトラス山中の峠
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アトラス山脈
5日目
2月10日/晴れ/0〜15℃
日の出鑑賞のため暗い内から4WDで出発。ラクダステーションからラクダ組と徒歩組に分かれ、日の出ポイントまで約30分。最後は小高い砂丘に上がり太陽を待ちます。夜は満点の星空、そして太陽が出ると砂丘が輝き出し、風紋や影とのコントラストが鮮やか。どこまでも果てしなく続くサハラはとてもキレイで神秘的、そして迷い込んだら抜け出せない地獄のような一面もあります。砂漠と言ったらやっぱりラクダ...絵になります!!砂漠の厳しい環境に適応した彼らは、サハラを行き交う人や物を何世紀にも渡って運んできました。ホテルに戻って朝食後に4WDで再出発、エルフードからはいつものバスで移動し、トドラ渓谷へ。 途中、伝統的な地下水路のカッターラに降り立つと生後4日の赤ちゃんラクダが迎えてくれました!カワイイ〜♡右手にモワイヤン(=中)アトラス、左手にオート(=高)アトラスを見ながら乾燥した高原台地を走って行きます。今日の最終目的地ワルザザードまでのこのルートは別名「カスバ街道」とも呼ばれ、道中の集落には町の有力者のカスバ(=要塞、砦)と呼ばれる家が建ち、4隅に4つの塔を持つ堅固な作りが特徴です。そして所々で川となって流れ出した山の雪解け水は渓谷を作り、そこに人が集ってオアシスを形成、農業を営んで暮らしています。これらの川は海へ届く前に砂漠に吸収されて消えてしまう、まさに幻のオアシス。トドラ渓谷もその一つ。奥へ進むと切り立った崖が迫り、ロッククライミングの聖地ともなっています。
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サハラとラクダ
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サハラの朝日
6日目
2月11日/晴れ/ 0〜17℃
ワルザザードからバスで40分程のアイト・ベン・ハッドゥ(世界遺産 1987年)はクサル(カスバと同義で使われる)と呼ばれる要塞化された集落。町がこんな形になったのは部族同士の争いや川の氾濫に伴う破壊を経た結果。小高い丘に集落を移して城壁で取り囲み、一番高い所には食糧や宝物を収める倉庫を作り、そして入り組んだ路地が侵入者の行く手を阻むよう計算されています。数年前までは橋もなく、川の石を渡ってしかアクセスできませんでした。遠くにはアトラスの雪山も望めるここは映画のロケ地としても有名。「アラビアのロレンス」、「ソドムとゴモラ」、「グラディエーター」等々が撮影され、ワルザザードの撮影スタジオと共に、世界中の映画がここで作成されています。昼食後はアンチ(=小)アトラスを越えて北側のマラケシュへ。今日は今回の旅で最も高い2260mのティシュカ峠を通過。ここも数日前は雪で通行止になったそう。無事に通過しホテルにチェックインして再出発。市内レストランでの夕食後はファンタジアショーへ。モロッコ各地の賑やかなベルベル民族舞踊の後、外のグランドで迫力満点の騎馬ショーがスタート!長い1日、深夜までお疲れ様でした。
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アイト・ベン・ハッドゥ
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ティシュカ峠
7日目
2月12日/晴れ/ 5〜17℃
アトラス最高峰4167mのツブカル山はモロッコの最高峰でもあり、アフリカ大陸ではキリマンジャロ(5895m)に次いで高い山。そんなツブカル山を望む町マラケシュ(世界遺産 1985年)では連泊、そしてのんびりと終日観光。町のシンボル、77mのクトゥビアの塔は12世紀ムワヒッド朝時代の建物で、この時代に城壁や灌漑水路、畑など重要な建設工事が多く行われ現在も使われています。フランス人デザイナー、イブ・サン=ローランが愛したマジョレール庭園からスタート。フェズと並び歴代王朝が都とした町。サアード朝の墳墓群は16世紀の王家の墓、バヒア宮殿はアラウィー朝の宰相が建て、最も愛した妻バヒアに捧げられた私邸。ここからそのまま歩いてメディナへ。スークを抜け、ジャマエルフナ広場近くでランチ。広場は夕方以降が最も活気溢れる時間。一度ホテルへ戻って休憩後、日没に合わせて出直します。「ジャマエルフナ広場の文化的空間」の名で2009年に世界無形文化遺産に認定された広場はその昔多くのキャラバンがやってきた場所。日が落ちると数々の屋台、物売り、大道芸人(猿回し、ヘビ使い、水売り...etc)らが続々と登場、それらに群がる人々で活気に溢れ、混沌とした賑わいは毎晩深夜まで続きます。
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クトゥビアの塔
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ジャマエルフナ広場
8日目
2月13日/晴れ/5〜18℃
モロッコ最大の500万人都市カサブランカは16世紀に町を建て直したポルトガル人が名付け親。古い町の名前はフェニキア語で丘を意味するアンファ。大西洋岸のこの町は古くから交易で栄え、現在でもアフリカで3番目の規模の港を有し、モロッコ経済の中心地です。町の名前はハリウッド映画「カサブランカ」のヒットで世界的にも一躍有名になりました。そんなモロッコを代表する町に相応しいシンボルを...と建てられたのがハッサンⅡモスク。広場を含めると最大収容人数は105,000人、高さ210mのミナレットは宗教的建造物としては世界最高!モロッコ中から集められた職人による伝統的な装飾と最新鋭の技術が導入された近代的なモスクは海の上に建つデザインとなっています。そんなスゴいモスクなのに、世界では13番目の大きさだと言うから驚き!ちなみに世界一のモスクはインドネシアにあるそうな...
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ハッサンⅡモスク
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大西洋とハッサンⅡモスク
9日目
2月14日/晴れ/5℃
カサブランカAM7:20発パリ行きにて帰国の途へ。早朝便の為、暗い内にホテル出発です。往路は真っ白だったパリの雪も解け、スムーズに乗り継ぎ帰国する事ができました。モロッコでは日本語ガイドが希少な為、英語ガイドのタジさんと私の拙い通訳でのご案内となりましたが、どうか皆様にこの国の魅力が伝わっていますように...そして雪にも渋滞にも負けず、毎日長距離そして長時間の運転を頑張ってくれたドライバーのアブドゥルさん。頼もしい2人と、そして皆様のご協力に支えられて、無事にツアーを終えることができました。まだまだこれからの国モロッコ、インフラ整備の遅れなど皆様にご不便もお掛けしましたが、それも楽しい思い出の一つとなっていますように...この度はご参加頂き、どうもありがとうございました!
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パリ シャルル・ド・ゴール空港
 

旅はもっと、おもしろい。
阪急交通社クリスタルハート

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