みなさーん!お元気ですか?
ようやく桜の便りがちらほら聞かれる季節になってきましたね。
寒い冬ともお別れです。
春は生命が生まれ変わり、新しい息吹きが蒸れた匂いで道端、山々に香ります。
気分一新、楽しいことがやってきそうな予感です。

でもこういう気候が不安定な時期は体調を崩しやすいですね。
くれぐれも風邪など召されませんよう!


日本で風邪をひいてお医者さんに診てもらうと
「はは〜っ 風邪ですな。今晩は温かいおかゆや雑炊など、消化の良いものを食べてあったかくして寝なさい」って言われますよね。
これがイタリアだとどうでしょうか?
イタリアのお医者さんは"ドットーレ"といいますが、風邪の患者さんにはこういうそうです。
「はは〜っ 風邪ですな。(ここまでは同じ)今晩は、ヒレステーキでも食べて温かくして早く寝なさい、サルーテ!チャオ!」
???
ヒレステーキ???


そうなんです。イタリアではステーキは(特にヒレ)は身体に優しいさっぱりした食べ物と見られているんです。
イタリア料理はオリーブオイルたっぷりですね。
味付けも濃く、疲れた体には少々負担が重いです。
イタリアのステーキは基本は炭焼きで味つけも塩コショー。
それにレモンをかけるくらい。
ゴテッとしたソースはあんまり使わないんですね。
素材の味を活かしたとってもシンプルな料理です。
だからさっぱりしている身体にいいと言うわけです。
まあ子供の頃から肉食文化に馴染んだヨーロッパだからこそとも言えるでしょうが。


えっ?イタリアでは日本の雑炊のような食べ物はないかって?
えっへん、ありますよ
トスカーナでは、古くて固くなったパンをトマトソース、野菜、
豆などとじっくり煮込んだ「リボッリータ」という食べ物があります。
冬場には身体があったまること請け合いの料理です。
でもトスカーナ人はこのリボッリータにたっぷりのオリーブオイルをかけて食べるんです。
たぶんヒレステーキの方があっさりしてるかも・・・
食文化の違いって面白いですね。


それでは今回も多数いただきましたお客さまからの声を
ご紹介します。


*阪急お客さま新聞ありがとうございました。拝見させていただきながらこのように心の通じ合う新聞を発行されている阪急さんはやっぱり素敵・・。と又ファンになりました。私は大の阪急ファンなのです。なぜって企画された行程を添乗員さんの心遣いで楽しい
旅となり満足度百%です。体力に自信のあるうちにと海外に足を伸ばしております。添乗員さんに感心し、感謝しながらもいつも心地よい疲れとともに帰宅し、次はどこにと心を弾ませております。(T・W様)


→旅行が楽しかったかどうかの満足度には添乗員が大きく影響してきます。
添乗員は「自分の家族やお友達を旅にお連れする気持ちで添乗をする」ことをめざして頑張っています。


*「ないしょ話」この言葉はなぜかわくわくと子供になります。イタリアのお話沢山お聞きしたいです。言葉が出来ないので、旅行中は添乗員さんのお世話に感謝しております。連れ合いが仕事ででられないので絵の仲間三人を誘ってコース番号L一九四の三月に出掛けます。私は、四回目の二人は、三回目の一人は、飛行機が苦手で初めてで言葉が通じたらさぞ楽しいでしょうが・・・。老女四人がボンジョルノ・グラッチェを連発してくるつもりです。それからご遠慮なくと書かれていたので「その八」ありましたら送ってください!(匿名希望)


→そうです そうです 何事も経験ですよ。失敗しても全然恥ずかしくありません。
一生懸命イタリア語を話そうとする日本のお客様をイタリア人はとっても喜びます。
体験は宝です。きっと良い思い出になると思いますよ。


*今回は阪急さんヨイショの意見ばかり。阪急ファンなら誰しもがヨイショの気持ちを持ち合わせています。私は敢えてそれをしません。なぜなら、できる範囲内でこちら側の要望を提案してこそ真のファンだと思えるから。R・Yさんの「一人旅応援コースを本格的に増やして欲しい・・」大賛成!最近は皆さん多くの旅をしていて自分が行きたいところ、必ずしも友達も行きたいとは限りませんし、私のように一人暮らしの人も増えています。一人部屋を確保するのは難しいと思いますが、(特に温泉地)阪急さんの努力を期待しております。(M・I様)


→温かいお言葉ありがとうございます。「一人旅応援コース」は以前に比べてかなり増えてきているのですが、皆様にはまだまだ伝わっていないようです。仕入れと価格バランスを調整しながらもっと対象コースを増やせるよう働きかけて参ります。


*一月二四日早朝の大宮onライナーに乗り込んだとたん声を掛けられた、○○さんだった。忘れもしない二〇〇四年十一月に行ったトルコの旅添乗員である。私の人生で二十六回目の海外旅行でお世話になった添乗員がその数いらっしゃるのに再会できたのは、今回が初めてである。この時計は十一日に泊まったヒルトンホテルで買った、その時ジーンズを買うのに、彼女に手伝ってもらった事と話は尽きなかった。同行した皆さんに賀状を頂いた。○○さんの書道展に行きました。○○さんは旅行のビデオを送ってくださった。見ず知らずの私たちを強い絆で結んでくれた旅に感謝します。(T・S様)

→旅の楽しさにはこういう醍醐味もありますね。
行って見て食べる旅からふれあう旅、共感する旅へ・・・。旅は本当に人を元気にするパワーを持っています。そんな旅に携わる仕事をできる私達は幸せです。ありがとうございます。


*東欧から帰ってお土産の整理中にメール便、いつもだと郵便受けからはみ出す大きさの封筒なのに小さな封筒、初めて目にしてなんだろうと片付けもほっぽかし読みきりまで三十〜四十分。みなさん阪急さんの大ファンのようで・・。そういう私もそうなんです。旅行中での仲間でお友達になり、またの機会にご一緒したいとか、お手紙のやり取りで又、次も阪急で・・・。そして、私の友人たちにもパンフレットまわし読み、みなこのような結果は、阪急さん、社員、スタッフの皆様の努力、そしてこれで良いということのない、たゆまない熱意のおかげだと思っています。私は、必ずアンケート書かせていただいていますが、必ず苦情を見つけて価格安だけではないと信じています。この次はカレンダーの一、二、三月のモンサンミッシェル目指しています。添乗員さんのことも書いて下さい。期待わくわくです。ちなみにコーヒーを飲めない私は、イタリアではどこへ行ってもカプチーノでした。(Y・T様)


→阪急のお客さまは前向きで元気な方が多いと添乗員からもよく聞きます。私たちもとてもうれしく思います。まだまだ未熟な私たちではありますが、皆さんの声に支えられこれからも前向きに進んで行きたいと思います。


*社員のないしょ話その十一で、私たち社員一人、ひとりがどういう思いで旅をつくっているのか、今後どうして行こうと思っているのか・・旅行業界の事情まで含め紹介していく・・。又、"ユーザーから旅を作っている社員の顔が見えにくい・・"という善意の姿が素晴しいと思います。そういう謙虚な形を取っているので、この新聞発行に共鳴するのです。もう一つ要望していたことが、実際に実行されたことです。それは、新聞広告にもあるよう、宿泊するホテルの位置を地図案内付きで載せていることです。(YM--RT986-204)約束の二人でいくら、見学コースの概要、価格が定番であったが、今回は希望通りに地図入り変更便まで説明している。初めて利用する人のみならず、リピーターにとって特に活動範囲が分かるので、ありがたいことです。ユーザーの立場、目線、で企画したことが明白です。(素晴しいことです。)今後検討していただきたいことなのですが、四万九千円プライスで一人部屋追加料金が、二万四千円となっていますが、もう少し一人追加料金を半分でなく、一万円ぐらいにしてもらいたいのですが・・offシーズン適用でよいのですが、企画努力でお願いしたい。(R・Y様)


→ありがとうございます。まだまだホテル地図の掲載できるコースは限られており、ここまで褒めていただいて逆に恐縮してしまいます。「できるところから少しづつ」の精神で今後ともやってまいります。「お一人部屋追加代金が高い」というご意見も多くいただいております。これに関しましては仕入れの問題もあり、簡単には実施できないのが実状です。ただ部分的には「お一人部屋参加料金半額の出発日」など設定しているコースもありますので検討してみてください。


*十二月エジプトツアーに参加しました。トラピックスの信頼性は二度の利用で益々高まっており、次はどこにしようをトラピックス倶楽部を見ながら考えておりますが、申し込みの時期により、価格が違う事がわかります。なぜだろうと疑問に思っております。例えば、悠久のエジプト大周遊ですが、十四万九千八百円からだったが、十三万九千円で表示された時があり、その価格で参加しましたが、どうしてだろうと不思議に思っております。安いことは望むところですが・・・・。(D・K様)


→商品の価格を下げる場合の理由は大きく分けて2つあると思います。ひとつは商品が好調に売れて仕入れ値などを下げることができた時。もうひとつは予想ほど売れない時、利益を削って販売を強化する時。ケースバイケースですが、トラピックスの商品で間違いなく言えることは、例えば同一出発日が最初149,800円で募集されていたものが139,000円に値下げされた場合、149,800円の時に購入されたお客様も平等に139,000円に値下げいたします。又 値下げしたからといって品質が下がることもございませんのでどうぞご安心ください。


*他社のツアーでモロッコに行って帰ってきたら「お客さま新聞」が届いていました。なぜ他社を選んだかというと、私は朝早いのが弱いのです。それで、早朝出発になるかもしれない阪急さんを避けてチョイスしたのですが、カサブランカ出国が七時五十五分だったのです。最後のスケジュールを頂くのが、十日前なのでキャンセルも出来ないところがつらいですね!しかもサハラ砂漠の朝日を見るための早起きは覚悟納得の上ですが、もう一日五時起きの日があったりしてパンフレットからは、読み取れないものが多々あるのですね!これだったら正直に早朝出発もありと紹介してくれている阪急さんでよかったのに。ホテルも同じで値段が高い他社にした意味がありませんでした。ちなみに他社はアーモンドの花畑を紹介していましたのもチョイスした理由ですが、阪急さんのパンフレットには一行も紹介されていませんでしたね。パンフレットを比べて選ぶ私たちはどうしたらいいんでしょう?六月にギリシャの島に二、三泊する旅を予定しています。(K・C様)


→弊社では、お客さまに大してデメリットになる事(早朝深夜発着、移動時間など)は極力パンフレットの段階から正直にお伝えするように心がけています。良いところだけアピールして、参加後お客様をがっかりさせてしまうというやり方は結局お客様の信頼を失うことになると思うからです。まだ完璧にできていると胸を張って言える段階ではございませんが、以前に比べずいぶんわかりやすくなったというお声もいただくようになりました。車のパンフレットのように性能がひとめでわかるパンフレット作りをめざして参ります。


*この新聞良い企画だと思います。人気添乗員の件、私も同感です。アンケートに書いたことがあるのですが、他の人の意見が読み取れてとても身近に感じられます。十七年十月に南アフリカのツアーに参加したのですが、いつも各国から絵葉書を出すのが帰国してからの楽しみの一つです。ヨハネスブルグで出したものは届いたのですが、ジンバブエからのものが届きません。郵便を出したかどうか確認をしてほしいと阪急に頼みましたが対応がよくありませんでした。又、エジプトへ行った時も冷蔵庫の中の物に手をつけていないのに請求されました。他の部屋の人も何人か請求されていました。何も飲食していないので添乗員さんがきっぱり応対して下さいましたが、二連泊なのでルームメイトさんらしいです。(S・T様)


→弊社スタッフにまずい対応がありましたようで大変失礼致しました。ホテルに頼んだ絵葉書が届かないというお声はいただくことがございます。
せっかく書かれた思い出のお葉書が届かない無念さはいかばかりのことでしょう。弊社は現地手配会社などを通じて確認はしておりますが、実際に投函したかどうかを追及することは証拠がない限り難しいのが現状です。(その国(都市)の郵便事情にの悪さに起因する場合もございます。)弊社は冷蔵庫の計算ミスも含め、そういう事例の多いホテルを使用禁止にするなどの対応をしております。コースによってできる場合とそうでない場合がありますが、可能であれば街なかで切手を買って頂き直接ポストに投函されるのが確実かもしれません。ちなみにイタリアの郵便事情も非常に悪いです。(以前よりはずいぶん良くなったようですが)イタリアの郵便局員は態度も横柄で無くなっても全く悪びれた様子はありません。ほんと腹が立ちます。と言っても結局諦めるしかないのですが・・・


*イタリア「ホンモノを見る目」のエッセイ同感でした。日本人とイタリアの際立った相違点が小気味に語られていて胸のすく思いがしました。エッセイを読んで思い出した旅があります。今から十五年前に二ヶ月にわたってヨーロッパに行ったことがあります。中でも印象的だったのは、ロンドンの大英博物館でホンモノに触れる楽しさを味わえたことです。千万点にも及ぶ膨大な収集品の素晴しさ、そのすごい迫力にビックリさせられました。特にエジプト彫刻の素晴しさ、スフィンクスや、象形文字の手がかりとなったロゼッタストーンなど、何千年も前の品々はまさに手の届くところにありタイムスリップした感じでした。第十九王朝ラムセス二世の巨像の東部を見てこの王の背景が知りたくてついに三年後エジプトの旅を完遂したものでした。悠々の歴史を持ったエジプトと伝統と様式を持つイギリスの接点とは何かと一つの旅から又、次の旅への衝動が湧くもので、これだから旅はやめられませんね。ところで、その博物館に見学に来ている多くのイギリスの子供たちの姿に驚かされました。引率の先生に伺うと、日常的に博物館や、美術館などで本物の芸術に触れる機会を多く持たせ、感動する心を養うのだそうです。なるほど、子供たちはみな自分の興味のある収集物の前でスケッチして感想を書き込んでいました。一方で、有名なパリ、ローマ、ロンドンの免税店では、修学旅行で来ていた日本の高校生たちとよく会いました。彼らはこんな歴史の宝庫には目もくれず、お土産屋、ブランド品化粧品に騒いでいました。親に高い費用を出してもらってヨーロッパの雄大な歴史、美術、芸術にあまり関心を示さず、免税店直行ではあまりにも悲しすぎます。端々しい十代の感性を今磨かないなんて勿体無いですよね。(Y・I様)


→本当にそう思います。日本は暗記や計算など詰め込むトレーニング式勉強は優れていますが「感性」や「こころの目」を養う教育はヨーロッパに比べると未熟だと思います。
日本にそれができればもともと勤勉な国民ですからもっと素晴らしい国になると思います。


*「社員のないしょ話」は十二回となり、内容も絶好調、好評のようだ。かつて、海外を遍歴した私は、イタリアのカンツォーネは忘れられない。更に、トルコの親日、ロシアの金色芸術、北欧の斬新と感動を深めた。世界は広すぎると実感した。親友に「トラピックス倶楽部」豪華ページと「お客さま新聞」が役に立つからと只今薦めているところです。(A・K様)


→ありがとうございます。どんどん進めてください!(笑)


*まずは阪急交通社さんに感謝をします。妻を亡くし三年間喪に服した後、最初の旅行が御社の「麗しきロシア八日間」でした。そのツアーで素敵な中国人女性とめぐり合いました。彼女は当初アフリカに行く予定が人員不足のため、ロシアツアーに勧誘されたとの事。彼女はなくなった女房の二回り下、正確も似ていて、これも縁と感じました。以後、一緒に旅を楽しみ、阪急交通社さんのツアーに十回参加しています。二月のチュニジア旅行では、昨年十一月に行ったバルト三国に参加された四人の方に再会し、ビックリ。今年も妻となった彼女と六〜七回はお世話になると思います。青春を取り戻してくださった阪急さんに感謝。そして、今まで付き合った添乗員のみなさん、とてもよかったです。きっといつかどこかでご一緒に、有難う。(匿名希望)


→よかったですね 私たちもうれしく思います。 これからも楽しい思い出をたくさん作ってくださいね。


紙面の都合でご紹介できなかった皆さまごめんなさい。いただいたお手紙は一枚一枚目を通しておりますのでご了承ください。


さて今回は、先月リクエストのありましたトルコのお話初登場です。
コーラとポップコーン、お茶とおせんべいの準備はいいですか?
それでは、はじまりはじまり〜っ


トルコの人たちは日本人を大好きなんです、なぜなら・・・


突然ですが、トルコのイメージってどのような感じをお持ちでしょうか?
ほこりっぽく乾いた国?ヨーロッパなのか中東なのかアジアなのか中途半端?
全体的にいまひとつピンとこないという印象ではないでしょうか?
今回はトルコの魅力についてお話します。
トルコの一番の魅力--それは人です。
人見知りで情熱家、素朴、困っている人をほっておけない世話好き、そしてなにより日本人を大好き!
新聞の世論調査で「1番好きな国は?」と尋ねたら「日本」が1位だそうです。
僕は知りませんでした。トルコの人たちがこれほど日本人を愛してくれているとは。


例えばトルコの田舎の観光地での出来事です。
添乗員が先導し、日本人観光客の団体が坂道を登っていると前からドッドッドッと音が聞こえてきます。丘の上からトルコの子供たちが駈け寄ってくるのです。
おそらく近所の小学生が遠足で来ていたのでしょう。
ものすごい勢いで走り「ウア〜ッ!!!」と歓声を上げながらこっちへ来ます。
子供たちの目はとってもキラキラしています。
しばらく逢えなかった友達や家族にようやく逢えたように。
今の日本にはここまでのこぼれんばかりの笑顔の子供はそうはいないでしょう。


しばしお互いのカメラで肩を組んで写真をとったりとられたり。
観光は一時中断となりました。


ガイドによると子供たちがこれほどうれしそうに近寄ってくるのは、アジア人が珍しいからでもなく、チップをねだっているわけでもないと言います。
子供たちが嬉しそうに近寄ってくる理由は「僕たちが日本人だから」だと言うのです。


又こんなこともありました。
バスでエーゲ海沿いの田舎町の道路を走っていると前を軽トラが走っています。
時は秋。オリーブの収穫時期真っ最中です。
後ろの荷台にはズタ袋に入ったたくさんのオリーブの実が積まれ、その上に農家の家族十人くらいがのっかっていました。彼らは軽トラに後ろ向きに乗っているので、こちらと目が合います。
じ〜っと見ている。
そのうち、中のひとりの女の子がそお〜っと手を振りかけてきます。
こっちがそれに応えて手を振ると、突然十人全員が満面の笑みで大きく手を振ってきました。とってもうれしそうに。まるでずっと待ちかねていた友達にようやく逢えた時のように。


トルコ人は私たち日本人が思っている以上に日本人のことが好き。
それは日本人がたくさんお土産を買ってくれる経済的にうれしい。
お客さんだからではありません。
実は日本とトルコの間には百年以上も前から深いつながりが出来ていたのです。


トルコ人のルーツは二千年前、モンゴルの北方の山脈地帯から遊牧民族が西へ西へ流れてきたものと言われています。
日本人のルーツはモンゴルから逆に東へ東へ行った人たちが弥生文化を作ったと言われている。
"アジアの西の果てと東の果て"
おしりの青いアザ、蒙古斑はトルコの子供たちにもあるそうです。


トルコ共和国建国の父--初代大統領アタチュルクの遺言の中に以下の言葉があるとガイドさんから聞きました。
「アジアの極東にある小さな島国の日本は明治維新で欧米列強の侵略も許さずみごと近代国家に生まれ変わった。私たちも日本を手本にせよ!」
そして彼はこうも言ったそうです。
「もし日本に万一のことがあったら、私たちトルコ国民は国をあげて日本を救え」と。


「トルコ人は受けた恩は決して忘れない・・・」
日本とトルコの間にいったい何があったのでしょうか?


一八九〇年和歌山県の貧しい漁村に血だらけの外国人が打ち上げられました。
トルコのエルトウールル号は使節団として来日し、復路台風に遭い座礁、沈没してしまったのです。犠牲者は数百名にも上りましたがそれでも村民らにより六十数名が救出されました。
大島村はとても貧しい村で痩せた土地に暮らす人々は少しの魚を採って食べ生きていくのがやっとという暮らしぶりでした。
それでも彼らは自分たちの食料を削ってまでトルコ人にふるまいました。
さらに政府や日本全国から集められた義援金をもすべてトルコ人の回復のために回したのです。
無事トルコに帰国した人たちは日本人の優しさ、親切さを回りの人々に説いたといいます。

その時のことを今でもトルコでは教科書などで代々語りついでいるのです。

世界には日本が経済援助をしてくれるからとか、ブランド品を買い漁るとか、いわゆる金目当てで近づいてくる国はいくつもあります。しかし、昔の恩を今も忘れず、遠いアジアの西の果てで日本人を尊敬し、損得感情抜きに信頼し、好きに思ってくれている国はトルコを除いて他にはないと思います。


ここに感動のエピソードがあります。
有名な話なので既にご存知の方も多いと思います。


一九八五年三月、中東のイランイラク戦争が勃発しました。
フセインが四八時間後に攻撃を開始すると宣戦布告し、両国内にいた外国の駐在員は一斉に国外退去を始めました。
イランにある某大手商社I社のテヘラン支店の駐在員達も帰国の為、準備を始めました。
ところが自国民を優先させる各航空会社(日系航空会社は就航していない)は日本人の航空機予約を断り、I社の駐在員達は退路を断たれてしまったのです。
当時政府専用機をもっていない日本政府はヨーロッパの近隣諸国(フランス、イタリアなど)に救出要請を行ったが自国民のことで精一杯の各国からは断られてしまいました。
とその時、日本政府の要請を受け入れ、敢然と立ち上がったのはトルコ政府だったのです。
しかも飛行機は軍用機ではなく民間機のトルコ航空機。
トルコ政府もこの危険な任務の強要は出来ない為、クルーを集め、行く意志のある有志を募りました。そうすると数多くのスタッフが名乗りをあげてきたのです。
そうして無事、日本人全員を救い出したのでした。
トルコ航空機が空港を飛び立ったのは爆撃開始の約一時間前だったそうです。


「トルコ人は受けた恩は永遠に忘れない・・・」


私たち日本人がトルコの人たちにしてあげられることはなんなのでしょうか?
それを見つけるためにトルコの人たちに逢いに行ってください。

そこにはアジアの西の果てで日本人のことを大好きな人々があなたが来るのを待っているのです。


みなさんお久しぶりです。工藤です。
三月に入り、花々が咲き始めてだんだん春めいてきましたね。
今回は一足早い桜を鑑賞して参りました。皆さん良くご存知の通り、「河津桜」です。
河津桜も今年は開花が二週間ほど遅れたようです。私が訪れたのは、二月終わりでしたので、五分咲きでした。河津桜祭りは、あいにくの雨でしたが、多くの観光客で賑わっていました。河津桜鑑賞初めての私は、あれ?桃の花に良く似ているなと思いました。ソメイヨシノより色が濃いことは聞いておりましたが、花は何輪かが束になり、下を向いて咲いていることを初めて知りました。


桜の中でも明るく、元気がある花という印象を持ちました。私の中での桜というのは色が薄く、華麗なイメージでしたが、河津桜は可愛い桜でした。
又、もう一つのお祭りの楽しみは露店です。河津桜祭りが期間限定で行われていて、ここでは、桜のお菓子、静岡のお茶、地元の野菜・果物・ひものなどが並んでいました。私のお目当ては、春をいち早く感じられる春の野菜です。今回は菜の花を買いました。
外は、まだまだ寒かったですが、「菜の花の酢味噌和え」で、我が家の食卓は、春の香りに包まれました。
みなさん、春の暖かな日差しの中、華麗に咲く桜を見にお出かけになってみては、いかがでしょうか?


では、食べ物のお話をいたしましたので、続きましてはオーストラリアの食文化をご紹介いたします。
オーストラリアと聞くと、ボリュームたっぷりのステーキというイメージではないでしょうか?
間違いなくその通りです。
以前はよくコマーシャルで「オージービーフ」は美味しいビーフと宣伝をしていましたね。
実際日本人がオーストラリアに行ってステーキハウスに入り、ステーキを頼んだとします。
きっと皆さんは、あまり美味しいと感じないと思います。それは、なぜでしょう?
それは、まず味です。オーストラリアの方は何でもシンプル!味もいたってシンプルなので、基本は塩・こしょうのみです。後は自分達で味を調節したりするんです。
つまり、全体的に味が薄いのです。
次に日本の牛肉との差です。日本は消費者にとって美味しいと感じてもらえるように色々な工夫がなされます。ですが、オーストラリアは自然の状態で育てます。ですので、脂が少なく、やや固い肉となってしまうのです。体には脂身が少ない肉のほうが良い気がしますが、味にしてみたら物足りなく感じられるかと思います。


某牛丼屋が"米国産牛肉のみを使用"とこだわるのもお分かりいただけるかと思います。オーストラリアの肉では固く・ぱさぱさしてしまうのです。
では野菜はどうでしょう?オーストラリアの野菜はオーストラリアサイズ(かなり大きい)です。まずビックリしたのは、きゅうり・ナス・ピーマンの大きさ。日本の三倍はあります。日本のように袋詰めされていませんので、自分達が買いたいだけ袋に詰めます。
それが有り難かったです。ナスは一本で一週間は持ちます。ナスに関しては、あらゆる料理方法を試してみました。おかげで、料理範囲が広がりました。
オーストラリア人はあまり野菜を食べないようで、かなり多くの方が、野菜不足で、不健康になりがちです。それでは、良くないと言うことで野菜をどうにかして摂取してもらおうと取り組むお店が出てきています。例えば、某ファーストフード店では、ハンバーガーのお肉の変わりに赤カブをお肉に見立てた、ベジタブル(野菜)バーガーがあります。又、スーパーには、日ごろ多くの野菜が食べられないので、パンに塗って簡単に食べられる、ジャムのような「べジマイト」というのがあります。これは何種類かの野菜をペースト状にしたもので黒色で、やや塩辛いです。オーストラリア人は好んで食べていますが、私は一口食べてうーん一回で十分かなと思いましたが、有名ですので、もし、もし!興味がおありでしたら、是非ご試し下さい。


肉が有名なオーストラリアですが、意外にも私のお勧めは!シーフードです。タスマニア島ではサーモンが有名ですし、メルボルンには百件も並ぶイタリア料理店がずらーっと軒を連ねている道あり、ここでは生牡蠣がお勧め!スーパーにも常に新鮮な白身魚、えび、ホタテ・ムール貝・イカなどが並べられています。グラム単位で購入できます。
だいたい二百グラムで三百円くらいでした。生で海産物がいただけるのは、生の刺身を基本に好きな日本人にとって大変嬉しいことです。
実はオーストラリアでは「おすし」が大人気なんです。
その秘密は次回にいたしましょう!
では皆さんお元気で!