みなさん こんにちは!
おげんきですか?

「阪急交通社から突然怪しげな封筒が届いたけど何?」と思われたことでしょう。大変失礼しました。私は阪急交通社で品質管理の仕事をしています田中慎二と申します。
今回お送りしましたこの「社員のないしょ話」はいわゆる売込み目的のセールスレターではありません。

私たち社員ひとりひとりが日々どういう思いで旅をつくっているのか、今後どうしていこうと思っているのか、今までの失敗談や旅行業界の裏事情まで含め、こっそりご紹介していこうというものです。

ご存知のように阪急交通社はお店の数が少なく、新聞や会員誌で旅行のご案内を行っています。
いわゆる旅行の通販会社ですね。
問屋さんや小売店を通さないで作ったものを直接販売しておりますので、余分な経費がかかっていません。その分旅行代金を安くできるのが強みでもあるのですが、逆にカウンターなどお客様と直に接する機会が少ない分、「お客様には旅を作っている社員の顔が見えにくい」という弱みもあるように思うのです。

そこで!


「私たちをもっと身近に感じていただきたい」という思いを込めてこの「阪急お客さま新聞」を作りました。原則月一回お届けする予定です。

内容は広く旅行にかかわるすべての事柄について、社員の個人的な私生活のお話なども織り交ぜ、皆さまにより楽しんでいただける読みものをめざしています。
ちまたによくある、きれいに並べられた美辞麗句や紋切り型の説明書的なものではなく、全部本音でお話いたします。
会社としての公式な発信ではなく、まあ、「へぇ〜っ 阪急交通社にはこんなことを考えている社員もいるんだ」程度に感じていただければうれしい限りです。

ところで「あれっ?」と感じられたかもしれません。
"ないしょ話 その十一"となっています。
実はこのないしょ話は二〇〇五年四月からトライアルで約九百名のお客さまにお送りしています。
大変ご好評を頂いていますので二〇〇六年からより多くのお客さまにお送りして私たちとお客さまとのコミュニケーションの場にしたいと考えています。

ご参考までに今までにお客さまから寄せられたお手紙を
ご紹介いたしましょう。

*毎月届くお客さま新聞とても楽しみにしています。今日もポストに入っていたので持って出かけ、今仕事中ですが、面白くて一気に最後まで読んでしまいました。  
(Y・N様)


*最初は活字だけのなんとも味気ない印刷物が送付されたなーという感じでしたが、一応目を通して見るかと思いながら何気なく手にしてみるとプロの方の文章と違う温かさというか身近に感じられること多く、楽しみながら目を通しました。私も十日間ほどイタリアを体験しましたが、「そうそう!」と同感する部分がありました。(M・T様)


*スタッフの方々の熱意がひしひしと伝わり、筆不精の私がペンを取らずにはいられない気持ちにかられて始めてお便りします。(本当に生まれて初めてですよ)スタッフの皆さん、がんばり過ぎないで、肩の力を抜いて続けて下さいね。便りは出さずとも優しく見守っている田舎のおばあちゃんがいる事を頭の片すみにとどめておいてくださいね。(K・I様)


*すっかり愛読者になってしまいました。ビデの疲労回復法、次回の旅行では早速試してみようと思います。添乗員さんの書く「旅日記」と「お客さま新聞」と何か相通じるものがある気がします。阪急という会社全体の温かいぬくもりのある体質が感じられます。今後とも旅人のよきアドバイザーであり、心に残る旅の演出が出来ますよう宜しくお願いいたします。"心に届く旅!"とても響きのよい言葉だと思います。(K・K様)


*私は田舎町に住んでいる主婦です。一日中草取りや畑仕事で疲れた夜のひとときに「お客さま新聞」を読むのが楽しみです。(匿名希望)


*旅行会社各社から色々とダイレクトメールが届きますが、このような楽屋の様子が披露されるのは初めてで大変興味があります。旅行に出掛けるものと旅行会社の距離が縮まった思いです。(K・O様)


*「お客さま新聞在中」の書状を外出直前、玄関先で受け取り直ちに開封、大いなる好奇心を持って読み始めました。田中さんの飾り気のない話し方、内容に思わず引き込まれ最後まで読み終え、楽しい気分で外出しました。大変興味深く面白い内容だったのでその日は「愉快気」で一日中充実した一日でした。肩のこらない面白く楽しい内容や旅行会社と客の関係を連帯感を感じさせてくれるものと大いに期待しています。(A・M様)


*なんと楽しいお話でしょう!気取りのない語り口。それでいてキチンとツボを抑えた謙虚な配慮のこの新聞は価値ある冊子ですね。毎月のトラピックス倶楽部は専用ラックを買って全て大切に保存しています。作り手の情熱、思い、温もりを感じ、しっかりと伝わってくるからです。これからはこのお客さま新聞もそのラックに仲間入りです。(K・K様)


*楽しい新聞を送付していただきまして本当にありがとうございました。新聞の届いたその日はちょうど「新車」の来る日で車庫の掃除に、銀行にと忙しかったのに、あまりの面白さと興味深い記事が多くて玄関で立ったまま読んでしまいました。自他共に認めるお買い物上手な私が一番信頼して安心してお任せできる阪急交通社はやっぱりそこで働いておられる方々が皆、"人の喜ぶことの大好きな方"の集まりなんだなと改めて思いました。又、トラピックスのツアーに参加するのが楽しみです。私は自宅から空港まで自分で運転して行きます。そこから旅の始まりなんです。ああ〜ワクワクしてきました。(T・Y様)

*お客さま新聞は他のダイレクトメールとは異なり、開封するのが楽しみです。お客さまのお便りコーナーも参考になったり、身近に感じる様になったりでこの新聞をより楽しいものにしてくれています。(M・T様)


*一人旅応援コースを本格的に増やして欲しいと思います。今一人参加の追加代金は高い。一人参加を否定しているように感じます。ご検討下さい。(R・Y様)


*スタッフの皆様のやさしいお心遣い伝わってきました。お便りも回を重ねるごとに心がぬくもり、旅のアドバイスも内容豊富で、皆様の体験と自分の思い出が重なり楽しい夜のひとときです。(R・A様)


*お客さま新聞、毎号楽しく拝見しています。いつも印象に残る事は私も含めてですが、いかに多くの方々が、阪急交通社のファンでいらっしゃるかという事です。新聞に寄せられるお客さまからの感謝の言葉、苦言、要望に対して、きめ細かく対応されているスタッフの皆様には本当に頭が下がります。スタッフのおかげで率直な意見が述べられているのだと感謝しております。相当ストレスが溜まっていると思いますが、今後もお客さま新聞を楽しみにしているトラピックスファンがいる事を念頭に宜しくお願いします。(H・Y様)


*いつも新聞が届くのを楽しみにしています。届いたらすぐに何はさておいても隅から隅まで目を通します。エスプレッソのお話、雑学が増えてとても得した気分です。(H・K様)


*「お客さま新聞在中」の封書が届くと開封がとても楽しみです。
Ø編集部とトラピックスで旅をした仲間がこの小さな誌面でしっかり結びついている連帯感がすごく心地よいです。
Ø<お客さまからいただいたお手紙コーナー>が充実していて、生の声にいつも旅に出たい気持ちに誘われます。特に載せっぱなしでなく、編集部の返事が必ず添えてあるのが一方通行でなくて温かい心遣いを感じます。これからもこのスタイルを貫いてずう〜っと長く続いて欲しいと思います。(Y・I様)


*ないしょ話が届くのを心待ちにしております。初回から今までの全てを大事に保存しております。社員の方のお話や投稿者の記事を読むのがとても楽しみで、貴社に六回もお世話になって海外旅行をこの便りを読む度に思い出しながら、皆様のお声と重ね合わせては喜びに浸っております。(T、Y・O様)


*このお便りが届くのが楽しみになりました。又、皆さんの生の声を聞くことが出来、今後もますますの広がりを見せていけるものと期待しています。中には辛口のものもあり、そのまま掲載されているところに好感が持てます。(I・N様)


*お客さま新聞を読みながらスタッフの皆さんが、トラピックスを愛する旅の仲間の皆さんとこの誌面を通じてしっかりと結ばれているようなそんな印象を持っています。旅は様々な発見や思いがけない感動を与えてくれます。が何より嬉しいのは心の触れ合うことのような気がします。トラピックスの目指す旅はそこにあるのかなと最近思うようになりました。多分この新聞が気付かせてくれたのでしょう。私がどの旅行社よりも阪急を好きな理由が今やっと分かりました。(K・T様)


温かいお言葉、励ましのエールを頂き有難うございます。
ところで阪急お客さま新聞はいったいどんな人間が書くのでしょう。


<ライター紹介です>
☆ 田中 慎二(たなか しんじ)

一九八八年入社で今年十八年目となります。広島県出身で四十歳、
妻と三人娘の(九歳、七歳、四歳)の五人家族です。
休日には、東京の下町歩きをするのが楽しみです。
入社後、十二年間は「業務渡航」という部署で仕事をしていました。

「業務渡航」の仕事とは、企業で出張される方々の航空券やホテルなどの手配をする営業です。
残業で毎日夜遅く、土日出勤も多い職場でした。
業務渡航は一〇〇%手配出来て当然というもので、あまりお客様から評価されにくい地味な仕事です。が、直接お客様と接する仕事で、混雑期の予約を取ったり緊急対応をした時には、「さすが阪急の田中さんだね」とお客様からお褒めの言葉をいただき、「この仕事をやっていてよかったなあ」と感じたものです。

業務渡航の仕事をやって十二年経った頃、自分の中で「僕はこのままでいいのか」という思いが沸いてきました。
業務渡航の仕事はひととおりできるようになった。
でもまだまだ自分の知っている旅行業の範囲は狭く、「それ以外の世界も見てみたいし、血が沸き踊るような仕事をしてみたい」
それまではお客様や上司に言われたことを正確に迅速に処理することがすなわち仕事ができる証と思っていましたが、その頃から自分自身で仕事の計画を立て、度胸ためしの飛び込み営業などもやってみました。
職場で自己啓発の提案をしたりもしていました。
自分が今後どういう方向に進むべきかが見えていなかった。
自分の中で、もがき苦しんでいた時期です。

ちょうどその頃、イタリア駐在の話が舞いこんできました。
赴任期間は二年、しかも単身が条件です。
当時、私には子どもが既に二人いて妻は三人目を妊娠していました。
しかし、この願ってもないチャンスに僕は迷わず手を挙げました。
「仕事だけに限らず、自分の人生において必ずもたらされるものがある」と妻や親に自分の思いを熱く語り、了承を得ました。
今思っても当時の妻の心中は不安でいっぱいだったことだと思いますが、これっぽっちも顔には出さず、快く送り出してくれました。

〜イタリア〜

三千年以上の歴史、遺跡の宝庫、陽気なイタリア人、スパゲティーやピッツア、ワインなど華やかなイメージの国。
その一方でいいかげんでスリなども多く、失業率も高い、イタリア人は狡猾で商売上手な一面もあり、ヨーロッパには階級意識が根強く残り、黄色人種のアジア人など眼中にない・・・
イタリア語も全然しゃべれない私が果たしてイタリアで通用するのか?
赴任が決まった後、それまで期待だけだったのが、だんだん不安になってきました。
ローマに到着したのは、二000年十二月二日の十八時三十分。
今でもそうですが、夜の空港到着は淋しく心細いものです。
ローマレオナルドダヴィンチ空港から街へ向かう車の中から、コロッセオやカラカラ浴場を照らすぼんやりとしたオレンジ色のイルミネーションを見ながら
「この異国でうまくやっていけるんだろうか?僕の人生これからどう
なるんだろうか・・・」
とイタリアに来てしまったことに後悔していた私がいました。

「イタリアでは日本のようなわけにはいかないぞ」・「頭をイタリア流に切り替えないとつぶれてしまうぞ」などイタリアで生活することの厳しさを前評判で聞いていたのである程度は覚悟していました。
しかし、実際のイタリアはその私の想像をはるかに絶する・・
イヤハヤなんともとんでもない国だったのです。

さて私の「ないしょ話」の中心となるのはイタリアでの経験談です。
日本にいてはわからないイタリアの常識、イタリア人の考え方、理不尽な出来事、日本のありがたさ、日本人の勤勉さ、日本の窮屈さ、これを知っておくとイタリア旅行をもっと楽しくできる秘訣、などを織り交ぜながらご紹介していきたいと思います。
イタリア駐在を経験して、私の旅作りへの考え方は百八十度変わりました。
そのあたりもお話していきたいと思っています。
又、イタリア以外にもトルコや他の国々、又日常感じていること、休日に何をしているかなどつれづれなるままにお話していきたいと思います。
どうぞお楽しみに!!
                                 

<ライター紹介その2>
☆工藤 智子(くどう さとこ)

まだ入社して一年、何も分からず日々勉強です。最近は少し質問
されても答えられることが出来てきたかな(?)といった感じです。

この仕事に就くまでの半年間、今が一番良い季節のオーストラリアの「パース」というところに語学留学をしていました。語学留学よりオーストラリアを堪能し、あっという間に過ぎてしまった半年間でした。
初めての国・初めての留学でしたので不安だらけでした。でも自分で決意したこの留学、学ぶだけではなく楽しまないと!吸収できるものは何でも吸収しないと!と思い、オーストラリアという国・パースという町・文化に漬かってまいりました。今後のないしょ話では、このオーストラリアを中心に進めていこうと思います。
オーストラリアというとどんなイメージを浮かべますか?そしてみなさん!パースという町はご存知でしょうか?
パースは「世界一住んでみたい町」として知られているんです。
そんな町に行ってみて本当に「住んでみたい!」と実感しました。
パースはオーストラリアの左側・つまり西海岸でインド洋に面していて海はブルーが鮮やか・夕日がどこよりも雄大に見え、自然が豊富な町なんです。カンガルーも目の前で見て大きさにビックリ
しましたし、夜空に綺麗に輝く星も無料で鑑賞できますし、何度も流れ星を!ですが、何度お願いし損ねたか・・(流れ星に感動していてついつい願い事をするのを忘れてしまってもったいない)、
飽きるくらい大きな虹も見ました!忘れていた自然の美を見ることが出来るんです。


まずは簡単なパースの紹介でした。
パース留学を経て、阪急交通社に入り平日は、田中とともに品質管理の仕事をしております。
休日は・・と申しますと、暇を見つけては旅に出ています。最近は国内がほとんどです。土日となるとやはり海外へは無理ですね・・。
昨年の私の旅行歴は・・


①春の京都(桜を見に行ったのですが、一輪も咲いていませんでした・・)
②桃狩りをしに山梨の石和温泉(ほうとうも食べ、ワイン風呂を満喫)
③真夏の東北三大夏祭り(感動の連発、東北に恋焦がれました)
④仙台の帰省の次いで(作並温泉で清流の音を聞きながらのんびり・・)
⑤南伊豆周遊の旅(初のいのししの肉をいただき!さっぱりしてます)
⑥念願の香嵐渓・京都の紅葉(紅葉最高の時期に当たりました)
⑦肌がすべすべ!(玉造・三朝温泉で本当に肌がすべすべに!)
⑧クリスマスを一足先に相模湖近くの宮ケ瀬のジャンボクリスマスツリー
(地元の方々で作った温かみがあるツリーで素敵でした。)


・・と行って参りました。自分でも書いていてこんなに行ったんだとビックリ!
今年も日本・出来れば海外と飛びまわろうと思っています。
そんな旅行が大好きな工藤です。宜しくお願いいたします。


今後、他の社員や添乗員のお話なども随時ご紹介していきたいと
思います。

それでは又、来月お会いしましょう。
お元気で!!