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熊本城の復興状況（2016年12月）
今回のテーマ
4月14日の震災以降、約7カ月が経過した時、熊本のシンボル「熊本城」の被害状況と復興状況について説明をうけました。
＜熊本城の現状（熊本城稲荷神社～加藤神社）＞
熊本市の方の案内により約1時間かけて熊本城の現状を確認しました。
熊本城稲荷神社前を出発し、東十八間櫓に向かいました。櫓は全壊し無残にも石垣とともに崩れ落ちていました。
ほとんど手つかずの状態で震災当時のままの状況が見て取れます。安全のため近づくことはできませんが、被害の大きさを目の当たりにしました。
次に棒庵坂を上り加藤清正を祀る「加藤神社」へ向かいました。
＜加藤神社＞
加藤神社入口からは宇土櫓を間近に見ることが出来ます。
天守閣と見間違うほどの大きな櫓で熊本城の石垣では最大の高さを誇っています。他の石垣に比べると見た目には被害は小さいようですが、付属する長屋は倒壊していました。
神社の境内からは大天守と小天守の威容が現時点では間近に見られるスポットとなっています。
大天守の屋根瓦は無残にもほとんど剥がれ落ちており、度重なる地震で何度も揺さぶられたことが容易に想像できます。
とても悲しい姿になってしまいましたが、そのなかにも威厳を感じることができました。
この日は偶然ですが「くまもん」が工事関係の方と撮影中でした。
＜加藤神社～戌亥櫓～二の丸広場＞
加藤神社から戌亥櫓への道路は段差が出来ており、大木が根こそぎ倒され、石垣は数十メートルに渡り崩落しています。
戌亥櫓もかろうじて石垣の四方を残し土台の石が崩れ落ち、櫓も今にも落下しそうな状態です。
二の丸広場からは熊本城の全景を見渡すことが出来ますが、人気の無い様子は寂しかったです。
＜熊本城の復旧に向けて（1）＞
今回の震災で石垣の三分の一が崩落し、多くの櫓等の建物も甚大な被害を受けてしまいました。
被害状況もまだ全体の状況が把握できておらず、完全復旧までは20年とも、それ以上とも言われていますが、
天守閣については3年で復旧させたいとおっしゃておられました。
崩落した石垣は過去の写真をもとに1つずつ照合し、番号を振ってからまた、
パズルを組み合わせるように積み上げるそうで気の遠くなる作業です。
また20年となると石工（石の大工さん）の方を養成し技術を伝えなければならないので、人材育成も急務とのことでした。
＜熊本城の復旧に向けて（2）＞
現在、お濠の周りからの見学ですが、今後については、復旧状況をみながら
城郭の中や、復旧工事の現場を見学できるような構想もあるとのことです。
また例年2月に開催している熊本マラソンも予定通り熊本城を会場とする計画です。
日本国内より支援の輪が広がっており現在3万件／3億円の寄付が集まっているそうです。
1件1万円以上で城主手形がもらえ、色々な特典付です。
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＜イルカウォッチング（天草・松島港～島原・口之津港）＊約90分＞
天草の早崎海峡には古くから約300頭のバンドウイルカが生息しており、1年を通じて98％の遭遇率があります。同じ海域に留まって生息していることは世界的にみてもとても珍しいそうです。
今回は松島港を出港し、約45分間のクルージングを経て早崎海峡へ向かいました。天草付近にある各港からも様々なイルカウォッチングの船が運行されています。各船会社間でイルカの遊泳ポイントを共有し合い、ほぼ確実にイルカウォッチングが可能な体制をとっているそうです。
イルカは20～30頭の群れで回遊しており、今回も期待どおりにイルカの群れに遭遇でき、かわいらしい子供イルカも観ることが出来ました。自然のイルカ観賞をを約20分間楽しむことが出来、自然環境保護の大切さを感じることが出来ました。
最後までお読みいただき有難うございました。
今回の視察は記事にするには辛い内容でしたが、現状をご覧頂き少しでも熊本へ足を運んでいただくためには、必要な事だと思っています。
復興支援としても是非熊本へ訪れましょう！
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