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2006年12月14日
カテゴリー:九州 | 旅ニュース

九州/車窓が招く旅

特急ソニック/イメージ
特急ソニック/イメージ
スペース
特急ゆふいんの森/イメージ
特急ゆふいんの森/イメージ
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九州新幹線つばめ/イメージ
九州新幹線つばめ/イメージ
スペース 絶景の連続に息をのむ火の国・九州の雄大な車窓
 左手に併走する国道沿いには南国情緒をいや増す椰子の木が並び、その向こうにはどこまでも青く広がる錦江湾。思わず窓をあけて見ると、爽やかな風にのった潮の香りが車内にあふれ、「あぁ、海が見えるね」そんな言葉もどこからか聞こえてきます。海を挟んだ対岸には大隅の山々の稜線や、白い噴煙をたなびかせる桜島。トンネルを抜けて列車が大きく右にカーブすると、悠然と待ち受けていた開聞岳がその姿を車窓いっぱいに広げて、車内の驚きとも感嘆ともつかぬため息を誘うのです。
 そんな移動の途中でふと目に留まった風景は、旅そのものの印象を左右してしまう大事な要素。何気ない風景までもまるで一枚の絵のように切り取り、次次と車窓に収めるのも列車の旅ならではの醍醐味です。まして、雄大な自然が数々の絶景を織りなす九州ではなおさらのこと。目的地を結ぶただの移動手段と考えてしまうには、あまりにももったいないのではないでしょうか。旅とは目的地を巡るだけではなく、その過程も楽しむもの。個性あふれる九州の列車は、そんな旅本来の楽しみを思い出させてくれるのです。
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快適なシートや木のぬくもりが旅に一段のゆとりを
 せっかく旅に出かけたからには楽しみは味わい尽くしたい、そんな旅人の心はすっかりわかっているのでしょう。九州の列車には旅を心憎いばかりに演出する、さまざまな工夫が凝らされています。
 例えばそれは他ではめったに見られない本革シート。本革の質感がまさに特別の旅にふさわしい安らぎを醸し、ゆったり眺める車窓の風景は格別です。あるいは自然木をふんだんに使った内装。本来、列車の内装に木材は使用できませんが、燃えにくい特殊加工を施すことによって初めて可能となったのです。また斬新な外観は、鉄道好きならずとも乗り込む前から思わずワクワクしてしまうほど。国内外の鉄道デザインコンテストで、数々の栄誉を受けているというのもうなずけます。これらはみな、旅心をわかっている九州の列車ならではのものなのです。
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九州特急電車路線マップ
  • 特急ソニック
    「かもめ」と同型の白くスマートな最新車両と、斬新なカラーリングやデザインに「ワンダーランド・エクスプレス」の愛称もある車両との、2本立ての快適特急です。緑の平野を横切るように流れる幅広い川や、彼方に見える稜線を車窓に収め、九州ののどかな田園風景の中を快走します。
  • 特急にちりん
    通称「レッドエクスプレス」とも呼ばれている特急列車。小倉から大分、そして宮崎、宮崎空港を結んでいます。宮崎−鹿児島中央間を走る「きりしま」とは色違いの同型車両。また、同一路線を走る「ソニック」は、もともとこの「にちりん」に導入された新型車両から独立していきました。
  • 特急きりしま
    宮崎から鹿児島中央へ、霧島連山を遠望しながら広々とした田野を通過。山々の雄姿が徐々に迫ってくると、いよいよ列車は青井岳の峠越えに入ります。橋梁やトンネル、そしてカーブが連続し、最高地点を過ぎればあとは一気に錦江湾へ。突然開けた視界の彼方には桜島が悠然と煙をはいています。
  • 快速なのはな
    南国旅情をかき立てる錦江湾を車窓に収め、海岸線を南下。桜島、高隈山系など大隅の山々も見渡せます。
  • 九州新幹線つばめ
    「つばめ、翔ぶ。」のキャッチコピーでついに登場。最新設備とサービスを満載した、JR九州の顔となる新幹線。
  • SLあそBOY
    ウエスタン風の客車は木目を基調としたシックな装い。急勾配を力強く、阿蘇の大平原を颯爽と駆けるSL列車。
  • 特急かもめ
    近代的な外観や本革張りのシートと、「つばめ」と並ぶ名門の名を冠されるのも納得の、高級感あふれる特急列車。
  • 特急ゆふいんの森
    高い視線からよりゆったりと車窓風景が楽しめる、ヨーロッパ風のおしゃれなハイデッカー車両。乗降口の壁やデッキ、車内の手すりなどインテリアには特殊加工された木材がふんだんに用いられています。また、ビュッフェ車を連結するなどサービスにも徹底的にこだわった、まさにリゾート仕様の特急列車です。
  • 肥薩線・しんぺい、いさぶろう
    ループ線とスイッチバックの併用は全国でもここだけ。日本三大車窓に挙げられる、急勾配の山越え路線です。
  • 特急はやとの風
    落ち着いた黒い車体に、木材や竹などのぬくもりあるインテリア。車両中央に展望スペースも設けられた観光特急です。
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つばめ 車内/イメージ
つばめ 車内/イメージ
スペース 時代の先端を走る一番列車の栄光ある名を冠された新幹線「つばめ」
 世界唯一の国際鉄道デザインコンペ・ブルネル賞など、数々の栄誉に輝くJR九州から誕生した最新の新幹線。名門「つばめ」の名に恥じないスマートなデザインは、流れるようなロングノーズや精悍さが漂う純白のボディに代表される、スタイルばかりに目を奪われてしまいがちです。けれどもこの列車の本当の魅力は、細部にまでこだわった内装が醸し出す「くつろぎの空間」にこそあるのです。
 歓迎の心を込めた玄関口であるデッキは、柿渋色の壁に古代漆色のドアと、日本の伝統色で満たされ、新しくもどこか懐かしく落ち着いた雰囲気を演出。まさに乗り込んだ瞬間から心地よい列車の旅が始まります。また、洗面室の入り口にあしらわれているのは八代い草の「縄のれん」。九州ならではの伝統の技が生かされています。
 車内への扉が開くと、そこは白を基調にした明るい空間。急に視界が開けたような気がして、思わずため息がもれてしまいます。左右に2列ずつゆったりと配された座席は、九州新幹線だけのオリジナルシート。楠色、桜色、柿渋色などの木製の背もたれに、布地には緑青、瑠璃、古代漆など西陣織の伝統色を組み合わせ、格調高い和の趣にあふれています。手触りもなめらかな木製のひじ掛けが各席に独立して設けられ、また座面も広く、もちろん座り心地も抜群です。
窓のロールブラインドは、ここにも自然素材のぬくもりを生かして桜材を使用。外光を和らげるばかりでなく、心にも優しい配慮がなされています。
 移動時間の短縮だけが列車の使命ではなく、超高速で疾走する最新の列車であればこそ、心はゆったりと豊かな時間を過ごしたいもの。九州新幹線はまさに時代が求める新しい旅の楽しみを、私たちに与えてくれるのです。
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