大阪/北浜の街と大阪証券取引所
江戸時代の“米穀取引所”がルーツである大阪証券取引所は
東京証券取引所、名古屋証券取引所と共に「日本の三市場」と呼ばれています。
日本ならず世界の証券市場の中でも、先物取引やオプション市場の分野に関しては
重要な地位とシェアを占めています。
また新興企業向けの市場、ニッポン・ニュー・マーケット・ヘラクレスも運営しています。
最近ではジャスダックとの統合話がニュースで度々報道されていますね。
大阪証券取引所の歴史は、江戸時代に諸藩の蔵屋敷があり“天下の台所”とも称された
大坂ではじまった米穀取引所を起源とし、明治時代に関西経済界の重鎮であった
五代友厚(ごだいともあつ)により設立された大阪株式取引所が前身。
江戸時代の米穀取引所はいくつかの変遷の後、堂島米会所と呼ばれるよう になり
現物がなくとも、帳簿上の差金の授受だけで決済が行われていました。
これが世界での先物取引の始まりであると言われています。

写真は大阪証券取引所ビルの前に立つ五代友厚の銅像です。
五代友厚は江戸末期の薩摩藩士で、明治時代には実業家に転進した
明治時代の関西の経済界を代表する人物です。
薩摩藩藩士として長崎海軍伝習所に学び、海外視察のため上海や欧州へ行き
先進的な商取引を目の当たりにしました。明治政府樹立とともに参与職外国事務掛として
大阪に勤務、外交問題の処理に活躍。在官当時に造幣局を誘致したことでも知られています。
その後、わずか2年で官を辞し在野。銀山経営・紡績・製鉄・貿易・運輸など数多くの会社を
興し、関西経済の基礎を築きました。大阪商船や南海電鉄など現在でも関西で名だたる
会社も彼が設立に関わった会社のひとつです。
また、大阪商法会議所(大阪商工会議所:初代会頭)や大阪商業講習所(大阪市立大学)も
五代友厚によって開設されました。

現在の大阪証券取引所は平成16年(2004年)11月に竣工した高層ビルに様変わりしています。
しかしながら、玄関ドーム部分(旧市場館)は建替え前の姿をそのまま残しています。
この玄関ドーム部分は“投資家の資産形成に資する”との縁起を担いで
打ち出の小槌型の形状をしています。近代的な建築に歴史的な建築物を残すことは
費用や時間もかかりますが、大変喜ばしいことですね。

玄関ドームの内部は開放感あふれる吹き抜けの空間になっており、大証を代表する先物である
日経225先物取引の取引値や経済ニュースの大きなモニターがあります。
この大きなモニターを見ると、ここが証券取引所だという実感がひしひしとこみ上げてきます。
大阪証券取引所ビルは地上24階・地下2階建ての構造で、4階から24階が
オフィスフロア、地下2階から地上3階までは飲食店、クリニックなどのテナントです。
地下1・2階は和食、中華、蕎麦、カレー、焼き鳥など各種店舗の飲食街で
地下1階にはコンビニエンスストア(セブンイレブン)もあります。
1階には、山根大介シェフが腕を振るう大阪を代表する高級イタリア料理店
リストランテ「PONTE VECCHIO(ポンテベッキオ)」があります。
一度は行って味わいたいイタリアンのレストランです(でも安月給ではしんどいです)。

地上2・3階にはクリニック、3階には大阪経済大学のサテライトキャンパスである
北浜キャンパスがあり社会人向け実践教育として開講しています。
大阪証券取引所周辺には、東京の証券街である兜町同様に多くの証券会社や
銀行の支店があり、まさに“大阪のウォール街”といったところでしょうか。

証券取引所の目の前に流れる土佐堀川には、北浜と対岸の西天満を結ぶ
通称“ライオン橋”と呼ばれる難波橋(なにわばし)橋が架かっています。
その通称名の通り、橋の袂の欄干の親柱上にはライオン彫刻があります。
石造りの華麗な橋には装飾的なアーチ、市章を組み込んだ高欄や
デザイン性の高い照明灯など巧妙な意匠が施されています。
なお、大阪証券取引所では事前予約不要で一般見学ができます。
●見学時間は月曜日〜金曜日(午前 10:00 〜 午後 5:30)
●見学コースは、1Fアトリウムから,大証直通エレベーターで4Fへ上がり
警備員による受付(氏名等記載)後、見学者用のバッジを付け
4F展示コーナーと5F大証マレットを自由見学します。
大阪証券取引所へは大阪市営地下鉄堺筋線と京阪電車
北浜駅の地下1階に連絡通路があります。
★近畿方面のツアー情報はこちらをクリック
★大阪府のホテル・旅館の照会予約はこちらをクリック











この記事に対してリンクしました、ということを相手に自動的に通知する仕組みで、ブログ(Blog)の機能のひとつです。相手側もトラックバックを確認することでそのリンク先を知ることができます。
なお、このサイトでは、【Movable Type】というウェブログツールを使用しております。
したがって、阪急交通社が保証する内容ではありませんので、あらかじめご了承ください。
そのため、一部のブログやサービスによってはトラックバックが出来ない場合もありますが、予めご了承ください。
リンクがない場合には、「HTTP error: 403 Throttled」として、トラックバックが張り付かない仕組みになっております。