東京/江戸の伝統食「蕎麦」の粋な食べ方
![]() 濃いめのつゆが江戸の蕎麦の特徴 |
世界一のグルメ都市・東京で今も気を吐く江戸のファストフード、蕎麦。昼どきを過ぎた2時か3時頃、玉子焼きや板わさなんぞを肴にぬる燗をチビリチビリとやって、最後に蕎麦を一杯…。蕎麦通にとっての至福のひとときだ。 備荒食料だったソバが広く食されるようになったのは、「蕎麦切り」が考案されてから。それ以前は、主に蕎麦がきや餅・団子、または雑穀と混ぜて粥にして食べていたが、麺状にすることで一気にたぐれるようになり、これが単身者の多かった江戸で爆発的に大ヒット。江戸市中には多いときで4000軒近くの蕎麦屋があったというから、当時の人口を考えるとすさまじいまでの人気ぶり。粋を何よりも尊ぶ江戸っ子は、蕎麦の食べ方にもこだわった。箸で4〜5本の蕎麦をつまみ上げ、先のほうにだけつゆをつけて、噛まずにツツーッとすすりこむのが作法。蕎麦は喉ごしと香りを楽しむものというわけだが、「つゆをたっぷりつけて食べたかった」と今際の際に本音を洩らしたご隠居の笑い咄もあるので、粋を気取るのもほどほどに。 |
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