北海道/紅葉の北海道
| 北海道を彩る 神々の秋の魔法 紅葉と桜ほど日本人の心に染みるものはないだろう。中でも紅葉は、その年ごとの気温や温度によってその鮮やかさが左右されるだけに、去年よりさらに見事な色づきを今年こそ…と心待ちにしている人も多いのではないだろうか。 |
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![]() 層雲峡/イメージ ![]() 旭岳/イメージ |
紅葉前線が始まる 北海道の神の山・大雪 手付かずの自然が、目にもまぶしい紅と黄金に染まる……! 関東にはまだ夏の暑さが残る時期、北海道が早々と秋景色に包まれる9月が、今年も訪れようとしている。古くからこの地に暮らすアイヌの人々は、太陽や月、風はもちろん炉縁や戸口といった人間の生活に関係するあらゆるものに、神の存在を見出してきた。それらの神が、人間を見守ってくれているのだという。毎年日本に紅葉全線の到来を告げる大雪の秋の彩りを目の当りにすれば、ここには今もアイヌの山の神がいるのだと納得できるに違いない。 なにせ大雪は、アイヌの人々が「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」と名付けた場所なのだから。山頂から始まる大雪の錦繍の波は、徐々に山肌を染め上げ、層雲峡へ押しよせてゆく。ナナカマドやモミジの朱、カツラの黄に彩られた、頭上遥か160mに及ぶ柱状節理の岩肌は圧巻の一言。 アイヌによって「ソウウンペツ(滝の多い川)」と呼ばれていた通り、銀河流星の滝が一層の艶を添える。しかし北海道の秋は、本当に短い。ある日突然、山肌が燃えるような艶やかな錦に彩られたと思うと、あっという間に散ってゆく。大雪の紅葉は、北海道の長く厳しい冬の前に、神々が魅せてくれる魔法なのかもしれない。 大雪の裾野から北海道全土を飲み込んでゆく紅葉の波 大雪に限らず、日本国内で北海道ほど手付かずの自然が満ち満ちている場所はない。そんな北の大地の秋景色は、まるで紅葉の「波」。それは大雪を下り、北海道全土を包み込んでゆく。この地ならではの大きな森や澄みきった湖が、錦繍に彩られる様は想像を超える美しさだ。 たとえば、今なお人の手を拒む知床の大自然に触れたことのある方は、思い描いていただけるだろう、その大きさ、豊かさを。秋にはそれがいっせいに赤・黄・緑のコントラストを描きだす。静かな湖面に秋の濃密な色彩を映す知床五湖をめぐれば、その鮮やかさに思わず目を見張らずにはいられない。 やがて紅葉の波は、徐々に里へも降りてゆく。そして至るところで、1年でもっとも艶やかな姿で、北海道の秋の旅人たちをもてなしてくれるのだ。 |
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