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取れたてのメープルシロップが味わえる シュガーシャック
春に差しかかるこの時期は気温の差が激しいモントリオール。先日、最高温度27℃を記録する真夏日があったと思えば、翌週はまたマイナスに戻ったりと異常気象が続いています。でも春は確実に訪れているようです。
カナダ東部では、2月から3月下旬にかけてたくさんのメープルシロップが収穫できます。
なかでもケベック州は世界中で生産されるメープルシロップのおよそ80%を占めており、毎年この時期になると、メープルシロップの収穫を祝う「シュガーシャック」と呼ばれる収穫祭が催されます。
メープルシロップといえばケベック州の名産品。その土地の旬な食べ物をぜひ味わってみたいと思い、早速参加してみました。
モントリオール郊外に200店以上もあるメープル工場、シュガーシャック。
今回はモントリオール市内から車でおよそ30分ほどで行ける、近場の「La famille Constantin」に行ってまいりました。
ダウンタウンから数十分ほど車を走らせると、あたりはすっかり田園風景に変わります。
カエデの木が一面に広がり、1本1本にバケツが備え付けられています。
カエデの木に開けた、数センチほどの小さな穴からゆっくりと落ちる樹液。1本の木から何十リットルもの樹液が取れますが、そのほとんどは水分。これを煮詰めてメープルシロップとなるのは、わずか1リットルほど。
また小屋の中には一般客が利用できるレストランがあり、こちらで取れた新鮮なメープルシロップが堪能できます。ほとんどのメニューはメープルシロップを使って調理されており、まさにメープルづくし!レストランの予約は20人以上から受け付けているため、テーブルはグループごとに分けられます。
メープルシロップで作ったハムやソーセージなど。10種類以上の品がテーブルに並び、すべて食べ放題!
そして昼食が終わったらこのイベントの目玉、メープルタフィーに挑戦。雪の上にあつあつのメープルシロップをそそぐと、シロップが固まり始めます。
その瞬間に棒でくるくる巻くとメープルタフィ―のできあがり!
できたてのメープルタフィーを味わった参加者から「おいしい!」という声が響きます。
100%ナチュラルなメープルシロップは、まさに天然な自然の味でした。
およそ3,4時間のコースですが、大自然の美しい風景の中、取れたての美味しいメープルが味わえて大満足の1日となりました。
カナダの大自然に触れられるこの旬なイベントにぜひ参加されてみてはいかがでしょうか。
「La famille Constantin」ウェブサイト
http://www.constantin.ca/en/index.php
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佐々木 まゆ
- 2011年よりカナダ・モントリオール在住。日本語教師・ライター。趣味は料理と世界中のカフェ巡り。