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ドバイで物件探し
暑い夏が続くドバイ。湿度が例年より少ないのでその分、そこまでつらいとは思いませんが、ご存知の通り現在のドバイはラマダン(断食)中。外で飲食はもちろんのこと、唾も飲めず、煙草を吸う方も不可能という状況になっているため、出来れば家の中でじっとしておきたいのが現実。しかし、私は賃貸マンションの期限が切れるため、新しい家探しをしなければならず、断食のドバイにて外を駆けずり回りました。
アラブ首長国連邦の賃貸マンションの借り方は全く日本と違います。日本では月ごとに家賃を払うのが普通だと思いますが、この国では基本的には1年に一回契約となるのです。これは、オーナーさんが月ごとになり収入の問題が起きないようにという政府機関の配慮からなっています。1年に1回の契約ですが、支払いに関しては1年に1回、または小切手を前もって渡せるのであれば、支払いは2~4回払いが可能になります。入居時に不動産屋さんに約5%、デポジットとして5%支払います。そして、小切手や現金を支払って暮らし始めることができるのです。
ドバイは大きく分けて2つのパートに分かれます。1つは旧ドバイ、そしてもう1つは新ドバイ。旧ドバイは空港や運河、市場等があるような昔からのドバイ、そして新ドバイはドバイ・世界貿易センターから北西に向かった全部の場所を指します。新ドバイには有名な7つ星ホテル、バージアルアラブホテルや世界最高峰のビル、バージカリファなどもあるのです。今まで旧ドバイのあたりに暮らしていたのですが、今回は新ドバイに暮らそうかと探し続けました。
様々な地域で2ベッドルームのあるマンションや一戸建てを探してみたのですが、なかなか良い物件を見つけるのが大変。大きさが良いと思ってもとても痛みが激しいもの、とてもきれいな物件なのに部屋やお風呂が異常に小さいもの。ラマダンに入ってもずっと探し続けましたが、その時にはすでに30件以上の物件を見て回ったのではないでしょうか。
日本や先進国のようにメインテナンスがきちんとされていると思ったら大間違い。基本的にきれいにしてくれるだけで良く見たら壊れていると思う個所も多くあるので、本当に安心できる物件を探すのは至難の業。日本では不良物件のような形でクレームが出せますが、それが出来ないのがこの国。直して!っと頼んでも1カ月以上直しに来ない事もざらにあります。
この国で物件を探す方。私のお勧めはもし数年だけってかんがえているのであれば、ホテルが経営するホテルアパートに暮らされることが一番。その次に家具なしで普通のアパート・マンションをご希望の方は有名不動産屋さん、またはオーナーに直接掛け合うことをお勧めします。そうでないと、相当不動産屋さんに振り回されてしまうからです。
こういった難しさがあるのですが、反対にいろいろとリクエストに応えてくれるところもおおいので、大変ですが、楽しいと思えることもいっぱい。例えば「ちょっと家賃を高くしていいけど、電気・水道代込みで使いたい放題にして..」なども言うことができるのです。こういったフレックスな考えを持っているのは良いなっていつもおいます。ドバイでマンションを探すなら絶対に自分が強くなければできません。どんどん言いたいことを言いましょう!
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ファトマ
- アメリカで中東学を勉強し、14年前にドバイに渡る。現在フリーとして企業リサーチや観光ガイド、メディアコーディネートを行う。