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ペルー

パチャカマック遺跡、新見学ルート準備完了!

前回に引き続き、今回も「パチャカマック遺跡」についてご紹介していきましょう。
新しい博物館のお披露目に合わせ、2つの新しい見学ルートが敷設されました。
 
まずは、インカ時代に造られた「Acllawasi(アクリャワシ)」、別名「Mamacona(ママコナ)」の裏側を歩くルートから。
アクリャワシは、インカ帝国に選ばれた聖なる乙女たちがひっそりと暮らした館。
乙女たちはここで神に捧げるチチャ酒やサンクと呼ばれるパンを作ったり、皇帝が身に纏う布を織ったりしていました。
アクリャワシの裏手には遺跡職員が管理する農園があり、ペルーを代表するさまざまな植物の栽培が行われています。
 
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スーベニールショップとカフェテリアのあるマリア・ロストウォロフスキ広場を背に、砂地に敷かれた小道を下って右方面へ。
アクリャワシの壁を左に見ながら進んでいきます。
農園にはバナナやグァナバナ(サワーソップ)などの果物を始め、トウモロコシやキャッサバ、カボチャ、綿花、そしてコカなどペルーを象徴する農作物が植えられています。
旅行者がコカの木そのものを見る機会はまずないので、これはなかなか貴重な体験ですね。
 
 
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小道を進んだ先に、アルパカとリャマが放し飼いにされている広場がありました。
係員がいれば、彼らに触らせてもらえるかもしれません。
ただラクダ科動物は、怒ると相手を威嚇するために唾(胃液)を吐きます。
その臭いは強烈で、洗ってもなかなか消えないとか・・・
なので係員がいない時や許可が出ない時は、無理やり近づいたりしないようにしましょう。
 
 
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アクリャワシの壁に沿って進み、突き当りの右手にある丘を登ると、「Julio C. Tello(フリオ C. テーヨ)」の胸像が置かれた展望台に到着します。
インカ建築特有の二重構造を持つ扉がずらりと並ぶアクリャワシ。
この建物がいかに神聖な場所だったかが分かります。
 
 
ところで、一面砂漠に覆われたパチャカマック遺跡の中で、このアクリャワシ周辺だけが緑に覆われていることにお気づきでしょうか?
アクリャワシの外周には地下水を利用した水路が通っており、このエリアを潤していました。
水道設備が整った現在でさえ砂漠で植物を育てるのは難しいというのに、インカの高度な建築技術には感服させられます。
 
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さてもう一つのルート、「Ruta de los Peregrinos(巡礼者たちの道)」をご紹介しましょう。
このルートは、専属のガイドと一緒に見学することになります(要事前予約)。
当時の巡礼者たちと同じ風景を見ることができるのですから、考古学好きには堪りませんね。
 
 
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「巡礼者たちの道」の途中にある展望台からの眺め。
左奥、ムシロ製の屋根で守られている遺跡がワリ時代に造られた「Templo Pintado(彩色神殿)」、別名「Templo de Pachacamac(パチャカマック神殿)」。
その右斜め上にあるのがインカの神殿「Templo del Sol(太陽神殿)」です。
 
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こちらは「Segunda Muralla(第二の壁)」。
ピラミッドが集中する神聖なエリアと構外を隔て、ここで各方面やらやってくる巡礼者たちの出入りをコントロールしたと考えられています。
この下には、アクリャワシに通じる地下水路が通っていたことが分かっています。
 
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「Acceso Calle Norte-Sur(南北回廊)」。
海岸部を通るカパック・ニャン(インカ道)と、アンデスから延びるカパック・ニャンが合流する重要な道。
ここではアクリャワシへ水を送るための水路跡や土器、生贄と思しき犬のミイラなどが発見されています。
「巡礼者たちの道」見学者は、この回廊を進んで「Prámide con Rampa 1(傾斜路のあるピラミッド1)」の脇を通過し、その奥にある一般観光客は立ち入り禁止の「Prámide con Rampa 2(傾斜路のあるピラミッド2)」を見学します。
南北回廊の長さは460m、幅は3~4mで、回廊を囲む壁の高さはおよそ5mもあったとか。
狭く、そして恐らく薄暗かったであろうこの回廊を歩みつつ、聖地の深部へと近づいていく……
当時の巡礼者にとって、そのアプローチはさぞや神秘的な体験だったに違いありません。
 
 
「巡礼者たちの道」見学の後は、そのまま通常の見学コースに合流。
パチャカマック神殿や太陽神殿を見て回りましょう。
太陽神殿からは、博物館内のビデオで紹介されている「Cavillaca(カビリャカ)」の物語に登場した大小2つの島と、
その周囲に茫洋と広がる太平洋を見ることができます。
 
 
50年ぶりに生まれ変わったパチャカマック遺跡博物館と、新しい2つの見学ルート。
リーフレットやパンフレットも一新され、パチャカマックの魅力がますます分かりやすくなりました。
初めての人はもちろん、以前訪れたことがあるという人も、ぜひもう一度足を運んでくださいね。
 
 
★Museo de Sitio de Pachacamac/パチャカマック付属博物館★
住所:Antigua Carretera Panamericana Sur Km. 31.5, Distrito de Lurín - Lima
営業時間: 火~土/9:00~17:00、日/9:00~16:00(月曜休み)
入場料:S/10
※チケット販売:火~土/16:30まで、日/15:30まで
※現地ガイドフィー:1グループ25ソレス(1グループ20人まで)
※「巡礼者たちの道」:1人20ソレス(1グループ15人まで、ガイドフィー別途25ソ-レス、要事前予約)
 
現地記者:
原田慶子

ペルー・リマ在住ライター。ペルーの観光情報からエコやグルメの話題などを幅広く執筆。ペルーに関する情報誌等の取材協力。

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