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ペルー

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七色に染まる奇跡の山 レインボーマウンテン

標高6384m、クスコ州随一の高さを誇る霊峰「Ausangate(アウサンガテ)」。インカの人々が「Apu(アプ/聖なる山)」と崇めたその山を頂点とするビルカノタ山系の一角に、「Montaña Vinicunca/Winicunca(ヴィニクンカ山)」という標高5200m (公称)の山があります。
 
 
ヴィニクンカ山を有名にしたのは、なんといってもその色。さまざまな鉱物によって虹色に染まった山肌は、まさにアプが私たち人間に与えてくれた奇跡そのものです。まるで七色のペンキを塗り重ねたようなその景色から、今では「レインボーマウンテン」という呼び名のほうが有名になったヴィニクンカ山。今クスコでは、このヴィニクンカ山を訪れる「レインボーマウンテン・ツアー」が大人気です。
 
 
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この色をご覧ください!これが天然の色、自然の創作物だなんて信じられますか?
 
 
ツアー内容はどの旅行代理店もほぼ同じで、早朝4時ごろクスコを出発、ヴィニクンカ山のあるキスピカンチス郡を目指し南東へ向かいます。ヴィニクンカ山の手前にある村々で簡単な朝食とトイレ休憩を取り、8時前後にヴィニクンカ山の麓に到着。そこから片道約8km、2~3時間の高地トレッキングが始まります。
 
 
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ヴィニクンカ山のゲートですでに標高は約4300m。富士山山頂ですら3776mしかないのですから、ほとんどの日本人にとってこの高さは未体験のはず。とにかく無理をせず、水分を補給し休憩をしっかり取りながら、自分のペースで登りましょう。体力に自信のない人や、頂上の滞在時間をなるべく長く取りたいという人のためには馬が用意されています。料金は往復約90ソレス(2017年6月現在)で、馬主と直接交渉。現地では両替が難しく米ドルが敬遠されがちなので、お釣りがいらないよう細かいソル札を準備しておきましょう。
 
 
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写真ではなんてことはない平地に見えますが、さすがは高地、ほんのちょっとの坂でもすぐに息切れしてしまいます。途中にも馬を連れた馬主たちが待機しているので、少し歩いてみてダメだと思ったら、無理せず声をかけてくださいね。
 
 
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前方の山がなんとなく色づいてきているような気がしますが・・・まだまだ先は長い!
 
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ゲートからずっと自力で登ってきた人も、馬で楽々到着した人も、最後の数百メートルは徒歩。苦しいですがあと少し頑張って、ヴィニクンカ山に対面する丘の頂上を目指しましょう。
 
 
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まさに絶景!「レインボーマウンテン」の名にふさわしい見事な色彩を前に、感動が止まりません。
 
 
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ヴィニクンカ山の反対側には、万年雪に覆われたアウサンガテ(写真右奥)を始めとするビルカノタの山々が連なっています。この日はちょっと曇ってしまいましたが、時折陽が射すと神々しいばかりの輝きを見せてくれました。
 
 
2016年から一般向けに催行されるようになったレインボーマウンテン・ツアー。そのきっかけは、アウサンガテ・トレッキングに参加した旅行者たちが撮影した数枚の写真からでした。彼らの画像がSNSやinstagramを通じて注目を集め、世界に広まっていったのです。トレッキングツアー自体は古くから行われていたのですが、なぜ数年前までこの絶景が世間に知られていなかったのでしょうか?
 
 
かつてこの辺りはアウサンガテ同様万年雪に覆われており、地元民すらその存在に気付いていませんでした。しかし地球温暖化の影響でその雪が溶け、鮮やかな色彩が人の目に触れるようになったのだそうです。この素晴らしい景色が気候変動の産物とは、皮肉な話ですね。
 
 
これからも多くの人に訪れていただきたいレインボーマウンテン。ナチュラル派旅行者に今人気急上昇中のイチオシ観光ポイントです。
 
 
★El Tour Montaña de 7 Colores(Mt. Vinicunca)/レインボーマウンテン(ヴィニクンカ山)ツアー★
ツアー:クスコ発/3~4時、クスコ着/19~20時
料金には移動とガイド料、朝食・昼食込み。入山料は確認のこと。
ツアー最高地点の標高(アプリ実測値)は5085m。乗馬の場合も途中徒歩区間あり。

現地記者:
原田慶子

ペルー・リマ在住ライター。
ペルーの観光情報からエコやグルメの話題などを幅広く執筆。
ペルーに関する情報誌等の取材協力。

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