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ペルー

ペルー在住の現地記者が各地のお祭りやイベント、ご当地グルメからおもしろスポット、生活のひとコマまでフレッシュな現地の情報をお届けします。

ミラフローレスで楽しむアンティーク市

リマ観光の中心地ミラフローレス区の一角で、毎週日曜日に開かれる骨董市「Feria de Antigüedades San Miguel Arcángel(フェリア・デ・アンティグエダデス・サン・ミゲル・アルカンヘル)」。
「大天使ミカエルの骨董市」というなんとも神々しい名前ですが、誰もがアクセスできる青空市なので堅苦しさはありません。
場所は街の中心にあるロータリー、オバロ・デ・ミラフローレスから東へ3ブロック進んだアルフォンソ・ウガルテ通り。
リマを南北に貫くメトロポリターノバスの「Estación Ricardo Palma(リカルド・パルマ駅)」の少し手前です。 
 
 
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普段はそこそこ交通量のある通りですが、フェリアが開催される日曜日は車両通行止めに。
重厚な木製の家具から陶器の置物、古いクリスタルや懐かしの電話機など、色んな商品が並んでいます。
 
 
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最初に目に止まったこの木製の器は、なんとインカ時代のものだとか!
「確かに器はインカのものだけど、内側の絵は30年くらい前に描かれたものだよ」と店の主人。
なぜそんな絵を加えてしまったのでしょうか。
 
 
かつてペルーは考古遺物への理解が薄く、黄金製品以外のものにあまり価値を見出さない時代がありました。
20世紀後半までは盗掘も頻繁に行われており、誰でも自由に所持できたのです。
ただし、考古学的価値のあるものを海外へ無断で持ち出すことは禁止されてるため、“新しく絵を描き足す”ことで、単なる置物として扱ったのだそうです。
「キミは在住者かい?ならこの絵を消してしまっても大丈夫。でももし外国に持ち出すなら、この絵が描かれた状態でないとダメだよ」と親切にアドバイスを貰いましたが、例え絵を消しても痕は残るでしょうし、風合いだって変わってしまうかもしれません。
考古学好きとしては残念な話ですが、そんな会話ができるのもペルーならではですね。
 
 
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こちらは中国製の陶磁器。
向かって左の人形は現代のものですが、右の皿は19世紀のものだとか。
異国の焼き物に描かれた東洋の風景は、当時のペルー人にとってさぞやエキゾチックに見えたことでしょう。
 
 
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日系移民が持ち込んだという、小さな収納箱。
後ろのねじを回すと、箱の真ん中にある人形がくるくる回転するという、凝った仕組みになっています。
表は漆塗りに螺鈿細工、引き出しの内側には野山の風景を織り込んだ布が張られたなかなか上等なもの。
随分古ぼけてはいますが、大変丁寧な作りです。
家族や故郷の思い出がたくさん詰まった、大切な品だったに違いありません。
 
 
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ミラフローレス区という場所柄か、欧米人旅行者の姿を多く見かけました。
この女性も何か気になる一品を見つけたようです。
 
 
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フェリアが開催されるアルフォンソ・ウガルテ通りは、もともとアンティークショップが集まる場所。
普段はちょっと足を運びにくいアンティークショップも、こういうフェリアのある時なら気軽に覗けますね。
 
 
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フェリアでは、区の職員が飲み物やフルーツを無料でサービスしていました。
通りの一角には小さなステージが設置されており、午後からはちょっとした催しも行われるそうです。
こうしたイキな計らいがあれば、子供を連れてきても楽しいですね。
セレナスゴ(区の警備員)も多く配されており、安心して見ることができます。
 
 
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骨董市といっても古いものばかりでなく、比較的新しそうなものも多くありました。
「骨董的価値の高いものを!」と意気込むのではなく、「お気に入りの一品を探しに行こう」という感覚で出かけましょう。
ミラフローレス区の気負わない骨董市。
リマに日曜日に滞在するという方は、ちょこっと覗いてみてくださいね。
 
 
Feria de Antigüedades San Miguel Arcángel
フェリア・デ・アンティグエダデス・サン・ミゲル・アルカンヘル
住所:Calle Alfonso Ugarte cuadra 1, 2 y 3 Miraflores - Lima
開催日時:毎週日曜日 10:30~18:00(出店主によって閉店時間は異なります)

現地記者:
原田慶子

ペルー・リマ在住ライター。
ペルーの観光情報からエコやグルメの話題などを幅広く執筆。
ペルーに関する情報誌等の取材協力。

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