89(ハンキュー)BLOGチャンネル 世界はちょっと楽しい!-海外現地情報ブログ-

ペルー

ペルー在住の現地記者が各地のお祭りやイベント、ご当地グルメからおもしろスポット、生活のひとコマまでフレッシュな現地の情報をお届けします。

第一回「全国パチャマンカの日」

ケチュア語で「大地の鍋」を意味する「Pachamanca(パチャマンカ)」。
地面を掘った穴に焼いた石と食材を入れ、石の余熱で食材を蒸し焼きにするアンデスの伝統料理です。
インカ以前からあったとされるパチャマンカは、現在もアンデス地方を中心に各地で作られており、特に祭りなどハレの日には欠かせない料理となっています。
ペルーの文化遺産にも指定されているこのパチャマンカをもっと味わおうと、昨年11月に「el Día Nacional de la Pachamanca(全国パチャマンカの日)」が制定されました。
毎年2月の第一日曜日と決められたこのパチャマンカの日、その記念すべき第一回目は2016年2月7日(日)の予定。
現時点ではまだ具体的な情報はありませんが、各地でパチャマンカを堪能するイベントが行われるに違いありません。
 
001.JPG
パチャマンカの具材はバラエティ豊か。
肉類は牛や豚、羊、ヤギ、鶏肉の他、地方によってはアルパカやクイを入れることもあるようです。
野菜で欠かせないのはジャガイモとカモーテ(ペルーのサツマイモ)、トウモロコシ、ソラマメなど。
そのほか、タマルやウミータなどトウモロコシの粉を練って作ったアンデス風チマキが入ることもあります。
時間を掛けてじっくりと蒸し焼きにした肉や野菜はとても柔らかく、旨味が凝縮されています。
002.JPG
アンデスのとある村祭りにて。
会場では、村人に振舞うパチャマンカの準備が進められていました。
 
003.JPG
地面に掘られた、直径約1.5mの巨大な穴。
この日はおよそ200人分のパチャマンカを作ります。
パチャマンカのいいところは、一度に大量の食材を調理できることですね。
 
004.JPG
村の男性たちが、薪で石を焼いています。
石の上には誰かが乗せた鶏肉が・・・気の早い連中はどこにでもいるものですね。
 
 
005.JPG
女性たちは食材の下ごしらえ。
気心の知れた者同士、おしゃべりしながらも手際よく作業をこなします。
力仕事は若い人にお任せと、このお婆ちゃんはのんびりハーブを刻んでいました。
さくっとナイフが入る度に、ハーブのいい香りが漂います。
数種類のトウガラシやクラントロ(香菜)、ワカタイ(ブラックミント)といったハーブやにんにく、
チチャ・デ・ホラ(トウモロコシでできた発泡酒)やビールでしっかり下味を付けた肉は、しっとり柔らかく仕上がります。
 
006.JPG
さあ、やっとできました!
すでに午後3時を過ぎ、会場はお腹を空かせた村人たちでいっぱいです。
男性陣が食材を拾い出し、女性陣が手早く皿に盛りつけていきます。
石はまだ火傷しそうなくらい熱く、熱気が立ち込める中、男たちは汗だくで作業していました。
朝10時ごろから準備を始め、村人全員に行きわたったのは夕方4時すぎ。
なんとものんびりした話ですが、これが本来のパチャマンカの姿なのでしょうね。
007.png
ちなみに2月の第一土曜は、「El Día del Pisco Sour(ピスコサワーの日)」。
ピスコサワーは、ペルーが誇るブドウの蒸留酒・ピスコをベースにした美味しいカクテルです。 
毎年ピスコサワーの日は各地でイベントが行われているので、今年はそれにパチャマンカの店も加わるでしょう。
今度の2月6日と7日は、アンデス文化とクリオージャ文化を両方一度に楽しめそうです。
 

現地記者:
原田慶子

ペルー・リマ在住ライター。
ペルーの観光情報からエコやグルメの話題などを幅広く執筆。
ペルーに関する情報誌等の取材協力。

人気のテーマ

現地情報ブログの記事は、現地在住の一般の方により執筆されています。(阪急交通社社員の作成した記事も一部含みます。)
ブログ掲載後、情報が変更になっている場合がございます。
記事内に書かれたWEBサイトへのリンクは阪急交通社が管理していないものも含みます。
掲載されている情報を活用される際は、ご自身の責任で判断していただくようお願いいたします。