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イグアス国立公園内 ボートツアー マクコ・サファリ (Macuco Safari)
Foz do iguaçu(イグアスの滝)は皆さんもご存知の人気観光スポットであり、世界最大規模の滝である。ブラジルParaná州のFoz do iguaçu(フォズ・ド・イグアス市)とアルゼンチンのPuerto Iguazu(プエルト・イグアス市)の2カ国にまたがる国立公園の中に275の滝があるといわれる。
この国立公園のブラジル側は、1986年にユネスコの世界遺産に登録された。(アルゼンチン側は1984年に登録)近年では、「新世界七不思議 自然版(New 7 Wonders of Nature)」にも選出された。ちなみに、IguaçuとIguazuの表記の違いはポルトガル語圏とスペイン語圏でそれぞれ公用語が異なるが故だ。
・新 世界七不思議 自然版のプレート
そんな国立公園内の河をボートで爆走するという、スリリングなツアーがあったのでさっそく行ってきた。『Macuco Safari(マクコサファリ)』というこのツアーは、国立公園内の森林をジープでガイドの説明を聞きながら行くジャングルツアーと、ゴムボートで滝壺まで行き、存分にイグアスの滝を浴びるツアーがセットになっている。
・ボートは海外からの観光客に人気
・英語でもガイドをしてくれる
・勿論、徒歩で観光できる遊歩道のコースもある
ジャングルツアーで印象に残ったのは、この地区はパウミット椰子の保護地区であるということ。ブラジルでは椰子の新芽をサラダにして食べるが、このパウミット椰子は近年伐採が禁じられている地区もある。なんでも、このアマゾンパウミットというのがオリジナルなんだとか。現在、食用には他種の椰子の新芽を用いていることが多いそうだ。(ププンヤやアサイーの新芽など)
・新芽を採ると木は枯れる、新たに成木を育てるには10年の年月を要する
ボート乗り場に着くと、まず救命胴衣を装着される。あらかじめ水着を着て、その上に濡れてもよいTシャツや短パン姿になっておくことをお勧めする。売店でカッパが売られていたが、ガイド曰く「カッパを着てもずぶ濡れになりますので、濡れてよい格好でボートに乗ってください。」とのこと。勿論、カメラや携帯は持ってこないほうが良い。コインロッカーがあるので預けるべし。更に「ボートの操縦士にgorjetaを渡すと多めに滝に入ってくれます。」とのことだったので、言われたとおりにこっそり渡しておいた。※gorjetaとはチップとか心付けのようなものだ。操縦士は快く受け取り、ボートの特等席(最前列)に案内してくれた。
・後部席はアメリカから来たお嬢さん達、ワイワイ楽しそう
いざ出発、岩を避けているがかなりのスピードでとばしている。カメラマンの青年が「今まで、事故は2回ともアルゼンチン側だからこっちは大丈夫!」と安心させるために言ってくれた言葉が余計に不安を煽る。
急カーブにジャンプとまるで遊園地のアトラクションの如く、水しぶきも入ってくる。
突然ボートが止まった瞬間、皆いっせいに「ワー」と声を上げてしまった。
なんと、虹がでているのだ。晴天と月夜にのみ現れるそうだ。※ボートは17:00迄なので、月夜の虹を見たい人は毎月満月の前後5日間に実施される夜のイグアスツアーがあるとのこと。
・ボートツアーは晴天だと、虹に遭遇する確立が高い
虹を見て皆感動しているのもつかの間、メインの滝に打たれる為にボートは進む。
容赦なく落ちてくる大量の水にボートは3回突っ込んだ。普通は2回らしい。
滝行をしたかのごとく、なんだか身も心もさっぱりとした。しかし、冷水を頭にかぶったので帰りは皆震えていた。
着替えた後、ガイドに「マクコ・サファリってどういう意味?」と聞いてみた。
Macaco「猿」という意味は知っていたので、同じような猿の種類かと思ったら「イグアス一帯に生息するダチョウ類の鳥です。きれいな青い卵を産むんですよ」とのこと。このMacuco(マクコ)の卵は、後に行った野鳥園で発見することができた。
・Macuco(マクコ)の青い卵
◆マクコ・サファリ (Macuco Safari)サイト
http://www.macucosafari.com.br/
営業時間:9:00~17:00
ツアー料金:
大人(12歳以上)R$170
子供(6歳~11歳迄)R$85,00
6歳未満の子供無料とあるが非常に危険!おススメはしない。
60歳以上もR$85,00とあるが、ブラジルで有効な年齢証明が必要とのこと。
※ロッカー使用の際は別途R$5が必要となる。また、カメラマンがいるので写真は後でDVDとCD(動画+画像セット)でR$105で購入可能!
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マンゲイラ靖子
- 2012年よりブラジル在住。 Samba命!リオ1回、サンパウロ6回、(浅草9回)のCarnaval出場経験を持つ。現在は夫と猫3匹とでSP州に暮らし、主に日系コミュニティでの仕事に携わる。 より深いブラジル情報を発信できるよう日々模索中。