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ブラジル人も憧れるリゾート地フロリアノポリス<後篇>
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ここはフロリアノポリス中心部のサンタ・カタリーナ島。早起きしてセントロの教会(Catedral Metropolitana)へ行くと、朝市(Feira)があり、産直のはちみつやおみやげが売られている。
※はちみつはフロリアノポリスの名産品である。
また、別の通りにも朝市はある、今度はハム(Presunto)やサラミソーセージ(salame)、カラブレーザ(calabreza)が店内に所狭しと吊るされている。お手頃な値段でイタリア系移民の伝統的ソーセージを楽しむことができる。
すぐ近くにはフィゲイラ広場(Figueira da praça XV de Novembro)があり、中央には見事な枝ぶりの菩提樹(イチジク属)の大木がある。木陰では大人がカードゲームをして楽しんだり、ブラジルギター(Choro)を爪弾く人もいたり、町の人たちの憩いの場となっているようだ。
アゾーレス諸島のポルトガル系移民が多く移り住んだと言われるこの地には、いたるところにアゾーレス文化が根付く。たとえば、漁が盛んなので街は海の幸に恵まれたレストランが多く、女性がレースの編み物をお土産にしたり、素焼きのツボや鍋、置物のお店も軒を連ねる。
有名な魚介類のシチューであるムケッカ(mouqueca)や黒豆と干し肉の煮込みのフェジョアーダ(Feijoada)などを作るには欠かせない鍋がお手軽に揃う。筆者も店員さんがおススメしてくれた鍋を購入してみた。今や、煮込み料理にこの鍋は欠かせない存在となってしまった。
新鮮な魚を求めて中央市場(Mercado púbrico)へ行ってみると、白エビ(Camarão branco)や牡蠣(Ostra)が売られている。牡蠣はなんと1キロ6ヘアイス!(日本円にして300円ほど)安い!商工業の都市サンパウロと比べてしまうと、なおさら安さが際立つ。帰りの飛行機の時間を見計らって、折角だからと新鮮な魚介類を買いに来る人もいるようだ。
島と大陸をつなぐ役割を担っていたエルシオルース橋(Ponte Hercilio Luz)は1926年に建設された。暗くなるととライトアップされ、恋人たちが集まりロマンチックな時間を過ごす。現在は通行は出来ず、その脇の橋を島人たちは使っている。
夜は、橋を渡った大陸側のレストランへ。 海沿いに面しており、潮騒が心を落ち着かせる。
生演奏もあり、この日はアントニオ・カルロス・ジョビン(Antônio Carlos Jobim)の歌を何曲か歌ってくれた。心地よい「WAVE」をBGMに、磯の香りが食欲を湧きたてる。蒸し牡蠣と極上のムケッカを頂く。
今回の旅では島の北部から中央部しか周れていないのが残念だ。次に旅する際は、南側も周ろうと心に決めた。
「By cuca Restaurante」
住所: Praia do Meio - Coqueiros
電話:(48) 3249-0402
<月曜定休・生演奏は火曜と土曜のみ>
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マンゲイラ靖子
- 2012年よりブラジル在住。 Samba命!リオ1回、サンパウロ6回、(浅草9回)のCarnaval出場経験を持つ。現在は夫と猫3匹とでSP州に暮らし、主に日系コミュニティでの仕事に携わる。 より深いブラジル情報を発信できるよう日々模索中。