ボイムヒェン現る

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スイス

2014年4月14日
カテゴリー:ヨーロッパ | スイス

ボイムヒェン現る

バウムクーヘンというお菓子がある。ユーハイムJuchheimというメーカーが製造するものが日本では大変有名で、日本ではバウムクーヘンは高級洋菓子としての地位を確立しているはずだ。

バウムクーヘンがどんなお菓子であるかは日本人ならおおよその人が知っているが、本場とされるドイツ―そもそもはリトアニアやポーランド北部のお菓子だそうだが―では日本ほどの知名度はなく、更にスイスではその名前や正体を知っている人はほとんどいない。

 

日本のユーハイム社では、ミニサイズのバウムクーヘンである「ボイムヒェン」という商品も販売している。ボイムヒェンという単語は独語ではBäumchenと綴るが、これはバウム(読み方としては「バオム」の方が近い)Baum(木)という名詞に-chenという縮小語尾(名詞の後に付いて「小さい○○・可愛らしい○○」的な意味をつくる)が付いたもので、要は「ちっちゃい木」という感じの意味になる。ミニサイズのバウムクーヘンなのだから、商品のネーミングとしてはピッタリだ。

 

私の家の庭には、4月上旬になるとこの「ボイムヒェン」が何千個も出現する。…とは言っても食べられるものではなく、ホンモノの「ちっちゃい木」。

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このボイムヒェン達の出どころ(!)は、庭に生えているセイヨウボダイジュ(独語ではリンデンLinden)の大木だ。

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リンデンの樹には7月頃に花が咲き、花を乾燥させたものはハーブティになる。私の家でも毎年このリンデンのお茶を作っている(この様子は別の機会にご紹介します)のだが、全部の花を採ってお茶にすることは当然不可能な訳で、樹に付いたままの花はその後種子になり、冬になるとそれらは全て落下する。

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この落下した何千ものリンデンの種子が冬を越し、4月になって一斉に発芽するのだ。

 

発芽したばかりのリンデンのボイムヒェンはまだ双葉だけの状態なので愛らしいが、これらは成長するといつかは大木になり、花を咲かせてまた大量の種子をつくる。もちろん自然は厳しいので発芽した全部のボイムヒエンが生き残るわけではないのだろうけれど、この数千のボイムヒェンのうち1~2本がどうにかして生き残ってしまえば、リンデンの「作戦勝ち」だ。

 

長い目で見れば人間の寿命などはリンデンにはとうてい及ばないので、遅かれ早かれリンデンの勝ちになることに違いはない。それでも私はこの8年、庭に現れるリンデンのボイムヒェンを毎年毎年抜きまくっている。8年前までは義理の母がこの作業を行っていて、これは私が彼女から引き継いだ仕事の中でも最も早期のものに当たる。

私の作業は夫があきれるほど徹底している…はずなのだけれど、それでも「これはどう見ても今年出たものではなく、1年以上育ったボイムヒェンだ」という小木を毎年数本見つける。

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(1年モノ)

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出たてのボイムヒェンは抜くのも容易だが、1年以上経っているものはその根もかなり深くしっかりとしている。本葉も出ていて、もう立派な木だ。

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コレなどは恐らく発芽から2~3年経っている。どうして前年見つけられなかったのか??…リンデンの作戦は、もう既にバッチリと成功しているのかもしれない。

 

 

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現地記者:Asami AMMANN-HONDA
スイス東部トゥールガウ州の農村在住。
元書店員、現在は兼業主婦(日本語教師&日独英通訳)。
趣味はスポーツ・園芸・料理、専門は音響映像技術。
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