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スペイン

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スペイン旅行上級編 カサ・ルラルに泊まってみよう

イタリア、中国に次いで世界遺産の数が多いスペイン。パックツアーで各地を周遊しながら、また個人でプランを組んで名所旧跡を見てまわるのは旅の醍醐味。何度かスペインを訪れたら、今度は違った滞在形態でスペインを楽しんでみませんか?

今回ご紹介するのは、カサ・ルラル/casa ruralでの滞在。カサ・ルラルは直訳すると田舎家になりますが、日本でいうところのペンションや貸別荘のような宿泊施設も指します。

先日スペイン在住16年目にして、はじめてカサ・ルラルに泊まりました。バレンシアから南西に90kmあまり離れた山の中にある、フィンカ・エコロヒカ・エレダ・ラ・ボキージャ/Finca Ecológica Heredad La Boquillaです。高速道路A35をモヘンテ/Mogenteでおりた後、絶壁に挟まれたカーブのある山道を上り、舗装されていないガタガタ道を通ってやっとたどり着きます。比較的新しい有機オリーブ畑に面したカサ・ルラルで、近くには管理人一家が住む小さな家しかありません。放し飼いにされている3頭の馬と犬たちが出迎えてくれました。

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ここは、建物一棟を丸々借り上げ、自炊するタイプ。廃屋と化していた石造りの田舎家を改装しセンスのいいアンティーク調の調度品をふんだんに使った家には、1階にはキッチン、食堂、暖炉やピアノがある広いサロンバスルームに寝室が1室、2階には寝室が3室あり、どの寝室にも専用バスルームがついていました。外には小さなプールもあります。庭の大きな木の枝には、ハイジを思い出させるブランコがぶら下がっていました。

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一度は体験したかった憧れの田舎生活。が、ここは自家発電だったため電力を使う電子レンジがなく、持って行った食べ物が温められなかったり、薪オーブンなので十分な温度になるまでとても時間がかかったりと不便な思いも。また、携帯は圏外になることが多い上、その日に限ってWi-fiが落ちていたため外の世界と遮断された孤独感もあり、文明のありがたさが身に沁みました。

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それでも、時間をかけて用意した食事を4家族で会話を楽しみながらゆっくり食べ、外に出て満点の星を眺め、月の明るさを感じ、なんと贅沢な一夜を過ごしたことでしょう。朝、早起きして散歩に出ると、管理人さんの犬がお供をしてくれました。鶏小屋に入って産みたての温かい卵をとって朝食に頂いたこともいい思い出です。

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と、これは私が泊まったカサ・ルラルの例です。どこもたいてい似たような感じだとは思いますが、いくつか注意事項を挙げておきます。

貸別荘タイプの場合、基本的に一棟でいくらといった宿泊料金になり、週末は最低2泊等の規則を設けているところもあります。一般的に公共の交通機関だけでは行けない不便な場所になることが多いです。オーナーや管理人さんが近くに住んでいれば迎えに来てくれることもありますが、基本的には車が必要です。

町からは離れた野山の中にポツンとあり、山道や舗装されていない田舎道を通ることもあるので、初日は暗くなる前に到着することを心がけたいですね。自炊タイプの場合、飲み物や食べ物はあらかじめ調達して行くことになります。タオルやシーツ類はあっても、ドライヤーやバスルームのアメニティはないことが多いので、事前に確認することをオススメします。

日本とは異なるスペインの自然を感じられ、雰囲気のいい田舎家に自炊で寝泊まりする経験は、ホテルに泊まって名所旧跡を訪ねてまわるのとはまた違ったおもしろみがいっぱい。思い出深い旅になること間違いないでしょう。日本には持ち帰ることが禁止されている生ハムや腸詰類を買い、テラスで赤ワインやビールと一緒に存分に楽しむこともできますね。自炊はパスという方は、食事つきのペンションタイプをどうぞ。個人でプランを立てて旅行される方は、有名な名所旧跡巡りとカサ・ルラルに泊まる田舎体験を組み合わせてはいかがでしょう。

現地記者:
田川敬子

1996年スペインにひとめぼれ。以後何度も渡西し、2002年春に長年の夢がかなってスペインで就職。現在はバレンシア郊外に住む高齢ママ兼なんでも屋。

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