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スペイン

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パエリアの発祥地・アルブフェラ自然公園

日本でもよく知られたスペイン料理のパエリア(以下、スペイン風にパエージャ。パエリアは日本語です)は、バレンシアの郷土料理。アルブフェラ湖周辺が発祥地だと言われています。今回は、アルブフェラ湖と湖畔のエル・パルマル村、そして本場バレンシアのパエージャについてお話しします。

 

スペイン第3の都市バレンシアから20km近く海沿いに南下すると、アルブフェラ湖というスペイン最大の自然湖があります。この辺り一帯は自然公園に指定されています。湖は、昔は今の10倍の広さを誇ったそうですが、徐々に埋め立てられ今の大きさになりました。埋め立てられた土地には現在水田地帯が広がっており、パエージャの発祥地であることが納得できます。また、アルブフェラ湖周辺は野鳥の宝庫としてもよく知られた存在です。

 

この湖のほとりにあるエル・パルマル村は、パエージャ村として有名。人口700人に対し、パエージャを販売するレストランが30軒近くもあるのです。週末はマイカーでパエリアを食べに来る人や観光バスでやって来るツーリストで大賑わい。お昼にパエージャを食べ、その前後にアルブフェラ湖をボートで周遊することが、王道の楽しみ方になります。

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ところで、パエージャというとエビやムール貝、野菜がこんもり盛られたものを想像する方が多いのではないでしょうか? 実は、本家本元のパエージャは私たち日本人のイメージとは少々異なります。パエージャというと、パエージャ・バレンシアーナ(バレンシア風パエリア)を指しますが、その具はウサギ肉、鶏肉、モロッコインゲンに似た豆、大粒の白インゲン風の豆、そして時にカタツムリ。ローズマリーで風味をつけることも。もちろん魚介のパエージャもありますが(パエージャ・デ・マリスコス)、日本のようにあれこれとお米の上に乗っていることはありません。きわめてシンプルです。あるシェフにその話をしたら、「魚介や野菜が食べたいなら、エビの鉄板焼きなりサラダなり、別に頼んだ方がいい。その方がおいしいに決まっている」と。

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エル・パルマル村に数多くあるレストランの中で、今も昔ながらに薪でパエージャを炊くのがEl Graner(エル・グラネール)。オーナーシェフのこだわりを感じますね。お願いすると、パエージャを炊く様子を見せてもらえます。家族で代々水田も所有しているそうで、自分たちのお米も使っているそうです。オーナーシェフに何か特別な用事がない限り、食後に馬車で水田散策にも連れて行ってくれます。

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El Graner

住所:Carrer de Vicent Baldoví, 14, 46012 Palmar, Valencia

電話:96-162-0275

月曜定休、営業はランチタイムのみ。

 

 

小さなエル・パルマル村の中を歩いていると、あちこちでPASEOS EN BARCAという看板を見かけます。これは、湖のボート周遊の案内です。せっかくなので、ぜひ乗ってみたいですね。値段は場所や人数によってもまちまちですが、平均1人5ユーロからとそんなに高くはありません。中には、バラッカと呼ばれるこの地域の典型的な農家の家の見学が含まれているものもあります。バラッカは、白壁に藁ぶきの三角屋根がかわいらしいつくりです。ボート周遊のオススメ時間帯は、ズバリ夕暮れ時。赤く染まった空とそれを映す湖面は、息を飲むほどの美しさです。

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アルブフェラ湖へはバレンシアの中心部から市バス25番が運行しているほか、タクシーでも20分ほどの距離です。料金は、バスで片道1.50ユーロ、タクシーだとだいたい20~25ユーロくらい。バスは本数が少ないため、観光案内所で時刻を確認することをオススメします。また、レイーナ広場からアルブフェラ湖往復の赤い観光バスが出ていますが、これだと現地滞在時間が1時間ほどで食事をする時間はありませんのでご注意を。バレンシアから日帰りで気軽に行けるので、時間があればぜひ訪れてみてくださいね。

 

現地記者:
田川敬子

1996年スペインにひとめぼれ。以後何度も渡西し、2002年春に長年の夢がかなってスペインで就職。現在はバレンシア郊外に住む高齢ママ兼なんでも屋。

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