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スペイン

スペイン在住の現地記者が各地のお祭りやイベント、ご当地グルメからおもしろスポット、生活のひとコマまでフレッシュな現地の情報をお届けします。

歴史あるワインの町レケーナ

ワインの産地として知られているバレンシア県の最西部に位置するレケーナは、ローマ時代には既に存在していた歴史ある町でもあります。今回はこのレケーナをご紹介します。  

 

原産地呼称“ウティエル・レケーナ”を有するレケーナと隣町のウティエルには、計40,000ヘクタールを超えるワイン畑が広がっており、大小合わせて100を超えるワイナリーがあるそうです。一時は絶滅を心配されていたという土着品種のボバル種を使ったワインの生産が盛んで、その栽培は全体の80%近くを占めているのだとか。濃厚な色、しっかりとしたタンニン、そして酸度の高さが特徴です。

 

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<収穫が終わり紅葉するブドウ畑>

最近はエノツーリズム(ワインツーリズム)にも力を入れていて、Ruta del Vino(ワインルートの意味)というWEBサイトも立ち上がりました。http://www.rutavino.com/ 週末にバレンシアからお得な日帰りツアーを実施することもあるので、要チェック。

レケーナの町は紀元前からあったものの、町として発展したのは要塞都市となったイスラム教徒時代でした。13世紀にキリスト教徒の手に渡り、18世紀には絹産業で栄えました。町の旧市街は、要塞都市の面影を残しています。まずは、観光案内所で地図をもらって町歩きを始めましょう。こじんまりした旧市街なので、1周するのに時間はかかりません。地下洞窟を入場見学しても1時間半あれば十分。

 

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現在旧市街の中心にある広場はキリスト教徒時代になってからつくられたそうで、もともとは貴族やお金持ちの家が並んでいました。各家は地下に洞窟を掘り、何世紀にも渡りワインや食べ物の貯蔵やワイン作り、時には納骨堂として使っていたそうです。今は22の洞窟をつなげて見学ができるようになっており、レケーナの観光スポットになっています。

 

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<この広場の下で洞窟がつながっている>

 

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<見学はガイドツアーかオーディオガイドツアーで>

旧市街にはレケーナの特産物であるワインの試飲もできる専門店Fervinや、豚の腸詰類を売る店があるので、ぜひお土産にどうぞ。また、観光案内所から旧市街に入る坂道には、かわいらしいアクセサリーショップLa Arponeraがあり、デザイナーであるオーナー手作りの作品が並んでいます。ブドウの葉がモチーフのアクセサリーもレケーナらしいですね。


 

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<La Arponeraの隣は特産品の腸詰類が買えるお肉屋さん>

 

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レケーナはバレンシア県に属してはいるものの、バレンシア州の公用語バレンシア語を話す習慣がない町です。また、郷土料理もパエージャや海の幸といったバレンシア料理ではなく、すぐ隣のラ・マンチャ地方の影響を強く受けています。ガスパチョ・マンチェゴ(煮込み料理)やアホ・アリエロ(塩鱈、じゃがいも、卵を使った料理)、モルテルエロ(豚肉やレバー、パン粉、にんにくを使ったパテ)のほか、豚の腸詰類が知られています。地元産のワインと楽しみたいですね。

 

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<ボバル種の赤ワインによく合う特産品の腸詰類>

アクセスですが、バレンシアからはバスで1時間、スペイン版新幹線のAVEで20分、ローカル列車では約1時間45分の距離。AVEはマドリーとバレンシアを結ぶ路線なので、移動の途中に寄るのもいいですね。ワイナリー訪問となると車が必要なので、レンタカーでない場合はタクシーを使うか、バレンシアからの日帰りワイナリツアーに参加する必要があります。

 

レケーナ観光サイト http://www.turismorequena.es/ (スペイン語、バレンシア語、英語)

現地記者:
田川敬子

1996年スペインにひとめぼれ。以後何度も渡西し、2002年春に長年の夢がかなってスペインで就職。現在はバレンシア郊外に住む高齢ママ兼なんでも屋。

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