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イタリア

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ナポリっ子の活力を肌で感じるナポリ半日観光

世界遺産都市ナポリ。ピッツァの香りとカオスが溢れる街だと言われますが、実際はどんなところなのでしょう?私たち日本人がイメージする混沌とした下町ナポリを堪能すべく、ナポリ半日観光に行ってきました。
 
ナポリ湾に浮かぶ南イタリア・イスキア島に一週間ほど滞在するのが私たちの春の恒例行事です。
南イタリア周遊をする場合多くの人はナポリがある本島側に宿を取って離島観光をすると思うのですが、のんびりとした滞在を楽しむなら離島滞在はとってもおすすめ。ゆったりとした島の生活も感じつつ、有名な観光どころを抑えたい場合には、ナポリ中心街へ日帰り滞在するのも良いと思います。
 
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朝10時半の船に乗って、緑の島イスキアを後にしました。料金や時刻表は季節や曜日によって変動する可能性があるので、必ず事前に調べておきましょう。乗船時間約1時間、大人1人往復58ユーロほどでナポリの大きな港ベベレッロ港に到着します。
特に帰りの船は乗り過ごしてしまうと到着港が変わったりして厄介ですので、時間には余裕を持って動くように気を付けてくださいね。私たちが乗ったのは5月中ばでしたが、観光客や地元民でほぼ満席の状態でした。当日券以外に事前予約もできますので、乗りたい船が決まっている場合は利用することをおすすめします。
 
約1時間の快適な船の旅を終え、着いたのはナポリ・ベベレッロ港。世界中を旅をする大型客船も停まる、とても大きな港です。
到着したのは11時半、18時頃ナポリを出発する便を予約していたので、およそ6時間ほどの滞在です。
帰りの船の乗船場所は直前にターミナルでアナウンスされますが、人混みもあって非常に聞き取りにくいので、インフォメーションや周囲の乗客に確認しながら乗船列に並ぶと良いと思います。
 
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「ナポリを見て死ね」という言葉もあるほど、風光明媚で美しいと言われる街ナポリ。旧市街は全体が世界遺産にも登録されており、見どころがありすぎて半日で通り過ぎてしまうのは本当はもったいないくらいです。
歴史的建造物も素晴らしい博物館もたくさんあって、とても一度に見ることはできないので、今回の観光では下町のナポリの雰囲気を見ることと、美味しいピッツァを食べることだけに集中することにしました。港からまずヌオーヴォ城を目指して歩き、そこから欧州現役最古の劇場でもあるサンカルロ劇場前を通って、大通りへ向かいます。
目指すは、「スパッカ・ナポリ」と呼ばれるナポリきっての下町通りです。
 
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大通りにそって歩いて行くと、左右についつい散歩してみたくなるような狭い路地が沢山ありました。細い道、高い位置にぶら下がる洗濯物、スクーターで走り抜ける人々、年配の人たちの大声でのお喋り、食べ物の美味しそうな匂い、私たちがイメージするそんな混沌としたナポリが、ここにあります。スパッカ・ナポリは中でも特に「ナポリらしさ」を残した通りで、新市街地と旧市街地をスパッと二分していることからスパッカ(真っ二つにする)と呼ばれている道です。
実際に訪れてみるとスパッカ・ナポリという標識はどこにもなくて、通りの名前とは関係なく地元の人に愛称でそう呼ばれているとのこと。地元の若者に道を尋ねると、「私はナポリ生まれだからもちろんどこかはわかるんだけど、口で説明できないわ!」と途中まで案内をしてくれました。治安が悪いことでも有名なナポリですが、ほとんどの人はとても親切で気さくなのです。
ジェズ・ヌオーヴォ教会やサンタ・キアーラ教会など観光スポットも多い通りなので、わかりにくければそちらを頼りに歩いてみると良いでしょう。
 
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ジェズヌオーヴォ教会はゴツゴツとした外観からは想像もできないほど、繊細なフレスコ画や宗教美術品がある美しい教会です。教会前の広場から、再びスパッカ・ナポリ散歩へと戻ります。
歴史・食・芸術・自然などナポリは様々な魅力があふれる街ですが、人々の生活を垣間見ることができるこうした細い路地にこそナポリらしさがギュッと詰まっているように思います。急ぎ足で通り抜ければ30分もかからないほどの通りですが、是非地元ナポリっ子の暮らしぶりを観察しながら、ゆったり観光してみてください。
ナポリがカオスだと言われる所以が伝わってきますし、世界遺産の枠組みには入り切らない魅惑のナポリを見つけることができます。
 

現地記者:
佐藤 モカ

イタリア・フィレンツェ在住。
作家、フリーライター、各種コーディネートなど。2013年女児出産、現在育児奮闘中。

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