ダブリンの歴史と共に生きるクレリーズ(Clerys)-前編-

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アイルランド

2014年1月21日
カテゴリー:ヨーロッパ | アイルランド

ダブリンの歴史と共に生きるクレリーズ(Clerys)-前編-

まずは下の写真を見ていただきましょう。

 

IRE_20140102_01.jpg

 

大きな赤いリボンを付けてクリスマスデコレーションに変身したこの建物はClerys(クレリーズ)という
名のデパートメント・ストアーです。ダブリンは北、オコンネル・ストリート沿いにあります。

 

ダブリンの街(北側)に来て買い物する時、道路を渡ったところにあるヘンリー・ストリート(Henry Street)へ
買い物に行ってしまい、このデパートに気づかない旅行者の方もたくさんいるでしょう。

 

しかしクレリーズはダブリン老舗デパートの一つ。
そしてダブリンの歴史と共に生きる大変興味深いデパートなのです。

 

 

1853年にオープン。当時、Mr.Sweeny とMr.Delaney氏がオコンネル沿いの家の下にオープンしていた
小さいお店を買い取り壊し、”The new or palatial mart”としてデパートをオープンさせました。

 

当時、こういったコンセプトでデパートをオープンすることは世界的にもあまりありませんでしたので、
かなり斬新な経営方式だったと言えます。

 

しかしテナントが賃貸料金を払うのを拒み、デパートは清算に追い込まれます。

 

そんな中、1883年、Michael John Cleryが32,000ポンドで買収、清算の危機を救いました。
デパートメントストアー、クレリーズ(Clerys)の誕生です!

 

 

その後この建物の2階がImperial Hotel(インペリアル・ホテル)になり、デパートとホテルの共同建物となりました。

 

しかし、1916年のイースター蜂起でクレリーズとインペリアル・ホテルはほぼ全壊の被害に遭いました。

 

皆さんもご存知のとおり、イースター蜂起のメインの場所がオコンネルストリート(当時はSackville Street
(サクビル・ストリート)という名前でした)。GPOが被害を受けたことは大変よく知られていますが、
実はクレリーズ、そしてその周辺も大きな被害を受けたのです。

 

ほぼ全壊した建物は1922年に新しく建て直され完全復活を遂げました。
その建物が現在私たちがオコンネル・ストリートで見ることができる建物なのです。

 

 

しかしまだ危機は終わっていませんでした。

 

1941年、2度目の経営存続の危機に陥ったクレリーズをDenis Guineyが250,000ポンドで買収し、
危機を逃れました。ホテルはなくなり、デパートのみの経営となりました。しかし2012年、3度目の
経営の危機が。今回は不景気が重なりました。

 

しかしまたしても救世主があらわれました。Gordon Brothersというアメリカの会社が買収し危機を
救ったのです。これで1853年から続いたアイルランド人経営に幕が下ろされました。

 

アメリカの会社が買収してからセールの回数が増えたクレリーズ。お客さんも昔よりたくさん
入るようになりました。これで陣風満帆かと思われた矢先、またもやクレリーズに危機が襲います。

 

 

2013年、7月24日。嵐がダブリンの街を襲い、洪水などの被害を及ぼしました。
そしてクレリーズも被害に遭ったのです。

 

強い風邪で屋根が破損。大量の雨水が店内に流れこんでしまい、一時閉店となったのです。

 

 

うわさでは被害がかなり大きく、もう二度と開店することはないであろうと言われていました。

 

実は私はこのデパートが大好きで、毎週土曜日必ず訪れていたため、完全閉店なんて
受け入れられませんでした。「また必ず開店するのよ!」そう願っていたのです。

 

 

そんな私の願いが叶ったのか、2013年11月21日、クリスマス商戦を目前にまたもや見事に完全復活しました!

 

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昔ながらの素敵なステアケースもそのまま!

 

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ティールームも健在!

 

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今までなかった携帯を売るお店も入り、若者をたくさん呼び寄せていました。
お店の中が被害以前に比べてすっきりし、無駄に大量に置かれていた商品の陳列も無くなりました。

 

以前地下にはぱっとしないカフェがありましたが、現在ダブリン北地区では有名なベーカリー、
サンダーズ(Thunders)が新しくカフェをオープン!

 

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店内ではパンを作る工程のビデオが見られるようになっています。味もいいですよ。
しかもこのカフェは地下にあるため人目に付きにくいのか人が少なめ。穴場です。

 

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ダブリンの歴史と共に生き、危機に陥っても必ず復活を遂げるデパートメントストアー、クレリーズ。
叩かれても必ず這い上がってくるアイルランド人の歴史とも重なります。

 

そんなクレリーズ。歴史以外にもあることで有名です。それは次回、後編でお届けします。

 

 

夜のライトアップもなかなか素敵なクレリーズです。

 

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Clerys

18-27 Lower O’Connell Street, Dublin 1

営業時間:月曜~水曜&金曜 午前9時~午後6時半

     木曜       午前9時~午後9時

     土曜       午前9時~午後7時

     日曜       午前11時~午後6時

http://www.clerys.ie/



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現地記者:ティファニー・カイリー
1999年よりダブリン在住の独身・アラフォー・会社員。
おばかな?アイルランド生活日記ブログはこちらでやってます。
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