社会主義の歴史を辿るベルリンの東ドイツ博物館

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ドイツ

2014年1月27日
カテゴリー:ヨーロッパ | ドイツ

社会主義の歴史を辿るベルリンの東ドイツ博物館

「もう」というより「まだ」ドイツが統一してから24年しか経っていません。

1949年から1990年までの間、ベルリン東部とドレスデンやライプチヒなどを含む

ドイツの東側にはドイツ民主共和国(Deutsche Demokratische Republik、通称DDR

という国家がありました。

東ドイツは第2次世界大戦後にソ連の統治下に置かれ、西ドイツを統治していた

米国・英国・フランスと違って、社会主義国家に発展しました。

結果的に東ドイツは隣国のポーランドやチェコの共産党体制崩壊の影響を受け、

西ドイツと統合しますが、東西分裂の象徴だった「ベルリンの壁」が1989年

11月に開放されるまでの歴史を残した「東ドイツ博物館」がベルリンに存在します。

年間無休、ドイツにしては遅い夜8時までの開館時間から人気だとうかがえます。

私も平日の5時に尋ねたのに、中は混んでいました。

東ドイツの歴史は今でも多くのドイツ人にとって、忘れられない過去なのでしょう。

 

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(シュプレー川沿いにある東ドイツ博物館。暗くなると青いライトが光ります。)

 

この博物館のおもしろい点は社会主義国家での生活がどのようなものか学べる点です。

民主主義の国で育った人にとっては、社会主義は「政府に見張られている気がする」、

などというイメージがあるかと思いますが、ここでは具体的に東ドイツ人がどんな

生活を送っていたか垣間見られます。

 

例えば、小学校に入るとまず、社会主義的思想の一つである集団意識を高める

ためにピオニール団(ピオニール=パイオニア、先駆者)に入団することが普通でした。ピオニール団は学校の入学式などで旗振りや行進を行います。この団体は、14歳から

加入できる自由ドイツ青年団にもつながっていました。自由ドイツ青年団には

75パーセント以上の若い男女が加盟していました。このような年齢別の団体は社会主義・共産主義の政治に興味と理解を持たせることが目的で、実際、自由ドイツ青年団に

入団していると大学に進学しやすかった、と伝えられています。

 

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(ピオニール団の象徴であるスカーフ。仲間意識を芽生えさせる手段。)

 

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(「私のピオニール任務」と書かれた冊子。)

 

教育や仕事以外に、東ドイツの家庭を表現したコーナーもあります。

70年代から政府は「プラッテ」(Platte)と呼ばれる、今日では日本でも多く

見られるタイプのアパートを各地で建て始めました。ほとんどのプラッテは

政府が所有し、賃貸料が安かったのが特徴です。プラッテに住む人々も

階級や職業分けされず、暮らしの面では平等だったといわれています。

 

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館内ではプラッテの内部も再現されています。当時、流行っていた模様入りの

壁紙、レトロ好きにはたまりませんね!

 

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他に東ドイツ人が好んだ飲食物、趣味、ファッション等についても展示と説明書き

(ドイツ語+英語)があります。また、東ドイツが崩壊へと向かった歴史的な流れ、

問題点なども分かりやすく挙げられています。

歴史と社会の勉強にぜひ立ち寄ってみてください!

 

東ドイツ博物館(DDR Museum)

Karl-Liebknecht-Strasse 1

10178 Berlin

最寄駅:SバーンHackescher Markt駅、トラム・バスSpandauer Strasse停留所

開館時間:月~日10:00~20:00、土10:00~22:00(年中無休)

入場料金:大人6ユーロ、割引対象者4ユーロ

http://www.ddr-museum.de/en

 

 

 

 

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現地記者:fumiii
2005年からドイツ在住。「ハンドメイドライフ」という日本人向けドイツの
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http://www.handmadelife.eu
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