ウィーンの歴史あるチョコレート屋さん巡り

ケーキやチョコレートなどの甘いものの文化が豊かなウィーンですが、今日は旧市街で見つけた素敵なチョコレート屋さんを二つご紹介します。

まずは、シュテファン大聖堂からすぐのヴィーナー・ショコラーデケーニッヒ(Wiener Schocoladekoenig)。「ウィーンのチョコレートの王様」と言う名前のこの店は、観光客が行きかう通りから一つ入った静かな裏通りにあります。

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お店の外観。普通の通りにあるので、見逃してしまいそうです。

そして、中に足を踏み入れると、この内装!歴史を感じさせます。

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チョコレート屋さんというより、高級アクセサリー店のような内装。実はここ、元々は19世紀から続くハプスブルク家御用達のボタン屋さんだったのを、そのままチョコレート屋さんとして使っているんです。1844年創業で1918年までいわゆるK&K(カー・ウント・カー、宮廷御用達のこと)のボタ ン屋として「ボタン王」と言われたこの店は、2004年にチョコレート職人レシャンツ氏によって買い取られ、内装をそのままのチョコレート屋さんとして生まれ変わりました。

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その昔ボタンが並んでいた引き出しには、かわいらしいチョコレートが並んでいます。

こちらのお店では、箱入りできれいに包装されたチョコレートもお土産にちょうどいいのですが、量り売りのチョコレートを自分で選ぶのがお勧めです。お店の 向かって左側のショーウィンドウで、おばさんが実際に計量して、袋に入れて売ってくれます。お勧めなどを教えてくれたりするので、実際おしゃべりしながら 買うのが楽しいですよ。

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量り売りのウィンドウ。色々な種類のチョコレートが並びます。

こちらで扱っているチョコレートは全て店主でチョコレート職人のレシャンツ氏が試作に試作を重ねて作ったもの。どれも市販のチョコレートと一味違って、味 わい深いです。ビターチョコとオレンジの組み合わせや、中にふわふわのムースが入ったチョコなど、お店で聞いたチョコの名前を実際持ち帰って食べる時に思 い出すと納得です。「プンチュ」のチョコは、外観もとても美しく、確かにプンチュ(フルーツなどが入ったお酒の一種)の味がしてびっくりしました。

今日ご紹介するもう一つのチョコレート屋さん「アルトマン・ウント・キューネ」Altmann & Kuehne も、シュテファン大聖堂から程近く、グラーベン沿いにあるので、観光の合間にふらっと立ち寄るのに便利です。

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チョコレート屋さんアルトマン・ウント・キューネの外観

1928年から営業しているこちらのチョコレート屋さんの歴史も興味深く、有名なウィーン工房(Wiener Werksteatte)の建築家ヨーゼフ・ホフマンによって1932年に設計された、当時の外装と内装を今でも守り続けています。

また、ウィーン工房のデザインはその建物だけでなく、チョコレートの包装にまで及んでいます。カラフルでかわいらしいその包装も、歴史的なデザイナーの手によるものだったのですね。

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手作りのチョコレートには、個性的でカラフルな包装。

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ラッキーアイテムのマジパン菓子が並びます。

気候のせいなのか、ヨーロッパのチョコレートは、日本に持ち帰って食べるより、現地で食べる方が美味しい気がします。お菓子が有名なウィーンですが、カフェだけではなく、チョコレート専門店でお持ち帰りのチョコを楽しむのも一興ですね。

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ひょろ

オーストリア、ウィーン在住。10年以上暮らしてもまだ新しい発見の連続のウィーンの魅力を、記事執筆、現地調査、ネットショップなどを通じてお届けしています。国際機関勤務を経て、バイリンガル育児の傍ら、ミュージカル観劇が趣味。

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