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ベルギー

ベルギー在住の現地記者が各地のお祭りやイベント、ご当地グルメからおもしろスポット、生活のひとコマまでフレッシュな現地の情報をお届けします。

ゲントのグルート醸造所(Gruut Brewery)

フランダース地方にゲントという都市があります。ちょうどブルージュとアントワープの間に位置し、街中には運河が通っていて歴史的な建造物も多く素敵な町です。

 

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川にはボートが浮かび、立ち並んだ建物はフランダース地方特有の建築デザインで、表面上部の三角部分が段々になっているのが特徴です。

 

この町にはゲント大学があり、若者も多く活気があります。また、ショッピングするにもオシャレなお店が多く治安も良いのでおすすめです。食べ物も、ゲント発祥の「ゲント風ワーテルゾーイ(チキンのクリーム煮)や「キュベルドン(スイーツ)」などがあり、もちろんゲントの地ビールもあるので、カフェやレストランで味わうのも良いですね。

 

ビールと言えば、とても珍しいビールの醸造所がゲントの中心部にあります。それが「グルート醸造所」です。ここの醸造家は珍しいことに女性で、この醸造所を2009年に立ち上げました。更に珍しいことは、ここはホップではなくハーブを使ったビールを醸造していることです。

 

現在ビールはホップを使って造りますが、中世ではまだグルート(Gruut)というハーブを主に使い、他のハーブも使ってビールを造っていたそうです。ハーブビールの歴史は長く、ホップの登場は13世紀ですが、ハーブのひとつとして使われていたそうです。その後に爽やかさと防腐効果により、ホップが徐々に主流となり現在に至るようです。

 

このゲントの町では、中世にレイエ川を境に右側ではホップを使ったビールが造られていましたが、左側は当時フランスに統治されていて、ハーブやグルートを使ったビールが造られていました。現在ではアルコール度数によって税率が決まりますが、当時はグルートの配合量で税率が決められたそうです。

 

この醸造家はハーブビールを復活させたいと試行錯誤の末に、とても美味しいハーブビールを造ることに成功しました。配合が完成するまでは険しい道のりだったようで、もちろん企業秘密です。この醸造所では5種類のビールを醸造していますが、そのうち4種類がハーブのみを使って醸造していて、1種類(Genste Gruut Inferno)だけはホップが使用されているそうです。

 

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この醸造所内にカフェがあり、5種類のビールを味わうことができます。

2種類を選んで4.5ユーロ、3種類を選んで6.5ユーロなどの、テイスティングセットもあるので、これはおすすめです。おつまみにハムやチーズなどのプレートもあり、ただテイスティングするだけではなく、じっくりとビールを味わう事ができます。

 

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このカフェは醸造所の中にあるので、テーブルのあるエリアは醸造の設備に囲まれています。設備は見学可能で、質問があれば聞くこともできますので、カフェでの試飲のみでも醸造所訪問として満足できますが、ガイド付きツアー(試飲込み)もあります。醸造全工程を説明してくれた後に3種類のビールの試飲付きで11ユーロ、それにプラスでゲント特産のおつまみ付きで18ユーロなどのツアーがあり、他には食事付きやボートツアー付きなどもあります。最低人数が8名からなどの設定があるのでご注意ください。

 

ちなみに、ここでは「Gruut」を「グルート」と表記していますが、「フルート」と表記される場合もあるかもしれません。ゲントの公用語であるオランダ語(フラマン語)では、「G」を「グ」ではなく、喉の下の方から力強く「フ」と発音するのですが、日本人が「フルート」と言うと通じず、どちらかといえば優しく「グルートゥ」と発音する方が、現地では理解してもらえると思います。

 

この醸造所は街中にあるので、ゲントの主要観光スポットからも徒歩圏内です。

ここでしか味わえない美味しいハーブビールをぜひご賞味ください。

現地記者:
ベル通スタッフ

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