ベトナム世界遺産「ホイアン」を気ままに散歩

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海外旅行では世界遺産もじっくりと見学しておきたいものですね。日本とはまったく異なる歴史、習慣、環境のベトナムですが、今回散歩する世界遺産「ホイアン」は、日本とも歴史の繋がりがある町。ふと懐かしく感じる風景、習慣にも巡りあうことができるでしょう。

ちなみに、ホイアンは近年歴史遺産に登録されている家々の老朽化が激しく、「近い将来町がなくなってしまうかもしれない」とも囁かれています。その主な原因に挙げられるのが毎年の洪水被害。台風による豪雨で町が冠水して、人々は手漕ぎボートで道を往来することになります。

伝説の世界遺産になってしまう可能性もあるので、できるだけ早いうちに行っておいてほしいです。

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鎧戸が開け放たれた家々がデコボコと並ぶホイアンの町並み。日本とベトナム、中国の建築様式が混在しているため、内外観はどことなく昔の日本を感じることができます。かつて日本人も暮らしていたそうなので、彼らが伝えた京都の建築様式をいまも見ることができます。

世界遺産といえども、こちらでは普通の民家でもあります。ここで暮らす人々は、みなさん雑貨店やレストラン、カフェなどを観光客向けに営業しているようです。彼らに尋ねたところ、「世界遺産だから政府の許可なしに勝手に家を改築できないのが悩み」とのこと。なるほど確かに、と思いました。

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ベトナムといえば屋台グルメ。ホイアンの町中にもいたるところに屋台はあり、夜遅くまで営業しています。ホイアンならではの屋台料理というのはありませんが、生姜と砂糖のシロップをかけた豆腐は非常に女の子うけがよく、子供にも人気。また、南国定番のココナッツもたくさん見かけます。屋台は衛生面が心配ですが、よく火が通っていることを確かめたら、それほど怖いものでもありません。

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町を歩いていると、チャンフー通りを中心に博物館も多くあります。ただし、こちらも民家を改築しているだけなので、ガイドブックで住所を確認しながら歩かないと見落としてしまいます。博物館では主にホイアン全盛期の17世紀の時代背景を学習することができます。中学校のときに勉強した徳川幕府、朱印船、鎖国、長崎の出島といったキーワードが出てくると、日本とホイアンの繋がりを強く意識します。

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ホイアン料理のカオラウは、日本の伊勢うどんがルーツと言われています。もともと麺文化が盛んなベトナムなので、どれだけ日本の影響を受けたかは定かではありませんが、ホイアン以外では滅多に食べることができないので、旅行者は是非おさえておきたいグルメです。

時間を忘れてホイアンをあてもなく散歩して、気になった雑貨店やカフェに入ってみる。日本ではなかなか体験できない"心の余裕"を与えてくれるのがホイアンの一番の魅力かもしれません。

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古川悠紀

ホーチミンに移住して自由気ままに生きています。ライター業と取材を生活の糧にしているためベトナム全土を駆け回っています。趣味はバドミントン!

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