台湾のちょっと変わった風習!おばけの夏休み「鬼月」

8月に入り、暑さも本番!みな様、夏休みをいかがお過ごしでしょうか?台湾の学校も、夏休みの真っ最中ですが、なんと台湾では、おばけにも夏休みがあるのです!「鬼月」と呼ばれる、旧暦の7月にあたる1ヶ月間が、それにあたります。(2016年は、8月3日~8月31日。)

今日は、そんな鬼月にまつわる、ちょっと変わった台湾の風習をご紹介します。

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鬼というのは、桃太郎などに出てくる鬼ではなく、おばけの事です。毎年旧暦の7月1日になると、あの世の門が開かれ、おばけ達は私たちの住む世界へとやってきます。この風習は台湾だけでなく、中華圏にあるそうです。

始まりと中間、そして終わる時の3回、家の前にごちそうを並べ、お金の役割を果たす冥紙を燃やし、拝拝(お祈り)が行われます。それは、ご先祖様にお帰りなさいという意味もありますが、無念になくなった霊や、身寄りのいない霊たちを鎮めるためにも行われます。

鬼月の期間には、やってはいけないことがいくつかあります。

水遊びをしてはいけない

水の事故で亡くなった霊は、生きている人を引き込めば成仏できるとされていて、水場で待ち構えていているからです。確かに鬼月には、水の事故が増えます。

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結婚、引越し、お店をオープンしてはいけない

何か新しいことを始めると霊にいたずらされやすいそうです。

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夜間に外出してはいけない、誰もいない壁に寄りかかってはいけない

夜間は、霊に出会いやすく、特に誰もいない壁には霊が集まりやすいといわれています。

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夜服を干しっぱなしにしてはいけない

湿った衣服には、霊が付きやすいそうです。

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などなど...。

その他にも、大きな買い物をしてはいけない、殺生をいてはいけない、口笛を吹いてはいけない、枕元に風鈴をかけてはいけないなどなど、いろいろなタブーがあります。最近では、気にしないわ、という人も増えつつあり、あまり気にしすぎるのもよくありませんが、ひとつの風習として旅行の際に、気に留めておいても損はなさそうです。

そして、特に気をつけたいのは、この期間に「鬼(グィ)」という言葉を発することです。その言葉を発すると霊が集まってきてしまうそうなので、霊の事はブラザーを意味する「好兄弟(ハオションディー)」と呼びましょう!

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ロータス

ニーハオ!!2007年より台湾在住! 台湾の老街(ラオジエ)での雑貨散策とB級グルメ食べ歩きが得意。 南国のんびり暮らしのブログを発信中。

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