上海生まれのスニーカー「Feiyue」

安福路を散歩していたとき、間口二間ほどの小さい店にぎっしりとスニーカーが並ぶお店を見つけました。興味本位でのぞいてみると、実に履きやすそうでシンプルなデザインの靴ばかり。値段も100元前後からというお手頃価格。そして靴にはそろって「Feiyue」のロゴが。小さい店なのに次から次とお客さんが入ってきます。しかも外国人ばかり。あっという間に狭い店内は人でいっぱいに。子どもを連れていたので、また別の日にゆっくり来ようとこの日はあきらめて帰りました。

数日後、まったく別の場所でこの「Feiyue」と再会することになります。

素敵な老房子やカフェが立ち並ぶおしゃれスポット武康路。店頭に「Feiyue」の看板を掲げる店を発見。あっ!と思ってすぐに入ってみました。

店内は(安福路と比べて)広々としていて、半分がスニーカー、もう半分はパンプスやヒールが置いてあります。

棚にズラッと並べられたFeiyueのスニーカー

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シンプルなものから

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カラフルなものまで

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スターウォーズとコラボした靴もありました。

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Feiyueは1958年、上海に誕生したブランドで、当時は一般庶民から政治家、サッカー中国代表チームや少林寺の修行僧にまでに愛された国民的な靴でした。しかし、2006年にフランス人デザイナーPatrice氏の目にとまったことからFeiyueはフランスに渡り、技術やデザインの改良を経て、主にヨーロッパ市場で販売されることになりました。

Patrice氏は、上海で働きながら趣味として武術教室に参加していた時に、ほかの生徒たちがそろって白地に赤青ラインの「カンフー靴」を履いているのに気づき、それがFeiyueだったのだそうです。Feiyueの定番シューズが、こちら。

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一見、上履きみたいですよね。店員さんに聞いたところ、実際に昔は学校で使われていたとのこと。特に1970、80年代に小中学校に通っていた人たちにとっては懐かしい存在のようです。

このお店にもちゃんと置いてありました。

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さらに、中国らしいデザインのものも。デザインが華やかで、お土産にもよさそうです。

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Feiyueのスニーカーは今やフランスのみならず、イギリス、オランダ、ベルギー、カナダ、そして日本でも販売されています。価格は50ユーロ~120ユーロ。上海で生まれた国民靴がフランスに渡り、ヨーロッパ市場を席巻したのちに中国に逆輸入されたんですね。(その証拠に、Feiyueの公式サイトは中国にはありません。)

今や国際的ブランドになったFeiyue、街中では中国人ではなく欧米人が履いている姿をよく見かけます。

私も1足買って履いていますが、軽いうえに生地も伸びて足に馴染み、とても歩きやすくて重宝しています。

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決して道路事情が良いとは言えない上海ですが、この靴でなら惜しげなく履きつぶすまで使えそうです。上海にいらした際には、街歩きのお供におすすめですよ!

※Feiyueのスニーカーを扱う店舗は、ここ武康路店以外に前出の安福路店、東湖路店、長楽路店など数店舗あります。

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のじママ・のじパパ

上海在住6年目。街歩きと食べることが趣味。独身時代から結婚、出産、子育て生活を上海で満喫しています。ローカルな視点で日々変わる上海の街の様子をお届けします。

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