北京の夏と言えばコレ?中国「フルーツ合戦」事情

中国・北京の夏に食べるものと言えば、外国人的に言えばやっぱりアイスクリームとフルーツつまり果物でしょう。日本と比べて、とにかく安いからです。そして美味しい!

アイスクリームの話は別の機会に譲るとして、さて中国のフルーツつまり果物の中では何が一番美味しいのか?という問いに、中国の人たちは「やっぱり人それぞれでしょう」とこともなげに答えるはず。「五花八門」という成語にあるように、あの毛沢東も認めた中国人の多様性ゆえなのですが、それでは答えになっていないので、日本人視点から中国「フルーツ合戦」事情を少しご紹介。

「フルーツ合戦」とはまた大袈裟なと思われるかもしれませんが、中国では何かにつけ「あるもの PK 別のもの」みたいな比較(合戦)と共に「これはここが良い、ここが悪い」みたいな分析がなされます。

フルーツ合戦(中国語的には「水果PK」)について言えば、市場などに行くとそれぞれの人がそれぞれの果物を道行く人にアピールするのに余念がありません。多種多様な果物を扱えばそれぞれの仕入の量はおのずと限られてしまい単価も上昇する一方で幾種類かの果物のみ扱えば単価が下がることを誰もが知っているので、売り手の人からすれば自分の売っている果物(たとえばエリザベスメロン)こそ「北京の夏と言えばコレ!安くて美味しいよ!」みたいな話になりがちです... いえ決して不味くはないんですが...。

エリザベスメロン
<「北京の夏と言えばコレ!安くて美味しいよ!」って、エリザベスメロン?いえ決して不味くはないんですが...>

で、北京の夏の果物と言えば、中国人的には「やっぱりライチ(レイシ)」という話になるかもしれません。あの楊貴妃の時代から中国の人々に愛されたこの果物は食感といい食べやすさといい、中国人にしてみれば日本人にとってのリンゴ・バナナ・ミカン級の親しみやすさがあります。

ライチ

ライチ
<ライチまたはレイシは、中国人にしてみれば日本人にとってのリンゴ・バナナ・ミカン級の親しみやすさがある>

でも日本人にしてみれば、他の果物もやっぱり無視できない...。

たとえばマンゴー。日本で生のマンゴーを一人で丸ごと食べるというとなんだかすごく贅沢をしている気持ちになりますが、ここ中国では毎日マンゴーみたいな贅沢三昧?な日々を気軽に楽しめます。日本であればアップルマンゴーあたりが定番かもしれませんが、ここ中国・北京では中国で言うところの「象牙マンゴー」あたりが日本のマンゴー・ファンの受けがいいかもしれません。

マンゴー

象牙マンゴー
<ここ中国・北京では中国で言うところの「象牙マンゴー」あたりが日本のマンゴー・ファンの受けがいいかもしれない>

あるいは巨峰。ここ中国では毎日巨峰三昧も全然問題ありません。もちろん種なしです。ブドウの種類も非常に多いので、毎日日替わりでブドウ三昧もまた可能です。

巨峰

巨峰
<毎日種なし巨峰三昧も全然問題なく、ブドウの種類も非常に多いので毎日日替わりでブドウ三昧もまた可能>

果物の女王マンゴスチンも外せません。中国語で「山竹」と書くマンゴスチンは、ここ中国・北京でも人気の果物の一つです。多汁質の果皮が購入時の重量に含まれてしまうので少しだけもったいないという気持ちになりますが、それでも日本では恐らくあり得ない日々マンゴスチンな上質な生活が送れるのですから満足ひとしきりです。

マンゴスチン

マンゴスチン

マンゴスチン
<中国語で「山竹」と書く果物の女王マンゴスチン。日本では恐らくあり得ない日々のマンゴスチンな上質な生活が送れる>

ところで気になる価格ですが、夏になるとどの果物の大体1斤(500g)6~0元(日本円にして120~150円)になってしまうので、おおざっぱですが、ライチ(レイシ)もマンゴーも巨峰もマンゴスチンも一皿大盛りで100~150円程度という安さです。

今回ご紹介しきれなかった果物の王ドリアンやパイナップルといった他の果物たちも、続々この「合戦」に「参戦」しており、実際四季折々の果物が中国に来る日本人のわたしたちを待っていると言っても過言ではありません。日本人にしても好みはやっぱり人それぞれでしょうが、特に夏であれば種々様々なフルーツ(果物)がここ首都北京でも気軽にだれでも楽しめること、請け合いです。

※果物の価格は2014年当時のものです

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ぺきんせいかつ

IT屋として中国・北京に長期出張中。結果、ライター業や現地コーディネーター業がいつの間にか生業に。現地にいないと分からない中国人視点から見た中国の真相を、日本の皆さんにお届け中。

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