中国で風邪をひいたら?

海外旅行へ行ったり、海外に住んでいたりして一番起きてほしくないことは、パスポートを紛失してしまうことですよね。
しかし、それと同じくらい嫌なのが怪我をしてしまったり、病気にかかってしまうことです。満足な医療機関がないような場所だと
特に嫌ですよね。できるだけ病院に行かずに済むようにと日本から大量の薬を持っていくという人もいるかもしれませんね。
確かにそれも賢い方法です。しかし、私の経験からすると日本から持って行った薬は現地でほとんど役に立ちませんでした。
特に効かないのが風邪薬の類です。風邪菌が日本よりも強いのでしょうか。そこでおそるおそる現地の薬を買って飲んだら
一発で治ったのです。単に中国で売られている薬が強いから効いたのかもしれないというのもあるのですが...

中国には薬局がたくさんあります。病院の数よりも薬局の数の方が圧倒的に多いです。
その理由は中国では病院へ行くのが非常にお金のかかることだからです。巷の人たちはこんなことを言います。
「病院なんていかないよ~。病院なんて行っても適当な診断されて薬代ぼったくられるだけさ~。」なるほど。
患者が無知なことをいいことに、本当は必要のない漢方系のお薬までどっさり処方箋に書かれたりするそうです。
そんなお金はないという人は多いようで基本的に自分で薬局へ行ってお薬を買って治すそうです。
そして、中国人の口癖といえばこれ!「水をとにかく飲め!」です。風邪を引いたらすぐに漢方を飲んで、白湯を飲みまくれ!
というわけです。でも、確かにこれで治るんですよね。普段病院にほとんど行かない地元の人は様々な治療法をよく知っています。

例えば最近ある人からこんなものをもらいました。

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のど風邪をひいてしまい、咳と痰が激しく家でわたしが寝込んでいたときでした。これは羅漢果という実です。
ウリ科の植物で亜熱帯の山岳地帯によくあるようです。原産地は桂林のある広西チワン族自治区です。
中国の南にある地域ですね。生で食べられることはほとんどなく、乾燥させたり焙煎させたりして使われます。
実を割ると中からこんな実が出てきます。

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この実を熱湯に入れて煎じて飲みます。

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味はすっきりとした甘さが特徴です。それもそのはずです。モグロシドと呼ばれる甘味成分が多く含まれており、
ブドウ糖や果糖も多く含まれているからです。最近では自然の食品添加物として日本でも知られてきているそうですよ。
この実は咳止めや痰の切れ、のどの荒れなどに効果があるだけでなく内臓器官にも良いとされており、
中国では長寿の神果呼ばれているようです。

ちなみに、お湯に入れて飲むといえばなつめも人気ですね。こちらは日常的に飲む人が多いようです。婦人科系に良いそうですよ。

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波多野真琴

中国在住4年。 翻訳業の傍ら現地の人との交流から中国四千年の歴史と文化を勉強中。

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